Contents
三井住友海上プライマリー生命「人生応援年金」の悪い評判・評価やデメリットを知りたい!
将来退職した後に年金だけでやっていけるのだろうかなどと不安に感じたりすることはありませんか。
それならば働いている今のうちに、民間の個人年金を上乗せとして加入したり、資産を運用したり資産を増やしておいた方が良いのではないかと考える方は多いのではないでしょうか。
そこで、資産運用を始めるにはどのような形で始めれば良いのか、何で始めるのが自分に合っているのかを見極める必要があります。
この記事では資産運用もできる個人年金商品として売り出されている三井住友海上プライマリー生命の「人生応援年金」について解説していきます。
- 人生応援年金で資産運用するのは損!
- 人生応援年金の基礎知識
- 人生応援年金のデメリット
- 人生応援年金のメリット
- 人生応援年金の評判・口コミを紹介
- 人生応援年金を第一生命の「ながいき物語」と比較
参考
- 外貨資金や投資信託についても知ろう
これらのポイントについて、そして「人生応援年金」の悪い評判や評価、デメリットについても詳しく解説していきます。
資産運用や個人年金に興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
人生応援年金で資産運用をするのは損!
まず結論から言えば「人生応援年金」で資産運用するのは損だということです。
なぜならばこの保険は個人年金保険であり、みんなで出し合った保険料で長生きリスクに備えましょうという保険なのです。
言い換えると、平均寿命を超えてかなり長生きしないと損をしてしまうかもいれない保険ということが言えます。
資産を運用したいのなら保険ではなくて、投資信託や証券会社などで投資商品を購入する方がおすすめです。
人生応援年金の基礎知識
ここからは、人生応援年金の基礎知識について見ていきます。
人生応援年金は、払込んだ保険料で運用ができる安全重視の個人年金保険となりますので、基本情報についてきちんと理解しておくことが大事です。
それでは、人生応援年金の基本の情報や年金の受け取り方そして特約などを見ていきましょう。
人生応援年金の基本情報
人生応援年金の正式名称としては、通貨選択生存保障重視型個人年金保険となります。
保険の種類 | 個人年金保険 |
年金開始年齢 | 50歳~90歳 |
年金額 | 3,000万円以下 |
措置期間 | 0~10年 |
指定通貨 | 米ドル・豪ドル・円 |
契約年齢 | 50歳~90歳 |
保険料 | ドル建:5万ドル~5億円相当、 円建:500万円~5億円 |
支払方法 | 一時払 |
年金支払期間 | 終身 |
人生応援年金は、外貨で運用でき、外貨での運用金利を保険料に充当する設計となっている保険です。
また加入すれば、三井住友海上プライマリー生命の無料サービスを受けることが可能です。
けんこう支援サービス | 健康・医療に関する相談や介護についての相談サービス | 24時間・年中無休 |
せいかつ支援サービス | 暮らしの相談や認知症TESTERでチェックができるサービス | 月~土曜日・ 10時~16時 |
終活支援サービス | 人生のエンディングに向けた 相談サービス | 年中無休・ 10時~20時 |
上記のような健康な生活応援サービスを、電話にて無料で相談することができます。
人生応援年金の年金の受け取り方
人生応援年金には、次の3つのパターンの中から年金の受け取り方を選択することとなります。
死亡時保証100%型終身年金
死亡時保証100%型終身年金は、年金支払期間中に死亡してしまうと、すでに受取った年金総額と合算して一時払した保険料を下回らないように死亡一時金が給付されます。
元本割れはありませんが、年金額は最も少なくなります。
もしも、60歳で人生応援年金に加入して70歳から年金が開始になるとした場合にはどれくらいの年金が受取れるのかシュミレーションしてみました。
積立利率が2.2%で通貨は豪ドル建てで10万ドルの一時払保険料を支払ったとします。
年齢 | 年金受取累計 | 死亡一時金 | 受取率 |
65歳 | 0 | 100,000 | 100% |
70歳 | 7,010 | 92,990 | 100% |
80歳 | 77,110 | 22,890 | 100% |
90歳 | 147,210 | 0 | 147.2% |
100歳 | 217,310 | 0 | 217.3% |
受取率は安全重視の個人年金ですからもちろん100%以上となっています。
死亡時保証80%型終身年金
死亡時保証80%型終身年金は、年金支払期間中に死亡してしまうと、すでに受取った年金総額と合算して一時払保険料の80%を下回らないように死亡一時金が給付されます。
こちらも同じように60歳で人生応援年金に加入して70歳から年金が開始になるとした場合にはどれくらいの年金が受取れるのでしょうか。
