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ニッセイ「一時払終身保険」の悪い評判やデメリットを知りたい!
年を取るとともに、遠かった将来の自分が近くに感じられて、自分たちの資産をどうやって守っていくべきか、そして将来の年金のことなども急に身近に感じられるようになってきたりしませんか。
資産を運用したいと考えている方には、この先どうしたら資産を長く保有していられるのか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、この記事では保険を活用した資産運用の方法に焦点を当てて、ニッセイの「一時払終身保険」について、資産運用に最適な商品なのか、それとも選ぶべきではないのかを知るために、悪い評判やデメリットなどを含め詳しく解説していきます。
- 一時払終身保険は手元にまとまったお金があるならおすすめ
- ニッセイ「一時払終身保険」の基礎知識
- ニッセイ「一時払終身保険」のデメリット
- ニッセイ「一時払終身保険」のメリット
- ニッセイ「一時払終身保険」の評判・口コミを紹介
- ニッセイ「夢のかたちプラス」と比較
- ニッセイ「一時払終身保険」に関わる税金
- 2016年マイナス金利で保険料値上げ
以上の観点からニッセイの「一時払終身保険」を解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
一時払終身保険は手元にまとまったお金があるならおすすめ
ニッセイの「一時払終身保険」は一定期間が過ぎると、払い込んだ保険料を上回る解約返戻金を受け取れるという貯蓄性の高い商品となっています。
そのため、銀行の定期預金などよりも高い利回りを得られる可能性があるため、保障よりも貯蓄を目的として加入している方がほとんどです。
一時払終身保険を上手に活用できる方は、まとまった資金があり近い将来に使う予定のない方にはおすすめできるでしょう。
ニッセイ「一時払終身保険」の基礎知識
ニッセイの「一時払終身保険」はマイステージと呼ばれていて、一回の払込のみで終身で死亡に備えるとともに資産形成ができる保険となっています。
ここからは、一時払終身保険の基本情報と特約をそれぞれ見ていきましょう。
ニッセイ「一時払終身保険」の基本情報
ニッセイの「一時払終身保険」は、保険料を一括払いした上で死亡すれば契約時に定めた死亡保険金を受取ることができる保険です。
名称 | ニッセイ一時払終身保険(マイステージ) |
契約可能年齢 | 3歳~80歳 |
保障内容 | 死亡保険金 |
保険期間 | 終身 |
最低保険料 | 100万円 |
また、ニッセイと契約すれば、「ずっともっとサービス」や「自動取引サービス」の無料サービスを利用することができます。
サンクスマイルメニュー | サンクスマイルを貯めて景品と交換できます |
ハッピープレゼントメニュー | ライフイベントや契約満了時にプレゼントがもらえます |
プレミアムチャンスメニュー | 応募すれば抽選でプレゼントが当たります |
ハートフルサポートメニュー | 健康・介護・育児の無料相談が利用できます |
このように「ずっともっとサービス」では様々なサービスが利用できたり、「自動取引サービス」では、契約貸付金の借入や返済がインターネットで行うことが可能です。
ニッセイ「一時払終身保険」の特約
ニッセイの「一時払終身保険」に加入すれば、自動的にリビング・ニーズの特約が付加されています。
支払事由 | 余命が6ヵ月以内と判断される時 |
請求金額の限度 | 死亡保険金の範囲内かつ3,000万以内 |
受取人 | 被保険者 |
また、ニッセイは生命保険契約者保護機構に加入していて、リスク管理を万全に行っています。
もしもニッセイが破綻してしまった場合には、生命保険契約者保護機構が責任をもって資金援助を行い、今まで通りの契約状態が継続できるように支援してもらえます。
ニッセイ「一時払終身保険」のデメリット
一時払終身保険は、一般的な終身保険と比べてどんなところがデメリットとなるのでしょうか。
ここで、ニッセイの「一時払終身保険」に対するデメリットを見ていきますが、これらのデメリットをデメリットと感じられるようならこの保険への加入は難しいかもしれません。
デメリット①解約返戻金は4年以内だと元本割れする
デメリットの1つ目は、解約返戻金は4年以内だと元本割れするということです。
一時払終身保険の売りは貯蓄性が高い商品ということで、人気がありますが、4年以内に解約をしてしまうと、一括で払込んだ保険料が100%返ってこないため、最悪の場合は元本割れをしてしまうこともあります。
