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子宮筋腫でもがん保険に加入できるって本当?
子宮筋腫は「女性の病気の中で多くみられる病気」なので、実際に子宮筋腫で悩んでいる方や知り合いが子宮筋腫になるったという方は多いと思われます。
子宮筋腫になったことで不安になり、がん保険のことを調べられているのだと思います。
最初に申し上げると子宮筋腫の方でも、各保険会社が定めた条件をクリアしていれば、がん保険に加入することはできます。
そこで、この記事では「子宮筋腫になったときのがん保険」について、
・子宮筋腫という病気について
・子宮筋腫でもがん保険に加入できる場合と加入しにくくなる場合
・がん保険では子宮筋腫は適用外になること
を中心に解説していきます。
この記事を読んでいただければ、子宮筋腫の方とがん保険の関係や、子宮筋腫の場合の入れる保険について理解できると思いますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
内容を簡単にいうと
- 子宮筋腫は筋層内筋腫、 漿膜下(しょうまくか)筋腫、粘膜下筋腫、頸部筋腫の4種類ある
- 子宮筋腫になったとしても子宮筋腫が見つかって1年以上経過観察中、手術を受けて完治してから3ヶ月以上経過、手術以外の治療を初めて6ヶ月以上経過した人、健康診断で指摘だけされた人はがん保険に加入できる可能性がある
- なんの保険が自分にベストか確かめるには、プロと一緒に複数の保険を比較するのがおすすめ
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- 通常のがん保険では子宮筋腫は保障されない
- 子宮筋腫を保障するおすすめ医療保険は、終身医療保険プレミアムDX LadyとフレキシィゴールドS
まずは子宮筋腫について解説
どうして筋腫ができるのかは、明確にはなっていないのですが、女性ホルモンが筋腫を大きくすることに関係していると考えられています。
よって、ホルモン分泌が多い30才以上の成熟期に多くみられ閉経期になると減少していきます。
悪性の腫瘍になることはほとんどないのが特徴です。
人によって筋腫が大きくなる、筋腫が増えるなど進行度合は異なり、症状の重さや治療の期間も個人差が大きいです。
自覚症状がない人も多く、子宮内のどこに筋腫ができるか、大きさや数により、貧血、頻尿、便秘、強い月経痛という症状があらわれ、受診に至るようです。
子宮筋腫になると不妊につながることがあるので、妊娠を考えている女性は気にかかります。
子宮筋腫の種類は大きく以下の4つに分かれます。
● 筋層内筋腫
子宮筋の中にでき、筋腫全体の70%を占める最もポピュラーな筋腫です。
大きさは様々で、小さければほとんど症状もなく痛みもないのですが、大きくなると月経時の経血が増えたり不妊の原因になります。
● 漿膜下(しょうまくか)筋腫
子宮壁の最も外側にでき、子宮の外側にこぶのように飛び出すこともある筋腫です。
他の筋腫と違い、過多月経や貧血などの症状が出ないために、かなり大きくなるまで気づかないことが多い筋腫です。
筋腫が大きくなっていくと、頻尿や便秘になることもあります。
● 粘膜下筋腫
子宮の内壁を覆う内膜の下にでき、子宮内腔に向かって発育する筋腫です。
受精卵が着床しづらくなり、不妊症に繋がります。
● 頸部筋腫
子宮の腟側にできる筋腫です。
子宮筋腫でもがん保険に加入できる時
子宮筋腫になったとしても、がん保険に加入できる条件は以下に大きく4つあげられます。
- 子宮筋腫が見つかってから1年以上、経過観察中の人
- 手術を受け、完治してから3カ月以上経過した人
- 手術は受けておらず、治療を始めて6カ月以上が経過した人
- 健康診断で指摘のみされた人
手術を受けた受けていないに関わらず、数ヶ月経過していれば、ほとんどの人が加入できることが分かります。
子宮がんの中で子宮肉腫といわれる悪性腫瘍がありますが、子宮筋腫とよく似ているので、子宮筋腫の手術をした際には、細胞検査で子宮肉腫ではないかどうか調べます。
事前判断するというのは画像からでは難しく、子宮筋腫と思って治療をしていたのに、子宮肉腫だったこということもあります。
こうした事情もあって、子宮筋腫の治療後一定期間が経過しているかどうか確認をするのですね。
関連:持病でも加入しやすいがん保険おすすめランキング!一番安いのはどれ?