年齢 | 年金受取累計 | 死亡一時金 | 受取率 |
65歳 | 0 | 100,000 | 100% |
70歳 | 7,330 | 72,670 | 80% |
80歳 | 80,630 | 0 | 80.6% |
90歳 | 153,930 | 0 | 153.9% |
100歳 | 227,230 | 0 | 227.2% |
80%型の場合には、年金措置期間中である65歳で死亡した時には100%ですが、70歳や80歳では元本割れとなってしまいますが、契約通り80%は下回りません。
死亡時保証なし型終身年金
死亡時保証なし型終身年金は、年金支払期間中に死亡しても死亡一時金は支払われませんし、年金開始からすぐに亡くなってしまえば、大きく元本割れしてしまいます。
ただし、年金額は最も多くなります。
こちらも同じように60歳で人生応援年金に加入して70歳から年金が開始になるとした場合にはどれくらいの年金が受取れるのでしょうか。
年齢 | 年金受取累計 | 死亡一時金 | 受取率 |
65歳 | 0 | 100,000 | 100% |
70歳 | 7,740 | 0 | 7.7% |
80歳 | 85,140 | 0 | 85.1% |
90歳 | 162,540 | 0 | 162.5% |
100歳 | 239,940 | 0 | 239.9% |
死亡時保証なし型ですから、年金が開始する70歳以降も死亡一時金は出ませんから、最悪なのはもしも70歳で亡くなってしまえば受取率が7.7%にしかなりません。
ただし、年金額が大きいために100歳まで長生きしたとしても200%を超える金額を受取ることができます。
人生応援年金の特約
では、ここからは人生応援年金の特約について見ていきましょう。
遺族年金支払特約 | 死亡保険金の全部または一部を一括の受取を年金形式で受取ることができる |
円入金特約 | 一時払保険料を円で入金することができる |
円支払特約 | 死亡保険金や解約払戻金を円で受取ることができる |
年金円支払特約 | 年金を円で受取ることができる |
指定代理請求特約 | 指定代理請求人が年金受取人に代わって年金を請求できる |
社会貢献特約 | 死亡保険金や死亡一時金の受取人を指定の公益団体に変えることができる |
このようにな特約が用意されていて、柔軟に対応することが可能となっています。
三井住友海上プライマリー生命は、生命保険契約者保護機能に加入していますので、もしも会社が破綻するようなことになったとしても、契約者の資産は保護されていますので安心です。
生命保険契約者保護機構は、破綻した保険会社で保険契約を行った方の移転等における資金援助も行っているため、スムーズに保険が引き継がれることとなりますし、補償対象保険金の支払にかかってくる資金の援助等も行っています。
人生応援年金のデメリット
人生応援年金の基本情報を確認して内容が理解できたところで、人生応援年金についてのデメリットはどんなところなのでしょうか。
外貨建の保険に関心のある方ならデメリットも納得されると思われます。
そして、人生応援年金に関しては外貨建だけではなく円での運用もできる商品となっていて、加入者がリスクの大きさを自身で決められるようになっています。
デメリット①実質利回りは積立利率と違う
デメリットの1つ目は、実質利回りは積立利率とは違うということです。
商品のパンフレットやホームページには積立利率の記載しかありませんが、この積立利率というのは、実際に運用されている利回りとは違ったものになります。
保険料が一時払いの商品は、加入時に保険料・諸費用・手数料などがかかってくるのですが、運用中も管理のための諸費用や手数料がかかってきます。
すなわち積立利率の中にはこれらの諸費用や手数料が含まれているため、実質の利回りとは変わってくるということになるのです。
そのため、実質の利回りは表示されている積立利率よりかなり低くなってきます。
デメリット②為替リスクがある
デメリットの2つ目は為替リスクがあることです。
人生応援年金の場合、契約した時点での積立利率が固定して適用されるために、契約時に受取る年金額が確定します。
けれどもここで確定するのはドル建計算での年金額です。
日本にいる場合ここから円に変換しなくてはなりませんから、その時点時点での為替相場によって受取る金額も変わってくることになります。
極端に言えばものすごく円高になっている時に受取ってしまうと、元本割れをしてしまうかもしれないということになるのです。
デメリット③市場価格調整がある
デメリットの3つ目は、市場価格調整があることです。
市場価格調整と聞くと、市場の価格で調整されることだろうと想像してしまいますが、これは保険の解約返戻金が、市場金利によって増減する仕組みのことで、この人生応援年金にもこの仕組みが適用されていて、解約をする際には注意をしなければなりません。
