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PGF生命「米国ドル建終身保険NEO」の悪い評価・評判やデメリットを知りたい!
最近の円預金の利率をご存知でしょうか。定期預金にして1年預けたとしてもわずか0.002%しかありません。
これでは資産形成をしようと考えても何十年預けても老後資金を蓄えることすらできません。
では、実際に資産形成を考えた時にはどんな方法で資産を増やしていけば良いのでしょうか。
例えば、米国ドルに目をつけた終身保険を資産形成の方法として選んだ場合、本当に米国ドル建の保険は自分にとって良いのか、資産をきちんと増やしていくことができるのか、そこが一番気になるはずです。
そこでこの記事では、米国ドル建終身保険NEOの悪い評価や評判、デメリットについて詳しく解説していきます。
- 銀行で保険に加入するのは避けるべき!
- 米国ドル建終身保険NEOの基礎知識
- 米国ドル建終身保険NEOのデメリット
- 米国ドル建終身保険NEOのメリット
- 米国ドル建終身保険NEOの評判・口コミを紹介
参考
- 金融機関によって保険の名前が変わる
- 投資信託や外貨預金についても知ろう!
これらについて解説していきますので、米国ドル建終身保険に興味のある方は是非最後までご覧ください。
銀行で保険に加入するのは避けるべき!
近頃ドル建の終身保険は、保険会社だけでなく銀行の窓口でも販売されています。
貯蓄性もあることやドル建のため投資商品として扱われているためか、そこはお金のプロという観点から銀行も扱うようになってきたのではないでしょうか。
けれども、このような長い年月積み立てていくような保険商品や投資商品は銀行からは加入するべきではありません。
また、銀行からのアドバイスだとしても、投資資産は資産の3分の1に抑えるべきでしょう。
なぜなら、たとえ次の担当者に引継が行われていたとしても、タイムリーにお得な情報の提供を望むことができないからです。
そのため、資産を増やすどころか大損をしてしまうかもしれません。
米国ドル建終身保険NEOの基礎知識
では、米国ドル建終身保険NEOとはどういった商品なのか具体的に見ていきましょう。
まず、米国ドル建終身保険NEOの基本の情報、そして特約などについて詳しく見てみましょう。
米国ドル建終身保険NEOの基本情報
それでは、米国ドル建終身保険NEOの基本の情報を見てみましょう。
終身で死亡保障とキャッシュバリューが米国ドルで手に入る保険です。
保障内容 | 死亡・高度障害保険金 |
運用通貨 | 米ドル |
契約可能年齢 | 0歳~75歳 |
保険期間 | 終身 |
最低保険料 | 月払:30米ドル、半年払:180米ドル、1年払:360米ドル |
払込期間 | 3年、5年~終身払までは5年きざみで設定 |
各種手数料 | 為替手数料:支払場合1米ドルあたり50銭、受取場合1米ドルあたり1銭 |
ただし、米ドルのため円で支払ったり受取ったりする場合には、為替手数料がかかってきます。
保険料は全部または一部をまとめて支払うことも可能ですから、まとまった資金を活用したいという場合にも対応しています。
基本タイプ
米国ドル建終身保険NEOには、基本のタイプと、介護タイプの2つの商品タイプが用意されています。
まず基本タイプはどういうものなのかを見てみます。
基本タイプは、死亡及び高度障害を一生涯確保することができ、相続対策や残された家族のため、そして自分のためにも使うことができます。
契約年齢 | 0歳~75歳 |
死亡した時 | 死亡保険金 |
所定の高度障害状態になった時 | 高度障害保険金 |
ただし、上記の保険料を払込む際、米ドルなら毎月一定額となりますが、円で支払う場合は、為替レートにより毎回変動します。
介護タイプ
介護タイプは、死亡・高度障害保障と認知症や要介護2からの介護保障を同時に一生涯確保できるというものです。
下記は基本の情報と違う内容を表にしています。
契約年齢 | 6歳~75歳 |
死亡した時 | 死亡保険金 |
所定の高度障害状態になった時 | 高度障害保険金 |
認知症による所定の状態か所定の要介護状態になった時 | 介護保険金(死亡保険金×介護保険金割合) |
なお、介護保険金割合は、10%・30%・50%・100%の中から選択し、契約時に指定しておかなければなりません。
米国ドル建終身保険NEOの特約
米国ドル建終身保険NEOの特約ですが、下記のいずれも追加料金なしで付帯することができます。
リビング・ニーズ特約 | 余命6ヵ月以内と診断された場合、生前であっても死亡保険金が給付される |
介護前払特約 | 払込期間が満了後かつ被保険者の年齢が満65歳以上かつ所定の要介護状態に保険金の一部が支払われる |
保険金等の支払方法の選択に関する特約 | 死亡保険金や解約返戻金を年金として受取るための特約 |
このような特約の他に、下記のような場合には以降の保険料は免除となります。
- 不慮の事故で所定の身体障害を負った場合
- 介護保険金の支払事由に該当し介護保険金が支払われた場合
資産形成や資産運用をしていると、一番心配なのは自分の資産を扱っている会社がもしも破綻してしまったらどうなるかということです。
