医療保険の加入率はどのくらい?
あなたやあなたのご家族は、現在医療保険に加入していますか?
「加入している」という方もいれば、「加入していない」「迷っている」「わからない」という方もいるでしょう。
現在、日本の医療保険加入率は非常に高いと言われています。では実際にどのくらいの方が、医療保険に加入しているのでしょうか。ここでは医療保険の加入率について、最新のデータをもとに「世帯員別」「年齢・年代別」「世帯年収別」にご紹介します。また、医療保険に加入する理由と加入しない理由についても統計資料を踏まえて考察していきます。
- 医療保険に加入したいと考えているけど本当に必要なの?
- 医療保険に加入している人はどのくらいいるの?
- 医療保険に加入するメリットとデメリットは?
そんな疑問を持っている人にぜひお読みいただきたい内容となっています。
それでは早速、医療保険の加入率から見ていきましょう。
日本における医療保険の加入率は?
医療保険とは、病気やケガで入院や治療を受けることになった時の備えとして加入するものです。医療保険には公的医療保険と民間等の医療保険があり、公的医療保険は国民皆保険制度により全国民がいずれかの保険に加入しています。病院の窓口で保険証を提出し、医療費の自己負担が3割や1割になるのが、この公的医療保険によるものです。
一方、民間等の医療保険は任意で加入するもので、一般的には病気やケガで入院したり手術を受けたりした際に給付金が支給されるというものになります。具体的な保障内容や保険料は実にさまざまで、その中から自分に合った保険を探して加入するものになります。もちろん、加入自体任意ですので、民間等の医療保険には入らないという選択をする人もいます。
そんな民間等の医療保険ですが、任意でありながらその加入率は非常に高くなっています。下の図は、民間等の医療保険を含む生命保険に関する全国的な調査を行っている公益財団法人生命保険文化センターの調査結果です。
およそ7割の人が入院給付金の支払われる医療保険に加入しているということが分かりますね。次項より、この加入率についてもう少し詳しく見てみましょう。
医療保険の世帯員別加入率は?
医療保険の加入率について、世帯員別に見てみましょう。生命保険文化センターの最新の調査によると、民間の生命保険加入者のうち医療保険・医療特約の加入率は世帯主は82.5%、配偶者は68.2%となっています。
生活を支える世帯主が病気やケガをすると、仕事を休むなど収入面への不安も出てくることがあります。そういったケースにも対応できるよう、特に世帯主の加入率が高くなっているようですね。しかし配偶者の加入率もおよそ7割と高い数値になっています。
また、世帯構成別では次の図のように小学生以上の子をもつ世帯と親との三世代世帯で特に医療保険の加入率が高いという結果が出ています。
医療保険の年齢別(年代別)加入率は?
次に、年齢別の加入率をご紹介します。上記と同じく民間の生命保険加入者のうち、医療保険・医療特約に加入している世帯の割合を世帯主の年齢別にまとめたのが次のグラフです。
最新の平成30年の結果では、世帯主が「29歳以下」、「40~44歳」から「60~64歳」の年齢層の世帯で加入率が90%を超える結果となっています。80歳代以降では加入率が8割を切っていますが、これは終身ではなく有期タイプの保険商品に加入していて満期を迎えたケースや、持病や年齢等を理由に保険に加入できなくなるケースなどが背景として考えられます。
働き盛りで、なおかつ生活習慣病などの不安が大きくなってくる年代を中心に、非常に高い加入率となっていることが分かります。20歳代での加入率が高いのは、親が加入してくれていた医療保険にそのまま継続して入っているケースがあることなども考えられますね。
医療保険の世帯年収別の加入率は?
最後に、世帯年収別の加入率について見てみましょう。
すべての区分で加入率が非常に高くなっていますが、年収700万円までは年収に比例して加入率が高くなる傾向にあり、年収300万円未満の世帯と700万円以上の世帯で加入率がわずかに90%に届かない結果となっています。
過去の結果を見ると90%以上の加入率となっている年もあるため一概には言えませんが、前者では家計に占める保険料の負担が大きいこと、後者では保険に入らなくても備えが十分にあることなどが背景にあると考えられます。
いずれにしても、すべての区分で高い数値となっていますので、年収の差はあまり大きく影響せず、医療保険の加入率が高いことが分かります。
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どうして医療保険の加入率は高い?
医療保険の加入率は非常に高いことが分かりました。それでは、なぜこんなにも医療保険の加入率が高いのでしょうか。
次のグラフを見てください。生活や将来に対する不安の調査では、半数以上の人が自分や家族の病気や事故が心配であると回答し、最も不安な項目についての質問でも27%ほどの人が自分や家族の病気・事故が最も不安であると答えています。
さらに、こういった医療が必要となった時の保障の充足感に関する調査では、半数以上が「足りない」と回答しています。
先述したように、日本では公的医療保険制度により国民全員がいずれかの保険制度に加入しており、医療保障を受けることができます。しかし、近年の高齢化に伴い医療費は増大しており、公的医療保険や年金などの社会保障費は増加の一途をたどっています。
一方で、少子化により生産年齢人口は減少し、将来的には社会保障制度の収入と支出のバランスが崩れてしまうのでは、と指摘されています。そういった不安が、社会保障が足りていないと感じる要因の一つかもしれません。
こういった、「将来的な病気の不安」と「医療保障の非充足感」により、いざという時の備えとして、民間等の医療保険に加入するという方が多いのではないでしょうか。
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医療保険に加入する必要性は?
