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[プロが解説]明治安田生命「エブリバディ10」を悪い評判まで紹介

明治安田生命「エブリバディ10」を悪い評判やデメリットを知りたい!

将来のための資金の積立には、定期預金や積立預金、保険、投資などいろいろな方法があります。

その中で、保険で積立というとピンとこない人もいるかもしれませんが、保険商品の中には定期預金のように利息を付けて資金を増やすという金融商品もあるのです。

いざというときのため、そして老後のためにも、保険に加入しつつ積立もできれば一石二鳥ですよね。

そこで、ここでは

  • 明治安田生命「エブリバディ10」について
  • 明治安田生命「エブリバディ10」のデメリットやメリット
  • 明治安田生命「エブリバディ10」以外のおすすめの投資商品

主に以上の3つについて詳しく紹介していきます。

少しでも将来に向けての投資を有利にしたいと思っている人は、是非参考にして最後まで読んでみてください。

運用利率が低すぎる!エブリバディ10はおすすめできない!

保険の中には、保険料として保険会社にお金を払うことでそのお金を積み立てて運用してもらい、資金を増やすという商品もあります。

明治安田生命の販売する「エブリバディ10」という商品も、そんな保険のうちの一つです。

そんなエブリバディ10ですが、当サイトではあまりおすすめしておりません。

その理由を見る前に、まずは明治安田生命「エブリバディ10」の基本情報を見ていきましょう。

明治安田生命「エブリバディ10」の基礎知識

終身保険を検討している方は、まずは明治安田生命の「エブリバディ10」に関する基礎知識を知りましょう。

どのような保険商品かを知ることで、他の保険との内容が比較できます。

明治安田生命「エブリバディ10」の基本情報

明治安田生命「エブリバディ10」の基礎情報は以下の通りです。

商品名 エブリバディ10
販売会社 明治安田生命保険相互会社
契約可能年齢 20歳〜80歳
保険期間 終身
保険金額 300万円~1億円
保険料 300万円~1億円

この保険は、生涯にわたって保障が続く終身保険です。

この保険の最大の特徴は、契約後10年未満の期間である第1保険期間と、契約後10年を経過した後の第2保険期間からなっており、第2保険期間に入ってから解約すると解約返戻金が増加していく点にあります。

例えば、30歳男性が保険金1,000万円で契約した場合、20年後に受け取ることのできる解約返戻金は1,103万円になります。

返戻率でいうと110%を超えており、貯蓄性のある保険と言うことができます。

明治安田生命「エブリバディ10」の特約

明治安田生命「エブリバディ10」には、年金移行特約が付されています。

この特約は、第2保険期間に契約者が申し出ることによって、保険金の受取方法を変更することができるものです。

通常、この保険の保険金を受け取る場合は一括で受け取ることになりますが、年金方式への受け取りに変更することによって、年金と同様の方式で保険金を受け取ることができるようになります。

毎月の生活の足しにしたい、というようなときは年金方式で受け取るのがおすすめです。

また、明治安田生命は生命保険契約者保護機構にも加入しています。

生命保険契約者保護機構とは、万が一加入している保険会社が倒産してしまった場合、倒産した会社の保険契約を引き継ぐ救済会社、または承継保険会社において資金援助が行われ、保険加入者に対して不利にならないような制度となっています。

国内で事業を行う生命保険会社の全てがこの生命保険契約者保護機構に加入しており、加入者は安心して保険を選ぶことができるのです。

明治安田生命「エブリバディ10」のデメリット

明治安田生命「エブリバディ10」は、ある程度の契約年数を過ぎれば支払う保険料よりも受け取ることのできる保険金の金額のほうが大きくなり、お得な商品のように思えます。

