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医療保険の責任開始日は早い?
突然の病気や入院に備えて、医療保険を検討されている方も多いのでは無いでしょうか。
ネット上で情報を集めていると、『責任開始日』という聞き慣れない文字が出てきませんか? 少し読み進めてみると、どうやら医療保険は契約日からいきなり保障が始まる訳ではなさそうです。
『え?じゃあ一体いつから保障してもらえるの?責任開始日と、契約日との違いって何?』と次から次に疑問が沸き、不安を抱えていらっしゃる方も多いのでは無いでしょうか。
そこでこちらの記事では、責任開始日について分かりやすく丁寧に説明をさせて頂き、皆さまの不安解消に少しでもお役立ちできるように以下の3つのポイントを中心にまとめていきます。
- 責任開始日はどのように決まるのか? 契約日とは何が違うのか?
- 代表的な保険会社別、責任開始日の違い一覧
- 保険の種類・支払い方法で責任開始日が変わる場合がある
- 最後に 実例ケーススタディ
単純な言葉の定義や仕組みだけではなく、記事の最後では様々なケースでの実例も交えてより分かり易くまとめております。
是非最後までご覧頂き、こんなはずじゃ無かったがないように契約前の準備を進めましょう!
責任開始日はどのように決まるのか?仕組みを解説
まず、この記事の主役である『責任開始日』の意味についてですが、『保険会社の審査が通った場合、保障という責任を提供してもらえるタイミング』を指します。
保険を契約する上でこのタイミングを正しく理解していないと、本当に必要な時に必要な保障が得られない事があるため重要なキーワードです。
また、保険の種類や保険会社、支払い方法によってそのタイミングが違ってくる事があるため、その点も丁寧に説明をさせて頂きます。
責任開始日を仕組みからわかりやすく解説
責任開始日の言葉の意味が明確になったところで、実際の開始日を迎えるために必要な手続きが下記になります。
① 申込日(保険の申し込み)
② 告知日 (自身の健康状態についての告知)
③ 第一回保険料払込日 (初回の保険料支払い日)
手順は①→②→③で進みます。
理解頂きたいポイントとしては、ただ申し込むだけでは保険会社の保障を受ける事はできず、自身の健康状態についての説明を実施し1回目の保険料支払いを実施した後に保障を受ける権利が初めて発生します。
上記の流れはあくまで一般的なものなので、各保健会社によって微妙にその条件が変わります。
会社ごとでの比較
具体的に、代表的な保健会社での責任開始日の適応時期ついて表にまとめてみました。
保健会社名 | 責任開始日の適応時期 |
アクサ生命 | 告知及び、第一回保険料の振替がともに完了した日から |
アクサダイレクト | アクサダイレクト生命が、申し込みと告知を承諾した時 |
アフラック | アフラック社が申込書・告知書を受領した日(責任開始時期に関する特約を付加した場合) |
オリックス生命 | 告知日もしくはオリックス生命が申込書類を受領した日の遅い方。インターネットでの申込は、受信完了時。 |
チューリッヒ生命 | 第一回保険料の払込みと、告知がともに完了した日。インターネットでの申込は、受信完了時。 |
ネオファースト生命 | 契約の申込をネオファースト生命が受けた時、または告知が行われた時のいずれか遅い時。 |
メットライフ生命 | メットライフ生命がクレジットカードの有効性などを確認した時に、第一回保険料を領収したものとし、この時と告知のいずれか遅い時(責任開始時)から保障を開始。 |
メディケア生命 | 申込書を受け付けた時、または告知が行われた時のいずれか遅い時から(責任開始時期に関する特約が付加されている場合) |
ライフネット生命 | 申込の受信完了時 |
楽天生命 | 申込の受信完了時 |
FWD富士生命 | 申込日、領収日、または告知日または診査日のいずれか遅い方から |
