がん保険の保障は使い道が自由ながん一時金のみじゃダメなの?がん保険が一時金のみだったら、保険料が安くすみそうですよね。ここでは、がん保険の保障を一時金のみにするのがおすすめな人、一時金(診断給付金)をつける際に確認すべきことなどを解説します。
Contents
- 1 がん保険は一時金のみでも安心?いつもらえるの?おすすめランキングも紹介
- 2 がん保険は一時金のみでも大丈夫?他の保障も必要?
- 3 がん保険の一時金(診断給付金)で確認が必要な点
- 4 そもそもがん保険の一時金(診断給付金)とは?
- 5 一時金のみのがん保険おすすめランキング【2020】
- 6 がん保険の一時金(診断給付金)の請求方法は?
- 7 がん保険の一時金(診断給付金)の金額は300万円?1000万?
- 8 がん保険の一時金(診断給付金)以外の保障
- 9 注意:がん保険の一時金(診断給付金)などの保障には免責期間(待機期間)が
- 10 安いのに保障が手厚い!おすすめがん保険はSBI損保のがん保険
- 11 がん保険を含む生命保険の保険料の相場・平均
- 12 まとめ:がん保険は一時金のみでも安心?いつもらえるの?おすすめランキングも紹介
がん保険は一時金のみでも安心?いつもらえるの?おすすめランキングも紹介
がん保険には一時金(診断給付金)の他に、通院給付金や手術給付金など様々ありますが、一時金(診断給付金)の使い道は自由なので、それだけで事足りるのではないかとも思えます。
一般的に定期収入の上昇を見込めない方などは一時金(診断給付金)のみの保障と貯蓄を同時に進める、また働き盛りの方などは一時金(診断給付金)に加え、そのほかの必要な保障をつけることをおすすめいたします。
この記事では以下について解説いたします。
・がん保険は一時金のみで大丈夫なのか?他の保障も必要なのか?
・がん保険の一時金(診断給付金)でチェックするべきポイント
・そもそもがん保険の一時金(診断給付金)って?
・一時金のみのがん保険おすすめランキング!
・がん保険の一時金(診断給付金)の請求方法
・がん保険の一時金(診断給付金)の金額は300万円?1,000万円!?
・がん保険の一時金(診断給付金)以外の保障とは
・注意:がん保険の一時金(診断給付金)なのどの保障には免責期間(待機期間)がある
・がん保険を含む生命保険の保険料の相場や平均
がんはそれぞれの病状によって軽度なものから重度のものがあり、短期間で治療が終わるものもあれば、中長期に及ぶケースもあることから、はたして一時金(診断給付金)のみでカバーできるのでしょうか。
ここでは一時金(診断給付金)にスポットをあてて、がん保険に加入する際の一つの指標になるように解説をいたしますので最後までお付き合いください。
内容を簡単にいうと
- がん保険の一時金では、金額、いつ受け取れるか、がんの再発に対応しているか、上皮内新生物も対象かを確認すべき
- 一時金は入院の費用にも通院の費用にも使える便利な保険金
- なんの保険が自分にベストか確かめるには、プロと一緒に複数の保険を比較するのがおすすめ
- 複数の保険を比較するときは、当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス、ほけんROOM相談室を絶対に使うべき(何回相談しても無料で損をするリスクがないため)
- 一時金のみのがん保険おすすめランキングは、新がんベストゴールドα、ガードエックス、がん治療支援保険NEO
がん保険は一時金のみでも大丈夫?他の保障も必要?