しかし、明治安田生命「エブリバディ10」にはデメリットもあります。

デメリット①大体5年程経たないと解約返戻金が元本割れする

明治安田生命「エブリバディ10」のデメリットとして、解約するまでの期間が短い場合、解約返戻金が元本割れすることが挙げられます。

貯蓄型の保険は、長期間保険会社に資金を預けることによって運用してもらい、資金を増やしていくのが特徴です。

解約までの期間が短いと、解約返戻金として戻ってくる資金が投資元本よりも少なくなってしまいます。

特に5年以内に解約した場合、元本割れで損をしてしまいます。

すぐに使う予定のある生活費などでは運用するのが難しく、長期間の預入が可能な資金で運用する必要があります。

デメリット②加入時にまとまった資産が必要になる

また、明治安田生命「エブリバディ10」は毎月保険料を支払う契約ではなく、加入時に一括払いをする「一時払い」方式です。

預ける資金が多ければ多いほど解約返戻金の金額も大きくなりますが、問題は加入時にまとまった資産が必要になることです。

数百万円という初期資産が必要になり、しかも当面動かす予定のないお金で運用しなければならないため、貯蓄が少ない人はなかなか手を出しづらい保険なのです。

明治安田生命「エブリバディ10」のメリット

上記では明治安田生命「エブリバディ10」のデメリットを見てきましたが、物事には良い面と悪い面があるように、この保険にもメリットがあります。

どのようなメリットか、以下で見ていきましょう。

メリット①健康告知や審査がいらない

明治安田生命「エブリバディ10」の加入には、健康告知や審査が不要ということがメリットの一つです。

通常、終身保険の加入時には自身の健康状態について、保険者間での公平性を保つよう、告知が必要となります。

持病などがあると、保険の加入に不利になるのです。

しかし、エブリバディ10は健康告知や審査が不要のため、誰でも加入しやすいというメリットがあります。

メリット②加入可能年齢の上限が高い

また、明治安田生命「エブリバディ10」は加入可能年齢の上限が高いということもメリットの一つとして挙げられます。

通常、終身保険や医療保険などの保険は加入者の健康状態などによって加入できるかどうかが決まるため、年齢が高くなるほど加入が難しくなります。

60歳や65歳で加入が打ち止めとなる保険も珍しくはありません。

そんな中、エブリバディ10は最高で80歳まで契約が可能であり、高齢になっても安心して加入することができる保険となっています。

明治安田生命「エブリバディ10」の評判・口コミを紹介

このように、メリットもデメリットもある明治安田生命「エブリバディ10」ですが、実際に保険を検討するにあたってはネットの評判や口コミも参考になるものです。

以下に、明治安田生命「エブリバディ10」の口コミをご紹介します。

「エブリバディ10に決めたきっかけは、大手生命保険会社である明治安田生命の保険だったからです。

自分で保険を考えるのは大変なので、セールスマンの対応も良い明治安田生命に決めました。

おおむね満足なのですが、最近は予定利率が下がってしまったので、あまり魅力がなくなったかもしれません。

以前契約できた人は、そう簡単には契約を手放さず、契約し続けることをおすすめします」

このように、以前は良い保険商品でしたが、今現在はあまり魅力的ではない保険ということが窺えます。

明治安田生命「パイオニアE」と比較

明治安田生命の終身保険には、エブリバディ10の他に「パイオニアE」という商品もあります。

商品名 パイオニアE
販売会社 明治安田生命保険相互会社
契約可能年齢 50歳〜80歳
保険期間 終身
保険金額 300万円~1億円
保険料 300万円~1億円

パイオニアEとエブリバディ10は、ご覧のように似たような商品ですが、細かな違いがあります。

まず一つ目は、契約可能年齢が異なることです。

エブリバディ10では20歳から契約が可能ですが、パイオニアEでは50歳からとなっています。

またそれだけではなく、告知事項に職業だけではなく健康状態が加わっていたりとパイオニアEは契約の幅は少し狭いように思えます。

しかし、パイオニアEは高度障害でも保険金がもらえたり、傷害手当を特約として付けることができる等、保険としての機能はエブリバディ10よりも広がっていると言えます。

参考:明治安田生命「エブリバディ10」は取扱休止商品

明治安田生命の「エブリバディ10」ですが、現在は取扱休止商品となっています。

この商品は、過去には1%近い予定利率と非常に高く、魅力的だった時期もありますが、直近では0.3%を切るなどの低利率となっていました。

そして、2019年10月2日契約日分より新規の加入は取扱が休止となりました。

参考:NISAや積立NISAって何?

貯蓄性の高い投資として、保険以外に近年はNISA積立NISAが登場しています。

NISAとは少額投資非課税制度のことで、年間120万円までの金融商品の配当金や売買利益について、所得税および住民税が課税されない制度です。

また、積立NISAも上記と同様に投資から得られる利益が非課税となる制度ですが、こちらは投資信託など少額から始められる商品に適用されます。

これらの制度をうまく活用すれば、税金で利益が目減りすることがなく資産形成ができます。

もちろん元本割れのリスクはありますが、保険だけに頼らず、こういった制度も利用して資産形成をしていくことをおすすめします。

まとめ:エブリバディ10は予定利率低下で魅力がなくなった!

明治安田生命の終身保険「エブリバディ10」について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

今回のこの記事のポイントは、

  • エブリバディ10は貯蓄性のある保険だが、予定利率が低い
  • エブリバディ10を5年以内に解約すると元本割れするリスクがある
  • エブリバディ10は現在取り扱っていない保険商品である

です。

エブリバディ10は予定利率が低く、終身保険としてあまりおすすめできる保険ではありません。

終身保険は他にもたくさんの商品が販売されており、比較も容易になっています。

大手企業であるという安心感はありますが、そればかりに目を向けるのではなく、しっかりと保険の内容自体を吟味した上で終身保険に加入するようにしましょう。

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