すなわち、解約をする際に契約時より解約時の市場金利が高くなっている場合には解約返戻金は減少してしまい、市場金利が低くなっている時に解約をすると解約返戻金が増加しますので、もしも急にお金が必要となり解約をしなくてはならなくなった時に、市場金利が契約時より高くなっていれば元本割れをする危険性もあります。
デメリット④解約控除による元本割れのリスクあり
デメリットの4つ目は、解約控除による元本割れのリスクがあるということです。
人生応援年金には基本的には解約控除いわゆる解約手数料は必要ありません。
ただし、社会貢献特約を付けた場合に、この特約の維持や管理等にかかる費用として、死亡保険金または死亡一時金を受取る際に、保険金等の1%(最大10万円)を控除されますので、注意しておきましょう。
人生応援年金のメリット
デメリットを見たところで、ここでは人生応援年金のメリットについて見ていきましょう。
デメリットを見る限り、外貨ということもあり商品イメージとしては、あまり良くないイメージになっていると思いますが、それでもこのような外貨建の商品がよく取りざたされるということは、いくつものメリットがあるからに違いありません。
メリット①高金利で運用できる
メリットの1つ目は、高金利で運用ができるということです。
人生応援年金の現在の積立利率はドル建を見ると1.0%~1.1%となっています。低い金利と思うかもしれませんが、実際に日本の銀行の金利から比べると何百倍の世界です。
人生応援年金の場合円建も選べるようになっていますが、今は超低金利のため適用金利も0.29%となっています。それでも、銀行の商品と比べると雲泥の差ほど金利の差があります。
加入時の年齢や措置期間によって多少の差はあるものの、高金利で運用ができるでしょう。
メリット②トンチン年金が選択できる
メリットの2つ目は、トンチン年金が選択できることです。
トンチン年金とは年金制度のことなのですが、身近な例では日本の年金制度もこのトンチン年金制度が採用されています。
分かりやすく言えば、出資者が死亡してしまうことで、その出資された年金が他の長生きをして生存している出資者に権利が移される生存保険です。
人生応援年金もトンチン年金制度が採用された終身年金制度となっていて、死亡保険はいらないから長生きしてさらに自分の年金額を運用して増やしていこうという主旨の元作られた保険なのです。
まさに長生きリスクを克服するために考えられた保険ではないでしょうか。
メリット③資産分散できる
メリットの3つ目は資産分散ができるということです。
資産分散とは、円だけで資産を積み上げていくのではなく、円安になった時はドルが高くなりますから、そういう状況に備えてドルでも資産を保有しましょうということです。
人生応援年金を利用してドルで年金を受取る際にドルが高ければ、その時点で円に交換すると円で受取るより多くの年金を受取ることができます。
人生応援年金の評判・口コミを紹介
それではここで、人生応援年金の評判や口コミについて紹介していきます。
加入している方や加入しなかった方の評判を聞いておくことは、人生応援年金への加入を検討中の方にはとても参考になるのではないでしょうか。
そして、今後保険を検討する際にも役立つことがあるでしょう。
人生応援年金の良い評判・口コミ
はじめに人生応援年金の良い評判、そして商品についての良い口コミを見ていきましょう。
この口コミを見ると、商品の内容なども理解できるかもしれませんので、参考にされてみるのも良いでしょう。
人生応援年金の良い評判・口コミ①
「やはり自分としては資産があるとはいえ、年金2000万問題の頃から老後に対しての不安がありました。そんな時にこの商品を知り加入することにしました。まだ働いていることもあり、積立期間を長めにしたので、たくさんリターンがあると思うとすごく楽しいし今後の楽しみがあります。これで老後の資産にも不安が減ったと感じています。」
この方の場合は、資産の一部で多くのリターンが取れるため、そして老後の資金運用にもつながるということで、不安が解消されたのなら良かったですね。
人生応援年金の良い評判・口コミ②
「たぶんこの保険に加入するのなら死亡保障なし型というのが一番良いのだろうと思いました。けれども、いつ死ぬかはわからないし、加入してすぐに死ぬかもしれないと思ったら全く死亡保障を付けないというのは逆に不安と感じてしまいました。ですから、私はそういうリスクも考え80%型に加入しました。」
この方のように受取型のプランで悩む方は多いかもしれませんが、リスクも安定も両方をと考えるなら80%型が良いでしょう。
人生応援年金の悪い評判・口コミ
では、次に人生応援年金の悪い評判や悪い口コミを見ていきましょう。
どういうことが原因で悪い評価となり、人生応援年金に加入されなかったのでしょうか。