外貨を扱っているだけで不安という方もいらっしゃると思いますが、PGF生命は生命保険契約者保護機構に加入していますので、もしも破綻してしまったとしても心配はいりません。
生命保険契約者保護機構は、保険契約の全ての方のために、補償対象の保険金の支払いに係る資金援助等を行っています。
米国ドル建終身保険NEOのデメリット
ここからは、気になる米国ドル建終身保険NEOのデメリットについて見ていくことにしましょう。
自分の大事な資産をきちんと形成・運用していくためにもデメリットを把握しておくことが大切です。
デメリット①低解約型がない
デメリットの1つ目は低解約型がないということです。
一般のドル建終身保険には、低解約型があり、低解約時に解約すれば返戻率はとても低いけれど、その期間を過ぎてしまえば返戻率は一気に上がり、普通のドル建終身保険より高くなるのが魅力となる保険です。
けれども、この米国ドル建終身保険NEOについては、この低解約型はありません。
デメリット②為替手数料が高い
デメリットの2つ目は為替手数料が高いということです。
ドル建の商品はどの商品にも言えることではありますが、為替手数料が必要になり、その手数料は会社ごとに違います。
米国ドル建終身保険に関しても同様で、為替手数料がかかってきますが、その為替手数料が高く設定されています。
ドルを買うための手数料が毎回0.5円必要になるということですから、バカになりませんよね。
デメリット③為替リスクがある
デメリットの3つ目は、為替リスクがあるということです。
為替リスクも全てのドル建商品全般に当てはまりますが、この為替リスクをきちんと理解しておかないと損をしてしまうことがあります。
長年積み立ててきた資産も、受取る時期を間違えば損をしてしまうこととなってしまいます。
円高の時期に受取ってしまえば元金よりも少なくなってしまいますし、逆に円安の時期に受取ることができれば元金よりも多く受取れ得になります。
そのため、円に換算する時期を選ばなくてはなりません。
デメリット④解約控除による解約返戻金の元本割れリスクがある
デメリットの4つ目は、解約控除による解約返戻金の元本割れリスクがあるということです。
米国ドル建終身保険は、保険料を払込みの期間中に中途解約してしまえば、米ドルベースだったとしても元本割れの可能性が高くなります。
なぜなら、契約から10年未満の解約をしてしまうと、積立金から解約控除という解約の手数料をペナルティとして引かれてしまいます。
デメリット⑤実質利回りと積立利率は違う
デメリットの5つ目は、実質利回りと積立利率は違うということです。
保険会社は最初に契約者に提示するのは予定利率です。
そして、この予定利率を元に積立利率が算出されています。この予定利率も積立利率も実際に適用される利率ではありません。
ですから預貯金の利回りと同じように解釈するのではなく、実質利回りは、支払った保険料に対しての1年平均の増加率を言いますので、注意が必要です。
米国ドル建終身保険NEOのメリット
米国ドル建終身保険NEOのデメリットを色々と見てみると、何だかやはり米国ドル建の終身保険は自分には合ってないかもと思われる方もいらっしゃるでしょう。
けれども米国ドル建終身保険NEOはデメリットばかりではありません。
そこで、米国ドル建終身保険NEOのメリットについても確認しておきましょう。
メリット①高金利で運用できる
メリットの1つ目は高金利で運用できるということです。
今の日本の金利は預金にしても保険にしても増える要素がなく、本当に微々たる金額となっています。
それに比べると米国の金利は低くなったとはいえ、日本よりははるかに高い水準となっているのが現状です。
それが終身に渡って継続されるのですからメリット以外の何物でもありません。
メリット②リスク分散ができる
メリットの2つ目は、リスク分散ができるということです。
資産を全て円で持っていると、将来円の価値が下がってしまった場合、資産も目減りしてしまいます。
ところが資産の一部をドルで持っていれば、円が下がればドルが上がりますのでリスクの分散にもつながります。
メリット③学資保険の代わりになる
メリットの3つ目は、学資保険の代わりにもなるということです。
もしも、将来海外に移住することになったり、子どもが海外留学をするということになれば、ドルで受取ることも可能になりますから、解約のタイミングが合えばお得かもしれません。
ただし、この場合は必要になるタイミングが決まっているため、全ての方にあてはまるわけではありません。
日本での教育費用に充てるために学資保険の代わりにあてにしていると、為替レートや金利の状況が悪くてもどうしても資金が必要ということになってしまいます。
そうなれば、この米国ドル建終身保険にかかわらず投資商品はリスクが大きくなってしまいます。
米国ドル建終身保険NEOの評判・口コミを紹介
それでは、ここからは米国ドル建終身保険NEOの評判や口コミを紹介していきます。
すでにこの保険に加入している方の口コミや評判は、とても参考になるのではないでしょうか。
米国ドル建終身保険NEOの良い評判・口コミ
それでは米国ドル建終身保険NEOの良い評判や口コミを見ていきましょう。
米国ドルでの終身保険ということで、わからない方も多くいらっしゃいますので、良い口コミを見ればこの保険についてもっと知りたいと思うかもしれません。
米国ドル建終身保険NEOの良い評判・口コミ①