がん保険は年金生活者など定期収入のが増える可能性が低い方はがん保険を一時金のみにすることをおすすめします。
がん保険には一般的に「一時金(診断給付金)」以外にも、「入院給付金」や「手術給付金」、また「通院給付金」などの保障があります。
全ての保障に加入すると安心なのは当然とはいえ、その分支払い負担が増加することが避けられません。
そういったことを考慮しますと、定期収入の上昇が見込めない年金生活者などの方は診断給付金の保障のみにし、貯蓄を優先することをおすすめいたします。
がん保険の一時金(診断給付金)で確認が必要な点
このトピックは、がん保険の保障を一時金のみにしようと思っている方だけでなく、一時金(診断給付金)の保障が欲しいと思っている方であれば必見です。
がん保険の保障に一時金(診断給付金)をつける時、以下のことを確認しないと加入後、後悔してしまうかもしれません。
- 一時金(診断給付金)の金額
- 一時金はいつ受け取れるか
- がんの再発に対応しているか
- 上皮内新生物でも受け取り可能か
がん保険の一時金のみで大丈夫か①一時金(診断給付金)の金額
一般的に、がん保険の一時金(診断給付金)は50万円~200万円という範囲で、加入者が自由に選択可能です。1年間で、がんの治療に関わる費用の平均額は115万円程度と日本医療協議会のデータでは言われています。
もちろん、ばらつきもあり、10万円にも満たない費用で回復された方もいれば、2,000万円という高額の費用が必要であったという事例もあります。様々な可能性はありますが、保険料とのバランスも見て、一時金(診断給付金)は100万円以上に設定しておけば相当な助けになります。
がん保険の一時金のみで大丈夫か②一時金はいつ受け取れるか
通常、がん保険の診断給付金の支払い条件は、「がんであると診断が確定されたとき」に支払われることになっています。
ただ保険商品によっては、がん治療のために入院した、などという条件がついている場合があるので、加入する際には確認しておきましょう。
がん保険の一時金のみで大丈夫か③がんの再発に対応しているか
がん保険の一時金(診断給付金)には、がんと診断された際の一度のみの受け取りの商品と、複数回受け取れる商品が存在します。
また、複数受け取れる商品の中でも、がん保険の一時金(診断給付金)には1年に1度、2年に1度など、受け取れる期間ががん保険商品ごとに違っていたり、受け取り回数が通算5回までであったり、無制限であるといった違いもあります。
条件が良いほど保険料は高くなりますが、がんの再発するリスクや、1度がんにかかると新規で別のがん保険に加入するというのは難しいといったことを考慮した上で、検討することがおすすめです。
がん保険の一時金のみで大丈夫か④上皮内新生物でも受け取り可能か
がん保険の一時金(診断給付金)はがんの診断確定時に支払われると先に述べましたが、上皮内新生物と診断された場合にも、がん保険の診断給付金が関わってきます。
上皮内新生物については、保険商品によって様々であり、がんと同様に全額を支払われるもの、がんによる一時金(診断給付金)の半額や10分の1などが支払われるもの、一時金(診断給付金)は支払われないものといった保障内容があります。がん保険を選ぶ際の1つの基準となると考えられるため、こちらも確認しておきましょう。
そもそもがん保険の一時金(診断給付金)とは?
一時金(診断給付金)とは、がん保険や医療保険の特約などにある保障内容の一つで、「がん診断確定時に支払われる給付金」です。
「診断保険金」「診断一時金」「がん診断一時金」など、保険会社によって呼ばれ方は様々です。
基本的に使い道が自由な一時金(診断給付金)が50万円、100万円、200万円など支払われますが、保険商品の種類や契約内容によって詳細は様々です。また、使い道が自由であるという面で治療費のみでなく、差額ベッド代や生活費などに充当することができます。
がん保険の一時金(診断給付金)の使い道は自由
一時金(診断給付金)による一番のメリットは「使い道が自由である」ことで、通院治療費にも入院治療費にも当てることができます。
また気になるのは実際のがん治療にはどの程度の費用が必要であるのかという面で、胃、結腸、直腸、乳房のがん(悪性新生物)による自己負担額はおおよそ16万円~22万円となっており、平均の入院日数は9日間~13日間程度となっています。
こういった一般的なケースですと、一時金(診断給付金)は100万円程度に設定することで、初期の治療に安心して対応できますし、その後の経過観察や治療のフォローができることがわかります。
がん保険の一時金(診断給付金)によって精神的に安定する
次にがん対策に関する世論の考え方を表にてご覧ください。
がん対策に関する世論調査 (がんについてどちらかといえば怖いと思う、または怖いと思うと回答した理由) |
|
がんで死に至る場合があるから | 72.1% |
がんの治療や療養には、家族や親しい友人などに負担をかける場合があるから | 55.2% |
がんそのものや治療により、痛みなどの症状が出る場合がるから | 50.0% |
がんの治療費が高額になる場合があるから | 46.3% |
がんが治っても、後遺症が残る場合があるから | 28.4% |
がんによって仕事を長期間休むか、辞めざるを得ない場合があるから | 27.4% |