たとえメリットを理解できても何かどこか疑問に思う方は、悪い口コミを参考に見れば解決するかもしれません。
人生応援年金の悪い評判・口コミ①
「保険というより資産形成や資産運用について何の知識もなかったので、加入するときには丁寧に説明もしてもらいました。けれども、それでも何も理解ができないまま加入してしまったのですが、すごく不安でたまりません。何か自分が上手い口車に乗せられた気がしてこの先不安しかありません。まずこの保険の知識というか仕組みさえわかっていないし、本当に不安だらけです。」
この方の場合は、保険の内容を理解できていないということですから、一時払で保険料を支払ってしまうと不安が残ります。
当然リスクもありますので、リスクをきちんと理解しておかないと後々納得がいかない結果になってしまうかもしれませんね。
人生応援年金の悪い評判・口コミ②
「そもそも資産運用と死亡保障などの保険は同時にやるべきではないと思っている。この保険に関しても運用と保障でコースが2つあるが、両者は同時にしようとすると2つとも中途半端になる。特に手数料の面でも高く設定されているし、これなら独自で資産運用する方が自分で納得もいきやすい。」
この方の場合は、資産運用と死亡保障を同時にするべきではないというご意見でした。
資産運用の仕組みを御存知の方でリスクをとっても運用だけに絞りたい方にはこの保険はおすすめできませんね。
人生応援年金を第一生命「ながいき物語」と比較
ここで、人生応援年金と第一生命の「ながいき物語」とを比較してみましょう。
第一生命の「ながいき物語」も人生応援年金と同じようにトンチン年金制度を採用している保険となっています。
人生応援年金 | ながいき物語 | |
契約年齢 | 50歳~90歳 | 50歳~80歳 |
払込方法 | 一時払 | 月払・年払 |
年金受取方法 | 100%型・80%型・0型 | 確定年金(5年・10年・15年)・10年保証期間付 |
通貨 | 米ドル・豪ドル・円 | 円 |
返戻率 | 7.7%~239.9% | 102.7%~160% |
人生応援年金は運用しながら年金を受取りますが、第一生命の「ながいき物語」は運用というより、年金額を大きくした個人年金保険です。
一般的な個人年金保険は、払込期間中に死亡しても払込んだ保険料は死亡給付金として返ってくるのですが、第一生命の「ながいき物語」は、生存を重視した年金保険のため、払込期間中に亡くなってしまうと、常に元本割れとなってしまいます。
参考:外貨預金や投資信託についても知ろう
口コミのところでもあったように、投資などの運用と保険は別々に考えようという意見もよく聞かれます。
それなのになぜ保障と運用を合わせて売り出しているのかと言えば、保険会社が比較的安全に運用をしてくれるからです。
けれども、資産の運用にはリスクはかかせません。
そのリスクを理解し受け入れ、自分で細かく管理することができるのであれば、外貨預金や投資信託を選ぶのも良いかもしれません。
外貨預金
- 日本の銀行と同じ感覚で預金していけるし資産を分散できる
- 日本の銀行で預金するより外国の銀行で預金する方が金利が高い
このように、外貨預金にもメリットはありますが、日本の銀行のように預金の保護が受けられないため銀行が破綻すれば何の補償もないというデメリットもあります。
投資信託
- 元本保証がない
- リターンが大きければリスクも多い
- 自分で管理しなくてはならない
このように、投資信託はデメリットはあるものの、運用自体は専門家がしてくれますので、購入すれば良いだけですし、投資商品は様々な商品がありますので、自分で納得して購入することができます。
けれども、どちらもリスクを伴いますので、投資性のある商品に関しては資産の1/3に抑えておきましょう。
まとめ:資産を増やしたいなら人生応援物語ではなく投資信託!
ここまで、人生応援年金の悪い評判や悪い評価、そしてデメリットなどを紹介してきましたが、資産運用を保険を通して考えらている方には参考になったのではないでしょうか。
- 人生応援年金で資産運用するのは損
- 人生応援年金の基本情報は、外貨で運用できる終身年金保険
- 人生応援年金のデメリットは、為替リスクや実際の利回りとより低く運用されている
- 人生応援年金のメリットは、高金利で資産の分散ができる
- 人生応援年金の評判・口コミを紹介
- 人生応援年金を第一生命の「ながいき物語」と比較すれば、死亡保障を選べるので安心な部分が大きい
このように人生応援年金のリスクや保障内容を理解することができ、ご自分で納得ができれば外貨建でも円建でもどちらを選択してもかまわないでしょう。
ご自分や家族にとって大切な資産なのですから、判断を誤ってしまうと、反対に老後生活に不安をもたらしてしまうこととなってしまいます。
資産運用をする際には、ご自身だけでなく家族も交えて資産についての相談をして検討されることをおすすめ致します。