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医療保険に通院特約は必要なのか?
今回は『医療保険に通院特約は必要か?』というテーマでお話しいたします。
保険は家計の支出ですから、余分な部分はなるべく削って家計に余裕を持たせたいけど、いざというときに必要だったらどうしよう、なんて不安な気持ちをお持ちの方もいらっしゃるんじゃないかな、と思います。
医療保険にはたくさんの特約がありますが、みなさんは、医療保険に通院特約を付ける必要があるのか気になって、この記事にたどり着いたのではないでしょうか?
この記事では、
・医療保険に通院特約が必要・不要だという意見について
・もし通院特約を付けるとして注意すべきこととは?
・通院特約があるおすすめ医療保険を紹介!
このような流れでお話しいたします。
この記事をお読みいただくことで、医療保険に通院特約をつけるべきか否か、またつける際の注意点を頭に入れておきながら保険に加入することができます。
何も知らずに入っているのと、理解して入っているのではいざという時も変わってきます。
それでは、最後までご一読くださいませ。
医療保険に通院特約が必要だという意見
ここでは、医療保険に通院特約が必要だという意見についてお話しします。
ただ、要る要らないの話の前に、そもそも医療保険における通院特約とはどういった役割を果たしているのかをご理解いただき、現在の医療において通院治療の現状がどうなっているのかをお話しいたします。
そうすると、医療保険に通院特約が必要だという意見の根拠をご理解いただけるかと思います。
それではまず、そもそも医療保険における通院特約とはなにかをお話しいたします。
そもそも医療保険における通院特約とは?
そもそも医療保険における通院特約とはなにかをお話しいたします。
医療保険は万が一の病気や怪我で入院した時に、入院費や手術代をカバーできる保険です。
この医療保険に通院特約をつけることで、通院にかかる費用をカバーすることができるオプションです。
通院の定義ですが、保険会社や商品にもよってばらつきがあるのでご注意ください。
A保険会社では、通院特約では退院後180日以内の通院で通算30日以内であれば通院を保障します
B保険会社では、通院特約では入院前60日、退院後120日以内の間で通算30日以内の通院を保障します
というものになっています。
よくいらっしゃるのが、入院前の通院が保障されると思っていたが、実際は退院後の通院のみが保障されるものだったと分かり、適用にならなかったなんて場合です。
保険会社により規定も違うので、加入前によく確認しましょう。
通院治療の増加傾向
以前の医療状況は、病気や怪我で入院すると完治するまで長期的に入院するケースが多く、完治して退院をしているので通院治療はさほど多くありませんでした。
しかし、現在では入院しても長く入院することは少なくなりました。
なぜかというと、医療技術の進歩により大掛かりな手術が必要で長期間入院が必要だった病気が、今は日帰り入院で帰れるなんてケースが出てきたからです。
厚生労働省の、患者の平均入院日数の表からも分かるように、入院日数は確実に短期間してきています。
そのため通院治療が増加傾向にあります。
早期に退院できても、その後の経過を診てもらうために通院することが増えています。
病気にもよりますし医師の治療方針にもよって変化はありますが、平均でも通院治療が増加している傾向にあることがお分かりいただけるかと思います。
このことから、医療保険における通院の重要性が高いことがわかります。
昭和59年 | 昭和62年 | 平成2年 | 平成5年 | 平成8年 | 平成11年 | 平成14年 | 平成17年 | 平成20年 | 平成23年 | 平成26年 | |
病院(日) | 45.5 | 47.3 | 47.4 | 43.7 | 43.4 | 41.8 | 40.1 | 39.2 | 37.4 | 34.3 | 33.2 |
一般診療所(日) | 24.8 | 26.0 | 28.2 | 28.9 | 22.2 | 19.3 | 19.0 | 21.6 | 18.5 | 17.5 | 17.4 |
出典(厚生労働省:退院患者の平均退院日数等)
ここまでの内容をみて、自分に医療保険が必要かもと思う人は保険のプロに相談しましょう。保険の相談は当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス「ほけんROOM相談室」を利用するのがおすすめです。