SBI生命 | 申込の受信完了時 |
このように表にまとめてみると、責任開始日の適応時期が各社で違う事がよくわかります。
近年では、インターネットでの契約も増加しているため、申込を受信完了した際から責任開始するとしている会社も増えてきてます。
しかし、これはあくまで審査が通る事が前提なので、ネットを介してデーターを送信すれば責任が開始される訳ではありませんのでご注意ください。
保険の申し込みを考えている人に、できる限り負担を感じさせる事なく契約をして貰うための工夫ですが、保健会社が加入者のリスクを精査する事は昔も今も必ず行われる事なのです。
責任開始に待機期間がある
ここまでは、一般的な医療保険の責任開始日について説明を実施してきましたが、更に責任開始日を迎えるまでに条件が加わる医療保険も存在します。
『がん保険』がこれに当たります。先ほどご紹介した申込日、告知日、第一回保険料払い込み日を経て更に3ヶ月〜9ヶ月の待機期間(保険会社により異なります。)を経て保障が開始されます。
これは仮に契約前から身体の不調を抱えた人が、それを知りながら保険を契約し、直ぐに保障を受ける等の事態が起こる事を避け保険の平等性を確保するために実施されている処置です。
ガンの様に重い病気の場合、設定されている待機期間があればそれまでに治療を開始すると考えられています。
待機期間中にガンが発見された場合、保険金は受け取れず、これまで支払った保険金は払い戻されます。
身体に何らかの兆候があり、少しでもリスクを回避したい場合には、通常の医療保険であれば待機期間(※)はありませんので、保障の手厚さは違えど加入をしておく事を検討した方が良いかもしれません。
(※)通常の医療保険でも、保険会社が定めた告知の実施は必要になります。
ここまでの内容をみて、自分に医療保険が必要かもと思う人は保険のプロに相談しましょう。保険の相談は当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス「ほけんROOM相談室」を利用するのがおすすめです。
たった1分で申し込み可能で、保険に関して誰よりも詳しい専門家に何回相談しても無料なので、損をするリスクがなく安心して相談できます。
責任開始日と契約日の違い
責任開始日と契約に違いを説明します。
契約日とは
保険の『契約日』とは、特定の保険商品に対し契約者が購入の意思を保険会社に示す日の事を指します。
皆さんが普段の買い物で『契約』と聞くと実際にその商品を購入した時点を思い浮かべるかもしれません。
しかし、保険は契約者と保険会社との合意が必須なため、皆さんがお客様の立場でも購入ができないケースもあるのです。
契約日と責任開始日の違い
ここでは、契約日と責任開始日の違いについて契約の流れに沿って確認していきたいと思います。
① 契約者が、保険会社に保険商品購入の意思を示す ( 契約日)
② 契約者が、自身の健康状態を告知する (告知日)
③ 保険会社の告知受領を確認し、第一回保険料を納める (一般的な責任開始日)
④ 保険会社が、契約者の情報を精査し合意に至れば③のタイミングから保険が有効となる
上記の流れからお分かり頂ける通り、保険商品における契約日はあくまで契約希望者からの購入意思を示すタイミングに過ぎません。
その後に保険会社の確認を経て、合意が成された際に責任開始日から保障が実行されるのです。
何だか、結婚に似ていると思いませんか?契約日がプロポーズだとして、責任開始日は婚姻届を出す日だと考えると分かりやすいかもしれません。
実際の例で紹介
仮にAさんという方を想定してモデルを記載してみます。
①4月20日に保険商品の申込書に署名・捺印実施
②4月22日に所定の検査・告知実施
③4月25日に第一回保険料充当金を支払い
後日、保険会社からの保険証券に、契約日『5月1日』と記載されていたが、Aさんが4月30日に死亡していた場合、保障は受けられるか?