子宮筋腫が発見されてから1年以上経過観察中
先ほどもお伝えした通り、子宮筋腫は良性の腫瘍です。
完治後3か月以上経過
子宮筋腫の手術をした後、摘出された筋腫を検査することで、子宮肉腫であるかどうかを調べることができます。
完治から一定期間が経過していれば、がん保険に加入しやすくなります。
子宮筋腫ではがん保険への加入が難しいとき
反対に、子宮筋腫でがん保険に加入できない、加入しにくくなる場合について解説していきます。
それは、
- 治療を始めて6カ月以内の人
- 3カ月以内に通院・診察・投薬を受けている人
- 子宮筋腫が見つかって1年未満の人、医者にかかっていない人
- これから手術を受ける予定の人
- 手術を受け完治してから1年未満の人
などがあてはまります。
治療開始後6か月以内
子宮筋腫になってしまった人の中は、投薬での治療を考える人もいます。
投薬治療をしても、再び発症することがあるため、さらに強い薬で治療を進めるか、手術をおこなうように言われる可能性がでてきます。
この場合は、保険会社のリスクが高くなるので、がん保険に加入しにくくなります。
保険会社によっては厳しい条件を提示してくる場合もあるので、まずは相談をしてみるとよいでしょう。
3か月以内に通院、診察、投薬を受けた
さらに、以下の場合も保険への加入は難しくなる条件です。
- 経過観察ではなく、現在進行形で通院・治療している
- これから手術を受けることになっている
- 子宮筋腫がみつかっていても、定期的に医師の診察を受けていない
がん保険では子宮筋腫は保障されない!
がん保険に入っていれば、子宮筋腫になっても保険適用されると思っている人もいるかもしれませんが、それは違います。
がん保険では子宮筋腫になった場合の治療費等は保障されません。理由は、子宮筋腫はがんとは別物だからです。
子宮筋腫では命に関わるようなことにはなりませんので、がん保険では子宮筋腫が対象外になるのです。
よって、子宮筋腫になってしまった際の手術代や治療費等を心配するのであれば、医療保険に加入する必要があります。
腫瘍には良性と悪性の2つがありますが、悪性のものをがんと言います。子宮筋腫は良性の腫瘍になります。ですので、「子宮筋腫になっても、がん保険に入っていれば大丈夫」とは思わないようにしてくださいね。
子宮筋腫対策①:健康保険
子宮筋腫を完治させるには、腹腔鏡手術や開腹手術などで筋腫を除去しなくてはなりません。
これらの治療の他にホルモン療法や注射、処方薬なども多くが健康保険の適用扱いとなります。しかし、保険適用になって自己負担額が3割になっても、手術をするとなると、入院もします。よく言われるベッド代や食事代などの入院費も含めると手術だけでも15万以上の費用がかかります。
またホルモン療法も全てが適用になるのではなく、適用外になるものもあります。さらに、集中超音波治療やマイクロ波子宮内膜焼灼術などの、最先端手術を選んだ場合も適用外で、高い治療費を全て自己負担しなくてはなりません。
自覚症状がある場合の検診は保険適用ですが、定期検診は健康保険は適用になりません。つまり、手術するに伴う必要経費や最先端治療などは、自己負担になるけれども、健康保険適用される部分もあって3割での負担で済むことも多く、1カ月に一定の額を上回った場合には、高額療養費制度も使うことができるので、大きなカバーにはなってくれると思います。
子宮筋腫対策②:医療保険
がんではない子宮筋腫を保障してほしい、子宮筋腫が心配ということであれば、医療保険を検討する必要があります。
がん保険の保障範囲は「がん」に限られますが、医療保険の保障範囲は「病気やケガ」と広い範囲であること、さらに医療療保険はがん保険と比べると告知が細かいので、子宮筋腫になってから医療保険に加入するというのは難しいでしょう。
加入できないというよりかは「子宮の病気については保障しません」という条件付き契約となることが多いです。これを、特定部位不担保と言います。
特定部位不担保は申込後に、保険会社から書面で通知が届きますので、条件が嫌であれば、場合は契約を取り消すことができます。条件付きになるかどうかは保険会社の判断次第になることが多いです。
条件が付く場合は「2〜5年間は、子宮筋腫の悪化や子宮の病気については保証しません」となるケースがほとんどです。
医療保険に加入するのであれば、子宮筋腫になる前に検討しておくのが良いでしょう。
参考:がん保険で告知義務違反をするとどうなるのか?詳しく解説します!