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医療保険に通院特約が不要だという意見
今度は医療保険に通院特約が不要だという意見についてお話しいたします。
先ほどまでは通院治療が増加傾向にあるため、通院特約はつけていた方がいいという意見でしたが、その通院特約にも保障の限度日数があります。
一般的には1つの病気につき30日までの通院が保障されるものが主流となっています。病気によっては長期的な通院が発生する場合があり、その場合は完治するまで保障が続くとは言い切れません。
30日以上通院してしまう場合はその先の通院に対してはカバーできない可能性があるということです。特にガンや脳血管疾患、心疾患は長期的な通院治療になる可能性があり、完治までに時間を要します。これ以外にも通院が長期化する病気もあり、十分にカバーできない可能性もあります。
また、数回の通院のみで完治して、通院特約の設定日額が5000円だった場合、診断書を提出することになりますがその費用を一時的に負担することや、通院ごとの給付金請求の手間もかかるため、面倒になってしまうことがあるかもしれません。
せっかく通院特約を付けているのに給付金請求の手間が面倒になってあまり使わなかったなんてことがあるとすれば、不要ではないか、という意見です。
下の表は、入院日と限度日数を示したものです。
入院限度日数 | 通院限度日数 |
60日型の場合は60日まで | 1つの病気で30日まで |
この日数も保険会社によって変わってきますので、よく確認していただく必要があります。
これらの内容を理解した上で、「ちょっと気になるな」「医療保険に加入してみようかな」と思った方はまず無料の保険相談をすることがおすすめです。
「保険」というワードに「無料」というワードがくっつくとなんとなく怪しいなと思ってしまう方もいるかもしれませんが、ここで紹介する専門家は保険会社から手数料を受け取ることで相談に乗ってくれるという仕組みになっています。
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医療保険に通院特約を付ける際に注意すべき点
ここまで、医療保険における通院特約が、必要という意見と不要という意見についてお話ししてきました。
次は、医療保険に通院特約を付ける際に注意すべき点についてお話しいたします。
大きく分けて2つお話しいたします。
怪我で通院のみの際は保障の対象外
通院特約の保障を利用する場合、入院をする必要があります。
怪我の場合、骨折などで入院を伴った場合は適用になりますが、単に怪我で通院のみの場合は給付金が受け取れないということになります。
医療保険における通院特約は、病気によって入院前後の通院に対して保障が受けられるというものです。
もし、怪我での通院のみに対して備えたいということでしたら、「傷害保険」というものがあります。これは、怪我をした際に一時金を受け取れたり怪我での通院に備えることができる保険です。
レジャーなどで怪我をしてしまったときに給付金を受け取ることができますが、怪我に対してのみの保障ですので病気での通院は対象外になります。
病気の通院に備えるなら、医療保険の通院特約ということになりますね。
通院保障のない医療保険会社がある
中には通院保障を用意していない保険会社もあります。
医療保険に通院特約をつけたい!と思って選んだ商品が、実は通院特約が付けられないなんてこともあるのです。
しかし、そういった場合は「退院一時金」というオプションをつけれる場合がほとんどです。この「退院一時金」は、退院した際に一時金として大きなお金を受け取ることができるオプションとなっています。
この退院一時金で通院治療費をカバーできますし、収入減少の足しにすることもできます。用途は決められていないので、カバーしたいところに充てることができそうですね。
ただし、受け取れる条件は20日以上の入院が必要などの条件がありますので、給付金請求の際はご注意ください。
通院特約があるおすすめ医療保険を紹介!
ここまで医療保険に通院特約が必要か不要か、それぞれの意見をお話しいたしました。
これからは通院特約があるおすすめの医療保険をご紹介いたします。
通院特約が不要とお考えの方でも医療保険そのもののメリットや特徴をお話ししますので、是非お読みください!