加入率の非常に高い民間等の医療保険ですが、実際にその必要性はどの程度あるのでしょうか。医療保険に加入するメリットとデメリットを、加入する側、しない側それぞれの視点から考えてみましょう。
医療保険に加入する理由
医療保険は、病気やケガで治療を受ける時の備えとして加入するものです。では、病気やケガの治療にかかる医療費はどのくらいかを見てみましょう。
疾患名 | 平均入院日数 | 平均入院費 | 1日あたり医療費 |
胃がん | 12.3日 | 185,219.2円 | 15,014.1円 |
直腸がん | 12.5日 | 215,812.1円 | 17,239.8円 |
肺がん | 12.5日 | 197,509.4円 | 15,827.7円 |
高血圧性疾患 | 17.3日 | 112,749.7円 | 6,519.8円 |
虚血性心疾患 | 7.8日 | 218,606.8円 | 27,992.3円 |
脳梗塞 | 21.0日 | 184,837.1円 | 8,798.6円 |
糖尿病 | 16.5日 | 127,204.3円 | 7,725.1円 |
肺炎 | 13.0日 | 126,219.2円 | 9,735.1円 |
胃・十二指腸潰瘍 | 11.8日 | 130,477.6円 | 11,061.3円 |
尿路結石症 | 5.7日 | 105,458.1円 | 18,401.5円 |
骨折 | 16.7日 | 178,622.9円 | 10,664.9円 |
※厚生労働省保険局「平成28年度 医療給付実態調査」をもとに | |||
自己負担額3割として計算 |
また、先述の生命保険文化センターの調査では、以下のような結果が出ています。
これらの結果から、一回の入院でかかる医療費は平均約22万円で、少なくとも5万円以上、多ければ30万円以上かかることもあるということが分かります。また、入院日数は1~2週間が多いものの、1ヶ月やそれ以上にかかることもあるようです。
最新の統計ではサラリーマンの平均月収はおよそ30万円との結果が出ていますので、入院にかかる自己負担額は比較的大きいことが分かります。実際には、高額療養費制度により自己負担額の一部は払い戻しを受けることができますが、入院中は働けないことを含めて考えると、やはり入院による医療費の負担は大きいと言えそうです。
民間等の医療保険では、入院1日あたり5,000円や10,000円などの入院給付金を受け取ることのできる商品が多いため、これらに加入していれば多額となる医療費の負担軽減ができますね。
さらに、保険適応外となり高額となりやすい先進医療に備える特約など、ニーズに合わせた保障内容も組み立てることができる商品が多いため、いざという時のための大きな安心材料となるのが民間等の医療保険の特徴です。
医療保険に加入しない理由
では、医療保険に加入しない理由にはどのようなことがあるのでしょうか。
以下は、医療保険を含む民間の生命保険の保険料に関する調査結果です。
年間の払込保険料の平均は約20万円で、およそ6割の人が月に1万円以上の保険料を支払っていることが分かります。男性では保険料の平均値は年間22.8万円ですので、月に2万円近く支払っている人が多いことになります。
また、世帯年収別の年間払込保険料を見ると以下のようになります。
12万円未満 | 12~24万円 未満 |
24~36万円 未満 |
36~48万円 未満 |
48~60万円 未満 |
60万円以上 | わからない | 平均 | |
300万円未満 | 47.7% | 29.9% | 10.2% | 4.2% | 1.1% | 2.2% | 4.6% | 15.2万円 |
300~500万円未満 | 36.8% | 35.6% | 15.2% | 4.4% | 1.5% | 2.7% | 3.8% | 17.7万円 |
500~700万円未満 | 29.6% | 32.9% | 16.6% | 7.6% | 3.1% | 3.8% | 6.3% | 20.7万円 |
700~1,000万円未満 | 23.6% | 33.2% | 17.0% | 9.2% | 3.1% | 5.8% | 8.1% | 23.9万円 |
1,000万円以上 | 20.3% | 27.5% | 21.5% | 9.6% | 4.4% | 10.4% | 6.4% | 30.2万円 |
公益財団法人 生命保険文化センター「平成28年度 生活保障に関する調査(速報版)」より |
世帯年収別の医療保険加入率は、あまり差がないものの年収に比例して加入率が高くなっていました。特に、加入率が90%を下回る世帯年収300万円未満の世帯で見ると、年間の平均払込保険料は約15.2万円と、年収の5%以上の金額であることが分かります。こういった保険料の負担感により、医療保険への加入を見送らざるを得ないケースもあるでしょう。
また、先ほども少し触れたように、世帯年収が高額であるケースなど、医療への備えが十分にある場合にも加入しないという選択をする可能性が考えられます。
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医療保険の加入率は?のまとめ
今回は、医療保険の加入率と加入する理由、加入しない理由について見てきました。公的医療保険制度だけでは不十分であると感じている人が多く、民間その他の医療保険に加入する人が非常に多いということがお分かりいただけたと思います。
今回ご紹介したデータはあくまでも統計上のものですので、経済状況や健康状態、将来設計などにより、医療保険の重要度は人それぞれ違うと思います。特に若いうちや健康であるうちは、保険料の負担の割に実際に保険を使う可能性が低いと感じ、「もったいない」「その分貯金すれば大丈夫」と考える人もいるでしょう。
しかし、いざという時に医療費によって生活が苦しくなったり、受けられる治療を制限せざるを得なくなったりすることがないよう、日頃から備えておくと安心なのではないでしょうか。
現在医療保険への加入を迷われている方は、ぜひこの記事を参考によく検討してみてくださいね。