治療を受けるのに適切な医療機関を見つけるのが大変な場合があるから | 24.2% |
その他 | 0.8% |
わからない | 0.4% |
実際にがんと診断確定されたとき、不安やショックを感じるのはごく自然であり、その上でさらに金銭面の心配事が重なれば大きなストレスからその苦しみは計り知れません。
がんという重大な疾病と、大きな費用負担、仕事への影響、周囲への影響を考えることで不安は増していきます。がん保険に加入することで費用負担という心配を大きく軽減できることは確かであり、それによって、仕事への影響、周囲への影響なども緩和されることは確かです。
がんなど重大な疾病になったとき、第一にご自身のことを一番に考えることが周囲のためになることは確かですので、がん保険の加入はいざというときのご自身の支えになり、周囲への助けにもなることは間違いないでしょう。
がん保険の一時金(診断給付金)は年末調整や確定申告で非課税
一時金(診断給付金)を支払われた際に、一時的な収入ではありますが、課税の対象にならないため、所得税などは課税されません。また入院給付金、手術給付金、通院給付金も同様で、病気やケガの保障により支払われる給付金は非課税ですので、申告する必要はないでしょう。
例外として、被保険者本人・被保険者の直系血族または配偶者・親族(生計を一にしている)以外が給付金の受取人となっている場合に限り、課税の対象となりますのでご注意ください。
がん保険の一時金(診断給付金)は医療費控除として申請できる?
1年間に医療費が一定の金額を超えた場合、確定申告により医療費控除を受けることができます。それではがん保険の一時金(診断給付金)は医療費控除に当てはまるのかというと、おそらく申請は不可能であると考えられます。がんの治療のために使用した費用というより、治療にも使用できる一時金(診断給付金)として給付されたものと考えてください。
ただ医療機関に支払った費用や薬代(市販の薬も該当する場合あり)などは一般的に医療費控除になりますので、領収書などは取り置きをして、医療費控除に備えておきましょう。
一時金のみのがん保険おすすめランキング【2020】
一時金のみのがん保険おすすめランキング【2020】は以下になります。
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FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」
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メットライフ生命「ガードエックス」
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東京海上日動あんしん生命「がん治療支援保険NEO」
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ライフネット生命「ダブルエール 」
1位:FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」
第1位は、FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」です。
早速その特徴を見ていきましょう。
最高300万円までの診断一時金が受け取れる
FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」は、特約をつければ、最高300万円までの診断一時金を保障してくれます。
一時金の最大のメリットは、何に使ってもよいということです。
最近のがん治療の傾向は、入院よりも通院による治療が増加しているため、通院による治療の場合は、入院給付金は受け取れませんし、通院給付金の場合も入院後の通院に限定されているものもあり、使い勝手がよいとはいえない一面があります。その点、一時金は何に使っても自由で、非常に使い勝手がよい点が大きなメリットです。
診断一時金は回数の制限なし
他社のがん保険では、一時金は保険期間を通じて1度のみとするものや、2回目以降のある保険でも、がんでの入院が必要で通院の場合は対象にならないなど、諸々の制限があるものが多いのです。
ですが、FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」は、2年に1度を限度として回数無制限で、治療のための入院に限らず、通院の場合も支払われるため、先の述べたがんの治療の傾向にも非常に適した保障内容となっています。
がんと診断確定されたら、保険料支払免除
FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」は、がん保険料払込免除特約が自動で付いており、がんと診断されたら、それ以降の保険料は免除になるため、その後再発しても、一生涯保障してもらえます。
FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」の詳細は以下
FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」の評判やメリット・デメリットを解説!