「普通の終身保険に入るつもりでしたが、将来のお金の増え方がドル建の方がはるかに多くてびっくりしました。設計書を見てこれなら貯金にもなるし、ドルだからリスク分散にもなると思いました。普通に貯金だけしていてもこんなに増えないし、貯金するより全然増えるし楽しみが増えたと今からワクワクしています。」
この方は、貯金と比較してこの保険を選んだようですが、リスクがあるということも把握しておかなければなりませんね。
米国ドル建終身保険NEOの良い評判・口コミ②
「子どもの学資保険に加入しようかどうかという時にこの保険を紹介してもらった。学資保険より返戻率が良いと言われ比較したら断然こちらの方が返戻率は良かった。これなら子どもの教育費の心配もないし、本当に増えているみたいなので、保険担当の方には本当に感謝している。」
この方の場合は、学資保険と比較して返戻率の良さで加入されていますが、出口が決まっているものには注意をしておかなければなりませんね。
米国ドル建終身保険NEOの悪い評判・口コミ
それでは、米国ドル建終身保険NEOの悪い評判や口コミについて見ていきましょう。
米国ドル建終身保険NEOを検討中の方は是非参考にされると良いでしょう。
加入しなかった方はどのようなことで加入しなかったのか、何が悪い口コミにつながったのでしょうか。
米国ドル建終身保険NEOの悪い評判・口コミ①
「この保険が悪いというわけではありませんが、担当の方の対応が本当に不快でした。保険の内容についての説明もわかりづらい上に、説明の途中で持っているボールペンでこちらを指してきました。この態度にはびっくりして、二度とこんな保険に入ってやるもんか、と思い帰ってきました。」
この方は、保険担当の方の対応が悪いということですね。よくある話ではありますが、営業担当の態度一つで良い保険も悪い保険に変わってしまいますよね。
米国ドル建終身保険NEOの悪い評判・口コミ②
「担当者にすすめられたけれど、自分にとって本当に良い保険なのか悪い保険なのかさえ把握できていない。高金利で運用できるというのはわかるけれど、私のように何にも知識がないとリスクが怖くて結局加入できない。もっときちんと良い部分と悪い部分を細かく説明して欲しかった。」
この方の場合は、リスクを考えてしまうと将来のわからないことに納得がいかないということですよね。これは投資商品を選ぶ際にはとても重要なことであり、リスクを分かったうえで納得できないと加入も購入もできませんよね。
参考:金融機関によって保険の名前が変わる
このPGF生命の米国ドル建終身保険NEOは、販売する金融機関によって保険の名前が変わっています。
今回の米ドル建終身保険NEOは、三菱UFJ銀行が窓口になって販売しています。
以下のように中身は同じなのに、販売される銀行によって保険の名前が違っているのです。
みずほ銀行 | 憩いの終身US |
三井住友銀行系 | 米国ドル建終身保険PG |
りそな銀行系 | 米ドル終身 |
記入機関ごとに名前を変えて差別化を図っているようです。
今回の米ドル建終身保険NEOは、PGF生命、正式名称はプルデンシャル・ジブラルタ・ファイナンシャル生命が扱っていますが、このPGF生命はプルデンシャル・グループの一社となっています。
参考:投資信託や外貨預金についても知ろう!
今回取り上げた米国ドル建終身保険NEOのような投資商品を検討しているならば、投資信託や外貨預金についても知っておきましょう。
投資信託
銀行等でこの保険をすすめられたという方なら投資信託もすすめられているかもしれません。
投資信託は、ドル建の保険よりも金利が高くなっていますから、運用利益だけを追求したいという方には投資信託の方が良いでしょう。
ただしドル建のような外貨建保険には、最初にある程度運用益を表示されていたり、保険の機能がついているためメリットもあります。
外貨預金
外貨預金の場合は、あくまでも資産保有ということになりますが、日本の銀行と比べると何倍もの金利がついてきます。
そして、そのまま持っていれば元本割れの心配もありません。
ただし、日本の銀行は破綻してもペイオフで1000万円までは保護対象となりますが、外国の銀行の場合は保護対象外となっています。
どちらにしても、投資商品はそれぞれ一長一短ですから、ご自分に合った商品を選ぶと良いでしょう。
まとめ:資産運用は保険でやるべきでない!銀行での保険の加入も避けよう!
ここまで、米国ドル建終身保険NEOの悪い評価・評判について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
- 銀行で保険に加入するのは大損をするかもしれない危険性がある
- 米国ドル建終身保険NEOの基本は、終身保険と介護タイプの終身保険である
- 米国ドル建終身保険NEOのデメリットは、低解約型がないため、元本割れをしてしまう恐れがある
- 米国ドル建終身保険NEOのメリットは、リスクを分散できる
- 米国ドル建終身保険NEOの評判・口コミを紹介
このように、実際メリットよりもデメリットが多く目立っていました。
結論としては、資産運用は保険でやるべきではなく、銀行での保険の加入もおすすめ致しません。
それでも外貨建の保険への加入や保険での資産運用を考えられる人は、保険の内容を理解してご自分や家族が納得した上での加入をおすすめします。