参考:子宮筋腫の方の為のおすすめ医療保険を紹介
子宮筋腫を治療中の人は、保険に加入することができたとしても、子宮に関する病気に関しては保障しないという条件が付くことがほとんどです。
子宮筋腫であることを告知すると、子宮の不担保「子宮の部位に不担保の条件が付く」ことがあります。これを特定部位不担保と呼びます。
契約後、該当の部位に発生した疾病は、支払いの免責になります。子宮筋腫は子宮がんで入院しても給付金は払いませんよという条件です。
このような条件が、子宮筋腫という病気だけ不担保とするので疾病不担保と呼ばれます。
それもふまえて、ここでは、子宮筋腫になった場合におすすめできる医療保険を2つほど紹介していきましょう。
●チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX Lady」
「すでに子宮筋腫と診断されてしまっているけど、どうしても女性保険に入りたい!」という人におすすめです。
特定疾病・部位不担保の期間が一番短いのが特徴です。しかしこちらは、加入した後すぐに子宮筋腫で入院した場合、給付を受けることができません。
加入後すぐに子宮に関する病気も含めて給付が受けられる保険が緩和型保険です。緩和型保険は通常の医療保険よりも告知事項が少ないので、持病がある人も加入しやすいです。
参考:チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX Lady」の詳細、口コミやデメリットはこちら
通常の医療保険比べると保険料が割高ですが、加入後すぐ給付を受けられるので、子宮筋腫と診断されてから加入するのであれば、次の保険がおすすめです。
・メットライフ生命「Flexi GoldS-フレキシィゴールドS」
「これから子宮筋腫が悪化して、入院や手術をしなければならないときに備えて保険に加入したい!」と考えている人にはおすすめです。
緩和型保険であっても支払削減期間という期間を設けられ、ほとんどの場合、加入後1年間は給付金額が半額になってしまいますが、この保険は加入後すぐであっても全額給付されるのが特徴です。
メットライフ生命「Flexi GoldS-フレキシィゴールドS」の詳細、口コミやデメリットはこちら
子宮筋腫でもがん保険に加入できるって本当?のまとめ
子宮筋腫は女性にとってはよくある病気ですが、再発の可能性も高い病気です。
子宮筋腫は、悪性のがんではないので、がん保険には入ることができます。子宮筋腫がもし悪性の腫瘍だったとしたら、精神的、金銭的にも大きな負担になります。
そして、見極めにくい子宮肉腫だったとしたら、がん保険には加入できません。子宮筋腫を保障したいのであれば、子宮筋腫になる前に医療保険も検討してみてくださいね。
今回は、子宮筋腫という病気や子宮筋腫でがん保険に加入できる場合と、加入しにくくなる場合について解説してきました。子宮筋腫という病気が気になる方、保障しておきたい方は、早めに検討してみてくださいね。
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