2位:メットライフ生命「ガードエックス」
次に、「メットライフ生命 ガードエックス」の特徴を見てみましょう。
入院、通院にかかわらず治療給付金が受け取れる
「メットライフ生命 ガードエックス」では、1年に1回、通算5回を限度として、入院、通院にかかわらず、公的医療保険制度の給付対象となる三大治療のどれかひとつでも治療を受けたとき、給付金を受け取ることができます。
例えば、以前給付金を受け取ったがんに関しても、1年後に継続治療中であれば、また給付金を受け取ることができるのです。
1位のFWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」同様、入院をしていなくても給付金を受け取れるのは、三大治療のうち、放射線治療・抗がん剤治療など、通院による治療が主流になりつつある現在において、非常に手厚い保障といえるでしょう。
また、他のがん保険では、2年に1回を限度としているものもあるのですが、「メットライフ生命 ガードエックス」は1年に1回、通算5回までもらえるのも大きなポイントです。がんの治療において、放射線治療・抗がん剤治療は長期に渡る可能性があり、その場合、1年ごとに給付金がもらえれば、経済的な負担はかなり軽減されるのではないでしょうか。
メットライフ生命「ガードエックス」の詳細は以下
メットライフ生命「ガードエックス」の評判やメリット・デメリットを解説!
3位:東京海上日動あんしん生命「がん治療支援保険NEO」
「東京海上日動あんしん生命 がん治療支援保険NEO」も、一時金のみのがん保険として人気のある保険です。
その特徴を見てみましょう。
悪性がんの保障が手厚い
「東京海上日動あんしん生命 がん治療支援保険NEO」は、初めてがん(悪性新生物)と診断確定された場合150万円(診断給付金100万円+ 診断保険金50万円)~300万円(同100万円+同200万円)を受け取ることができます。
その他のがん保険では、診断給付金は100万円の保険が多いので、150万円から300万円の給付金は、かなり経済的にも安心で、大きなメリットといえるでしょう。
また、2回目以降に関しても、2年に1度を限度として回数無制限で受け取ることができます。ただ注意点としては、上皮内新生物に関しては100万円の診断給付金が1回のみしか支給されないのですが、これは、 「東京海上日動あんしん生命 がん治療支援保険NEO」が、悪性がんの治療にフォーカスした保険であるためです。
初めてがんと診断された時の150万円~300万円の給付金の金額の大きさ、また、2回目以降も回数無制限で給付されることから、その公式HPにも記載されているように、「初めてのがん」にも「長引く通院治療」にも安心ながん保険といえるでしょう。
東京海上日動あんしん生命「がん治療支援保険NEO」の詳細は以下
東京海上日動あんしん生命「がん治療支援保険NEO」の評判やメリット・デメリットを解説!
4位:ライフネット生命「ダブルエール 」
人気商品であるライフネット生命「ダブルエール」には、人気である故の理由があります。
がんにおいて通院治療が増加している昨今、ライフネット生命「ダブルエール」には月一回に治療サポート給付金として、10万円を受け取ることができ、さらにはこの保障が無制限で続くのです。がん治療は、長引いてしまうケースもありますので心強い保障と言えるでしょう。
またがん保険としては、保障されていると嬉しい払込免除があり、がんと診断確定された際には、以後の保険料の支払いは免除されるのです。
治療の際の負担軽減の大きな助けとなる保障でしょう。
さらにがん収入サポート給付金といった保障があり、がんの診断確定時の翌年より1年ごとに最大5回の給付(一時金(診断給付金)の50%)を受け取ることができます。がん治療に専念するためにはこういった給付金が必要だと言えるでしょう。
ライフネット生命「ダブルエール」にはシングルタイプ・ベーシックタイプ・プレミアムタイプがあり、タイプの種類によっては上記の保障を受けることはできないので、そちらに注意の上、ご検討ください。
ライフネット生命の「ダブルエール」の評価は?メリット・デメリットから分析!