そのためにも、このような資金運用などの商品に加入する場合には資金の3分の1ぐらいを心掛けて余裕資金で加入することが大切です。
デメリット②加入時にまとまったお金が必要
デメリットの2つ目は、加入時にまとまったお金が必要だということです。
一時払終身保険の一時払というのは、加入する時に一度にある程度まとまった資金が一括で必要だということになりますから、何年後かに使う予定があるなどの資金は使えないということになります。
そしてその上数年間は解約すると損をしてしまいますから、そのまとまったお金が何年も固定されてしまうことになります。
デメリット③インフレと低金利に弱い
デメリットの3つ目は、インフレと低金利に弱いことです。
一時払終身保険の解約返戻率は契約時に決まります。
そのため、今のような超低金利状態ではどんどん予定利率も下げられ結局は元本を取り返すまで何年もかかってしまうことになってしまいます。
やっと元本を上回ったところで解約したとしても、今よりもっとインフレが進めば実質的な価値も減ってしまうでしょう。
ニッセイ「一時払終身保険」のメリット
一時払終身保険のデメリットを見たところで、次に一時払終身保険のメリットを見ていきましょう。
デメリットを見る限り余裕資金があれば、たとえ超低金利状態でも元本を上回れば良いわけですから、それよりもメリットをお得に感じられるのであれば、検討してみてはいかがでしょうか。
メリット①相続税の非課税枠を利用できる
メリットの1つ目は、相続税の非課税枠を利用できるということです。
相続税には生命保険金の非課税枠が設けられていて、500万円×相続人の数の金額が非課税となります。
そのため、著預金と別に余裕資産を一時払終身保険に預けておけば、相続する時にはこの分の資産は非課税となります。
ところが全ての資産を預貯金で保有していれば、相続の時には全額が相続税の対象となってしまいます。
また、相続税の非課税枠は、法定相続人が多ければ多いほど有利になるでしょう。
メリット②保障性と貯蓄性が高い
メリットの2つ目は、保障性と貯蓄性が高いということです。
一時払終身保険の場合、死亡した時に払込んだ保険料より多くの保険金を受取ることができますので、保障性は高くなります。
そして、一定期間を経過した後は払込んだ保険料を上回る解約返戻金が期待でき、その後はどこで解約しても利益が見込める状態になっていますから、貯蓄性も期待できるでしょう。
メリット③告知が簡単
メリットの3つ目は、告知が簡単ということです。
ニッセイの一時払終身保険に関しては告知は必要ですが、一般的な保険と比べれば告知は簡単なものとなっています。
80歳まで加入できるということもありますが、一括で保険料を払込むということもあって、比較的簡単な告知となっていますから気軽に加入できるのではないでしょうか。
死亡保障が付いているからダメかもしれないと思うよりも、一度相談してみるのも良いかもしれません。
ニッセイ「一時払終身保険」の評判・口コミを紹介
ここからは、ニッセイの「一時払終身保険」の評判や口コミを紹介していきます。
一時払終身保険のメリットやデメリットがわかれば、この保険について理解ができたのではないでしょうか。
その上でどのような評判や口コミがされているのかを見ていきましょう。
ニッセイ「一時払終身保険」の良い評判・口コミ
まずは、ニッセイの「一時払終身保険」についての良い評判や口コミを見ていきますが、この保険に加入した方はどのようなところが良かったのでしょうか。
ニッセイ「一時払終身保険」の良い評判・口コミ①
「保険をすすめられた時は元本割れしないのならという軽い気持ちだった。けれども考えているうちに、毎月払っていくよりも加入時に一括で支払えるのでお金の管理がしやすいと思い加入した。私にとってはとても良い保険だと思っている。」
この方の場合は、将来に渡って保険料を支払っていくことが煩わしかったのか、一括で支払った方がお金の管理がしやすいとのことで、自分に合った保険に出会えて良かったですね。
ニッセイ「一時払終身保険」の良い評判・口コミ②
「最初はとりあえず終身保険に入りたいという気持ちだったのですが、あわてて加入するのもどうかと思うようになりました。そして、お得な終身保険をずっと探していたのですが、相続税対策になることを教えていただきこの保険に決めて加入しました。」
この方の場合は、終身保険を探されていたということで、相続税対策が決め手になったようですね。
ニッセイ「一時払終身保険」の悪い評判・口コミ
ニッセイの「一時払終身保険」の良い口コミを見たところで、ここからは、悪い評判や口コミを見ていきましょう。
一時払終身保険のどんなところが悪い口コミにつながったのでしょうか。