通院特約があるおすすめ医療保険①:チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX」
ここでは、チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムDX」についてお話しいたします。
特徴としては、保険料が安いことが挙げられます。
他社と比べても保険料は安い印象を受けていますし、実際に保険料重視の方はこの商品を選んでいる印象があります。
7大疾病での入院日数が無制限でありながら保険料が抑えられる商品です。
メリットですが、ストレス性の疾病に対して手厚い保障があるということが挙げられます。
この商品には、ストレス性疾病延長入院特約を付けることができます。所定のストレス性疾病で入院した場合、1回の入院につき365日を限度に保障されるオプションを付けることができます。
また、ストレス性疾病保障付き就業不能保障特約というオプションを付けることも可能です。
これは、所定のストレス性疾病で働けなくなった場合や継続入院の場合、または不慮の事故で所定の障害状態になった場合に年金のようにお金が受け取れるオプションです。
受け取れる期間と金額を選択することができ、ストレス性の疾病に対してカバーしたいという方であれば安心できる商品です。
デメリットは、こういったオプションをつけると保険料が高くなっていく点です。オプション部分の保険料が高めに設定されており、さまざまなオプションを付けてしまうと結果的に保険料が高くなってしまいます。
それでも、メリットであるストレス性疾病に対してカバーできるオプションを付けたいということであれば、致し方ないという考え方もできるのではないかと思います。
チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX」の詳細は以下
チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムDX」の評判やメリット・デメリットを解説!
通院特約があるおすすめ医療保険②:アフラック生命「ちゃんと応える医療保EVER」
ここでは、アフラック生命の「ちゃんと応える医療保険EVER」についてお話しいたします。
メリットですが、5日未満の入院でも一律5日分の給付金を受け取ることができます。入院日数の減少に伴い、短期入院に対して備えられる保険商品が出てきました。
最近では、約3割が5日以内の入院であるというデータもありますので、その点をカバーできている商品と言えるでしょう。また、60歳半額タイプという珍しい払い方を選択できる商品です。
60歳までの保険料を高く設定することで、それ以降の保険料は半額の払い込みで良いというシステムです。老後の支出はなるべく抑えて保障は続けたい!という方には向いている払い方かと思います。ただ、終身払いになるため払込期間を決めて払いたいという方にとっては向かない払い方です。
デメリットは、三大疾病に対しての保障があまり魅力的ではないことです。
この商品の場合、三大疾病の定義が「がん・脳卒中・急性心筋梗塞」という病気になって所定の状態になった場合となっています。
がんにも2種類あり、悪性新生物(いわゆるがん)と上皮内新生物(転移しないがん)があります。
アフラック生命の「ちょんと応える医療保険EVER」では、がんの定義が狭い印象です。がん保険をたくさん販売しているからがんに強いというわけではないようです。
アフラック生命「ちゃんと応える医療保険EVER」の詳細は以下
アフラック生命「ちゃんと応える医療保険EVER」の評判やメリット・デメリットを解説!
ここまでの内容をみて、自分に医療保険が必要かもと思う人は保険のプロに相談しましょう。保険の相談は当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス「ほけんROOM相談室」を利用するのがおすすめです。
たった1分で申し込み可能で、保険に関して誰よりも詳しい専門家に何回相談しても無料なので、損をするリスクがなく安心して相談できます。
医療保険に通院特約は必要なのか?のまとめ
いかがだったでしょうか。
医療保険に通院特約が必要だという意見と不要だという意見をご紹介し、もし付けるとしたらその注意点やどういった商品があるのかをお話しいたしました。
通院特約のデメリットとして
・保障限度日数の存在
・通院のみでは保障されない
・そもそも通院特約のない会社もある
等を紹介させていただきましたが、やはり通院治療が主流になってきている現代ですので、家計に負担がかからない程度に通院特約は付加するべきです。特約の付加のは別途で保険料がかかるので、主契約が安い商品を選ぶことも大切になってきます。
世の中には数千種類あると言われている保険商品がある上に、特約の種類もたくさんあり、どこに加入して、どの保障を付けるか迷うのも無理はありません。
この記事が、通院特約を付けてよかった!と思えるようなご決断の後押しができれば嬉しいです。
あるいは、通院特約を付けないほうがいいと思っているがその根拠が欲しいという方にとって、通院特約がいらないと思えるような後押しができれば幸いです。