おすすめがん保険の一時金(診断給付金)などの保障内容・保険料を比較
それではおすすめがん保険のランキング上位4商品のシミュレーション結果を比較してみましょう。
◆30歳女性の場合
FWD富士生命「新がんベスト・ ゴールドα」 |
メットライフ生命「ガードエックス」 (がん診断 一時金付きタイプ) |
東京海上日動 あんしん生命 「がん治療支援保険NEO」 |
ライフネット生命「ダブルエール 」 | |
月額保険料 | 2,102円 | 4,090円 | 2,941円 | 2,793円 |
悪性新生物診断給付金 | 100万円 | 50万円 | 50万円 | 100万円 |
上皮内新生物診断給付金 | 50万円 | 25万円 | ‐ | 50万円 |
先進医療先進医療一時金 | 2,000万円先進医療技術料10% | 2,000万円先進医療技術料20% 100万円を限度 |
2,000万円‐ | 2,000万円‐ |
その他治療 | ‐ | 10万円(ホルモン剤治療 1年に1回を限度 通算10回まで) |
10万円(抗がん剤治療 通算60か月まで) |
10万円回数無制限 (手術、放射線治療、 抗がん剤治療 (ホルモン療法含む)) |
がん通院(日額) | ‐ | 5,000円(1年ごとに 支払日数60日を限度) |
5,000円(1回の入院で 45日まで 通算730日限度) |
‐ |
がん治療 | ‐ | 悪性新生物 100万円上皮内新生物 50万円 | 10万円 | ‐ |
保険料払込免除 | ‐ | 悪性新生物と診断確定時 | ‐ | ‐ |
診断保険金(悪性新生物 初回診断特約) |
‐ | ‐ | 100万円 | ‐ |
各々、保障内容は様々であり、どれも魅力的ながん保険と言えます。
月額保険料で見ると、FWD富士生命「新がんベスト・ゴールドα」であり、非常にシンプルでわかりやすい内容となっている中、先進医療一時金の10%がきらりと光ります。
保障内容の豊富さではメットライフ生命「ガードエックス」であり、月額保険料は比較的高い水準ではありますが、保障は抜群と言えます。
東京海上日動あんしん生命「がん治療支援保険NEO」とライフネット生命「ダブルエール」は、月額保険料と保障内容のバランスが良く取れており、どちらも魅力的な内容と言えるでしょう。
ランキングをみたけど、他の保険も比較してどの保険に入るか決めたい!という方は当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス「ほけんROOM相談室」で、プロと一緒に気になる保険を比較するのがおすすめです。何回相談しても無料なので、損をするリスクがなく安心できます。
がん保険の一時金(診断給付金)の請求方法は?
実際にがんと診断されたときの請求方法としては、まずどのような診断をされたかというのを把握し、契約内容などと照らし合わせ、保険会社に問い合わせると良いでしょう。
請求可能であると判断できた場合、ウェブサイトなどから必要書類を取得し、必要事項を記入します。
書類への記入が完了したのであれば保険会社に提出しましょう。保険会社が支払い対象と判断したのちに指定された金融機関に一時金(診断給付金)が振込されます。
がん保険の一時金(診断給付金)の金額は300万円?1000万?
がんと診断され、1年間にかかった費用の平均自己負担額は115万円というデータがある一方で、10万円未満の負担であった人や、2,000万円の費用がかかったなど、事例は様々です。
がん保険の診断給付金は50~200万円などと選択可能な保険商品があり、高く設定するほど保険料も高くなりますが。希望する一時金(診断給付金)の額を設定できますし、先進医療特約などを付加することで低額の保険料で高額の治療に対応が可能です。
一時金(診断給付金)の使い道は自由であるということが多く、高ければ高いほどよいのですが、月額保険料の支払いの兼ね合いもあるので、ご自身にとってほどよい一時金(診断給付金)を設定すると良いでしょう。
がん保険の一時金(診断給付金)以外の保障
がん保険の一時金(診断給付金)の使い道は幅広いことが一般的で、様々な費用に対応することができます。
ではそれ以外の保障はどのような種類があるのか見て行きましょう。
がん保険の保障①がん入院給付金
医療保険には一般的にどのような保険商品でも入院給付金という保障がついており、日額5,000円など選択できる商品もあります。がん保険にも入院給付金保障を付加したり、主契約に入っている商品があり、がん治療目的の入院を対象に日額5,000円などとなっています。