答えとしては、ほとんどの保険会社で保険料は支払われると考えられます。
①〜③の実施が、ほとんどの保険会社で責任開始の条件となりますので、これを満たしているAさんは保険料を受け取る事が可能です。
これらの内容を理解した上で、「ちょっと気になるな」「医療保険に加入してみようかな」と思った方はまず無料の保険相談をすることがおすすめです。
「保険」というワードに「無料」というワードがくっつくとなんとなく怪しいなと思ってしまう方もいるかもしれませんが、ここで紹介する専門家は保険会社から手数料を受け取ることで相談に乗ってくれるという仕組みになっています。
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医療保険の責任開始日が最も早いのは?3つの支払い方法で比較
保険商品を購入するにあたり、第一回保険料の支払いには、以下3通りの方法があります。
− 保険会社の口座へ直接振込
−クレジットカードでの支払い
−口座振替を利用
この3通りの方法の中で気をつけて頂きたいのは、『口座振替』の利用です。
理由は、手続き等で時間がかかるため責任開始日も遅くなってしまい、保障を受けられないリスクが高くなってしまいます。
これは口座振替を希望するために、保険会社に依頼書を提出する必要があり、更に保険会社から各金融機関に、口座振替に必要な諸手続が必要となるためです。
口座振替については、2回目以降の保険料支払いからでも適応できます。
責任開始日を可能な限り早めるために、初回は保険会社の口座へ振込か、クレジットカードでの支払いをお薦めします。
また、支払い方法に関わらず気をつけて頂きたいのは、申込日とご自身の誕生日が近い場合です。通常、保険料は責任開始日の年齢、もしくは責任開始日の翌月1日の時の年齢を基準に決定します。
もし申込日の年齢より1歳年上の状態で、責任開始日が設定されてしまうと保険料が上がってしまう可能性がありますので、十分な注意が必要です。
参考:責任開始日に関する健康診断や妊娠について、不安の声を紹介
ここまで責任開始日についての情報を一通りまとめて来ました。
実際の契約事例において、どのような場合に責任開始日についての不安や疑問が湧き上がってくるのか、その回答事例も合わせて見ていきたいと思います。
ケース1
質問:医療保険を契約した際に妊娠していないにチェックをしたが、契約直後で保障が開始されてから妊娠(10週目)が発覚した。これは告知義務違反になるのか?
答え:告知義務違反にはならないが、保障開始前に妊娠している可能性が高いので妊娠に関する保障は受けられない可能性がある。
質問者の方は妊娠という状況に気づかなかったとの事ですが、一般的な病気に置き換えてみるとよくある疑問点なのではないかと思います。
このケースの場合保険は、『保障開始以前に、発病(発生)したものは対象外』という原則を理解しておく必要があります。
いつ症状に気づいたか、ではなく、いつ病気・妊娠という状況になっていたかがポイントなのです。
質問者の方は、保障開始後に自身が妊娠10週目であると気づいたとされています。
客観的な事実から、保障開始より以前から妊娠状態にあったのは間違いないため、妊娠という状態に関わる症状については保障が受けられません。
元々目的としていた医療保険の目的が、妊娠状態を想定しているものでなければ問題はないかもしれません。
ケース2
質問:健康状態の告知後に、健康診断で要精密検査の結果が出た。最悪ガンの可能性あり。責任開始日は未だだが、告知義務違反になるか? 保険契約は有効か?
答え:保険会社の告知事項内容による。
このケースもよくあるのではないでしょうか?保険契約日と健康診断日程が近く、保険契約が済んだ後で悪い結果を受け取ってしまうというケースです。
回答にもありますが、このケースでは、保険会社が保障条件合意のためにどのような告知事項を契約者に求めているかが焦点になります。
仮に保険会社が求める告知事項が過去1年間での健康保険で異常がない事だとする場合、この質問者の方は申し込み時点では、特に異常を指摘されてもいなかった事から、この申し込み自体に問題は無いと考えられます。
質問者の方はガンでは無いか?と気にされているようです。
仮に申し込んだ保険がガン保険であるならば待機期間があるはずですから、この期間中に精密検査でガンが発覚し、受診すれば契約自体は無効になるかと思います。
そうではなく、通常の医療保険であれば、おそらく精密検査に向かうまでの間に保険会社による調査が終わり、責任開始日からの保障が開始される可能性が高いです。
その場合には、万が一重大な病気の際でも保障内容に沿った給付が受けられる見込みです。
いずれにせよ、保険会社の示す告知事項内容を確認するところから始められた方が良さそうですね。
ここまでの内容をみて、自分に医療保険が必要かもと思う人は保険のプロに相談しましょう。保険の相談は当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス「ほけんROOM相談室」を利用するのがおすすめです。
たった1分で申し込み可能で、保険に関して誰よりも詳しい専門家に何回相談しても無料なので、損をするリスクがなく安心して相談できます。
医療保険の責任開始日はいつから開始されるのか?についてのまとめ
今回は、医療保険における『責任開始日』についてまとめました。
保険商品は契約者の意思だけでは加入ができず、保険会社からの合意を持って『責任開始日』から保障が開始されるものである事をご理解頂けたかと思います。
保障されるリスクの大きさ(ガン保険)や、支払い方法によっても保障を受けられるタイミングに違いがでる事も抑えておきたいポイントですね。
この記事を通して、皆様が自分にとって必要な保障を1日でも早く手に入れられる事を願っております!