ニッセイ「一時払終身保険」の悪い評判・口コミ①
「最初に多額のお金を払うのも不安だし、その上4年間は元本割れするから解約もできない。何があるかわからないから使えないお金になるのは少し不安がある。余程お金に余裕がないと厳しいので加入しなかった。」
この方がおっしゃるように、資金に余裕がないと厳しい保険ではありますね。
ニッセイ「一時払終身保険」の悪い評判・口コミ②
「お金に余裕がないと一括で保険料を払うのは厳しいし、逆にお金に余裕があるなら保険じゃなくて貯蓄しておいた方が自由度が高いと思う。そう思えば入る理由もなくなった。」
この方も先ほどの方と同様、自由なお金の使い方ができないため加入しなかったということですが、やはり資金に余裕がないと厳しいということになりますね。
ニッセイ「夢のかたちプラス」と比較
ここで、同じニッセイの予定利率変動型一時払逓増終身保険の「夢のかたちプラス」と「一時払終身保険」を比較してみました。
一時払終身保険 | 夢のかたちプラス | |
契約可能年齢 | 3歳~80歳 | 50歳~90歳 |
一時払保険料 | 100万~ | 200万以上10万単位 |
告知 | あり | なし |
払込方法 | 一時払 | 一時払 |
最低保証予定利率 | 0.25% | 0.15~0.25% |
一時払終身保険は、契約から5年後には100%を超えるけれど、「夢のかたちプラス」では、第一保険期間の15年間の利率が低ければその後の10年に影響が出てきます。
そのため、「夢のかたちプラス」では同じ一時払いとはいえ長きに渡り預けておかなければなりません。
参考:ニッセイ「一時払終身保険」に関わる税金
ここでは、ニッセイの「一時払終身保険」に関わる税金について調べてみましょう。
メリットのところで述べたように、生命保険の死亡保険金は非課税となりますが、税金が発生する場合もあるのでしょうか。
契約形態でかかる税金が変わる
実は一時払終身保険も契約形態でかかる税金も変わってきます。
たとえば契約者と被保険者が同じで被相続人の場合は、基本的には保険金はすべて相続税の対象となりますので、もしも相続人が少なくて保険金が多ければ非課税枠を超える分に関しては相続税を支払わなくてはなりません。
けれども、契約者と被保険者が異なる場合で、契約者が受取人であれば、死亡保険金は所得税の対象となります。
また、法定相続人以外を受取人にした場合も相続税が課せられることとなります。
その他法改正により相続税の計算も将来変更されるかもしれませんし、子どもの場合には贈与税がかかってくることもありますので事前に調べておくと良いでしょう。
生命保険を利用して相続税を減らす方法
それでは、生命保険を利用して相続税を減らす方法はあるのでしょうか。
生命保険を利用すれば、少しでも税金を減らすことができます。
それは、死亡保険金が相続税と同額以上になるように加入することで、相続税の負担が少なくなり保険を有効に活用できます。
また生命保険金は法律上は相続財産とは見なされていませんので、たとえ相続放棄をしたとしても受取ることができます。
せっかくの非課税枠ですから生命保険を上手く活用することをおすすめします。
参考:2016年、マイナス金利で保険料値上げ
日本生命は、この「一時払終身保険」などが2016年にマイナス金利の影響で保険料が引き上げられました。
発売当初はきっと返戻率も良かったと思いますが、やはり国債に準じていかなければなりませんから、年々利率も下がっていくのでしょう。
ここまで「一時払終身保険」の内容について、約5年間で払い込んだ保険料を上回る返戻金を得られると解説してきましたが、予定利率が引き下がるどんどん元を取れるのに時間がかかり将来的には9年間程度に延びると言われています。
まとめ:まとまったお金がある人にはおすすめの保険
ここまで、ニッセイの「一時払終身保険」の悪い評判やデメリットを解説してきましたが、終身保険を検討中の方にはとても参考になったのではないでしょうか。
- 一時払終身保険は手元にまとまったお金があるならおすすめの保険
- ニッセイ「一時払終身保険」は資産形成ができる保険
- ニッセイ「一時払終身保険」は短期で解約したりすれば元本割れとなるのが1番のデメリット
- ニッセイ「一時払終身保険」は保障性と貯蓄性がメリット
- ニッセイ「一時払終身保険」の評判・口コミを紹介
- ニッセイ「夢のかたちプラス」と比較したら「一時払終身保険」の方が元金を取り戻せる期間が短い
このように、まだまだ低金利が続いている現在でも一時払の終身保険でなら資産形成ができるでしょう。
終身保険を検討中の方は一度一時払終身保険を検討してみるのも良いのではないでしょうか。