医療保険との大きな違いは、医療保険の入院給付金は支払い限度日数が一般的に60日までなど定められていいますが、がん保険の入院給付金のほとんどは支払い限度日数が無制限となっています。
がん保険の保障②がん通院給付金
通院治療が増加しているがん治療の現状から、通院給付金保障は欲しい保障の1つと言えるでしょう。
特徴として、入院前や入院後の通院のみを保障する商品と、入院の有無に関わらず通院のみのがん治療を対象とした保険商品もあります。
がん保険の保障③がん手術給付金
各保険商品の所定のがん手術を受けた場合に支払われる給付金です。
がん手術給付金の額の設定は様々であり、「がん入院給付金額の10倍」であったり、「入院を伴う手術は20万円」「外来による手術は5万円」といったように保険商品によって変わってきます。
がん保険の保障④抗がん剤治療給付金
抗がん剤治療給付金とは、抗がん剤治療を受けた際に支払われる給付金です。
保険商品ごとに条件は様々である反面、入院中印を問わず抗がん剤治療を受けた月ごとに給付金が支払われるというのが一般的です。
また抗がん剤治療給付金は他の保障と組み合わされている場合もありますので保険商品の内容をよく見ておきましょう。
がん保険の保障⑤がん先進医療給付金
がんの治療を前提に、厚生労働省が認める先進医療による治療を受けた際に支払われるのが、がん先進医療給付金です。
先進医療や自由診療には公的医療保険の適用がない上に、数百万円を超える負担が発生する場合もあるため、約500~2,000万円を支払われる内容になっています。
先進医療は、その治療を受けることが出来る施設にも限りがあり、遠方の医療機関に通わざるを得ない場合もあるので、交通費などの自己負担を考えると、先進医療一時金の支払われる保険商品を検討することも視野に入れましょう。
がん保険の保障⑥がん放射線治療特約
がん放射線治療を受けるときに支払われるのが、がん放射線治療給付金です。
保険商品ごとに条件は様々であり、入院による治療でなければ受けられない商品もあれば、通院のみによる治療であっても支払われる商品もあります。
他の保障の中に含まれている場合もある保障ですので、各保険商品の内容を確認するとよいでしょう。
がん保険の一時金(診断給付金)と通院給付金・治療給付金の保障内容を比較
がん保険の一時金(診断給付金)と通院給付金・治療給付金の保障内容などを表にして比較してみましょう。
金額 | ポイント | メリット | デメリット | チェックポイント | |
一時金(診断給付金) | 約50~300万円 | 100万円などまとまった額を自由な用途で使用できる | 診断確定時にまとまった給付金を支払われる | 受取回数に制限がある場合、治療の長期化や再発時に困る | ・受け取れる条件が、がんの診断確定時、入院や治療の開始など確認が必要・上皮内新生物については対象であるのか ・受け取れる回数や条件 |
治療給付金 | がんによる治療を受けた月ごとに、約5万円~30万円 | 長引くがん治療や再発に対応しやすい | ・一般的に通院や入院の有無に左右されず、月ごとに給付される・高額なケースもある抗がん剤治療などの費用を定期的にカバーできる | 保険商品によって保障の範囲が様々である | ・保障対象になっている手術、薬、治療法を確認する・給付額の上限、支払回数の限度の確認 |
通院給付金 | 1日につき約3千円~2万円 | 通院治療が増加している現代に合っている | 通院1日ごとに給付が支払われる | ・入院を伴う治療の場合には支払われない・保険商品によっては、入院後の通院のみを対象としている場合もある | ・保障対象が通院のみなのか、入院前後の通院なのか確認・給付額の条件、支払日数の限度の確認 |
一時金(診断給付金)は便利な保障ですが、治療が長引いたり、再発や転移に至ったとき、一時金(診断給付金)だけではまかなえないケースも出てきます。
実際の治療では半年~1年のパターンもあれば、長期間の場合には10年を超えることもあります。
一時金(診断給付金)の金額設定を増やしたり、受取回数の多い保険商品を選択することも一つの策ではありますが、通院給付金や治療給付金のついた保険商品を選択することも長引く可能性のあるがん治療には効果的であると言えるでしょう。
注意:がん保険の一時金(診断給付金)などの保障には免責期間(待機期間)が
がん保険に加入する場合に注意しておきたいポイントの一つが免責期間です。免責期間とはがん保険加入後の90日間または3ヶ月の期間はがんと診断されても保障がされない期間です。
このような制度が存在する理由としては、がんの自覚症状を感じつつも、それを伏せてがん保険に加入した場合に、仮に1か月間のみの保険料で100万円などの給付を受けることができてしまう場合があるといった、契約者全体にとって不公平である事態を防ぐために存在しています。
がん保険に加入する場合は免責期間があることを認識しておくことと、自覚症状などのないときに加入することがポイントだと言えるでしょう。
安いのに保障が手厚い!おすすめがん保険はSBI損保のがん保険
SBI損保のがん保険は治療費を実額で保障してもらえるというタイプのがん保険となっています。
年 齢 基本月額保険料 がん診断給付金付月額保険料 20歳 400円 800円 30歳 550円 970円 40歳 900円 1,600円 50歳 1,950円 3,330円 SBI損保保険のがん保険はがん治療に携わっている医者の89%がおすすめしたい保険と言われていますが、ここではSBI損保のがん保険(自由診療タイプ)の特徴を調べてみました。
自由診療タイプとは、入院や通院の日数ではなく、がん治療のためにかかった、実際の費用を全額負担してくれるという特徴があります。
メリットはとにかく割安な保険料で加入ができます。上の表を見てもわかるように、5年間の定期保険ということもあり、がん診断給付金を付けたとしてもかなり格安の保険料といえるでしょう。
その上治療費を全額保障、自由診療も先進医療も保障してもらえます。また、通院治療も1000万円まで保障してもらえます。
また、治療費を直接医療機関に支払ってもらうことができ、立て替えも必要ありません。
その反面デメリットもあり、定期保険のため更新のたびに保険料が上がります。
そして、もしも更新時にがんになってしまっていたら更新ができないので、再発には対応されていません。
また、実費のみのため差額ベッド代は含まれないのでこの部分は自己負担となってしまい、入院が長引いてしまえば、払い続けるのが困難となってしまうかもしれません。
自由診療や先進医療にかかる費用は保障されないという保険もあるなか、SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)は、高額になる医療費も全額カバーしてくれるので、もしもがんになっても安心できる保険ではないでしょうか。
SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)」の詳細は以下
「SBI損保のがん保険(自由診療タイプ)」の評判やメリット・デメリットを解説!
がん保険を含む生命保険の保険料の相場・平均
がん保険などの保険商品をシミュレーションしていると、一般的な保険料とはどれくらいであるのか気になることもあるでしょう。
2016年における、がん保険を含む生命保険の年間払込保険料の平均は男性が22万円8千円で女性は17万4千円と言われています。
出典:生命保険文化センターの調査:生活保障に関する調査
ちなみにこの額は年を追うごとに少なくなってきており、乗合代理店の増加による見直しや、掛け捨てタイプが増えてきたことなどが要因だと思われます。
保険料はコストパフォーマンスを考えるときに大事な要素で重要ですが、それ以上に、がんなどの病気にかかったときの保障が大切です。
自分にとって必要な保障を考え、そのうえで保険商品を比較し、選択することを心がけましょう。
まとめ:がん保険は一時金のみでも安心?いつもらえるの?おすすめランキングも紹介
ここまでがん保険は一時金(診断給付金)のみでも安心であるのかという点を中心に解説いたしました。
以下にこの記事のポイントまとめます。
・定期収入の上昇が見込めない年金生活の方などは一時金(診断給付金)に加え、貯蓄を同時に進める
・がん保険の一時金(診断給付金)の使い道は自由である
・がん保険の一時金(診断給付金)は非課税である
・がん保険には90日間または3ヶ月の免責期間がある
・備えたい保障を考えた上で、保険料を比較する
がんという病気は家系や生活習慣などでリスクが変わってくることから、備えたい保障は人それぞれであると言えますので、よく検討し加入することとご自身の判断が最後には必要です。
生活習慣に気を付けることや定期的に健康診断を受けること、また免責期間の点から加入が遅くならないように早期の加入をすること、掛け捨てであれば見直しもしやすいという点を念頭にがん保険の加入をご検討ください。
一時金が手厚い保険に入りたいと思ったら、複数の保険を比較して自分にあった保険を見つけましょう。保険を比較する際には、当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス「ほけんROOM相談室」で保険のプロと一緒に気になる保険を比較するのがおすすめです。
何回相談しても無料なので、損をするリスクがなく安心できます。