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三井住友海上プライマリー生命「プライムチャンス」の悪い評判やデメリットを知りたい!
老後2000万問題があって以降、資産運用ができる金融商品は各銀行や証券会社そして保険会社は手を変え品を変え、様々な商品を生み出しています。
私たちは誰もが老後問題を抱えていて、誰もが豊かな老後生活を夢見ていますが、そのためには資産運用を考えなければ、楽しい老後が待っていないということも浸透してきているのではないでしょうか。
では、資産運用のためにはどんな商品を選べば良いのでしょうか。
そこで、この記事では三井住友海上プライマリー生命の「プライムチャンス」にスポットを当て、この商品がどのようなものなのか詳しく解説していきます。
- プライムチャンスへの加入はあまりおすすめできない
- プライムチャンスの基礎知識
- プライムチャンスのデメリット
- プライムチャンスのメリット
- プライムチャンスの評判・口コミを紹介
- プライムチャンスを豪ドルで目標達成シュミレーション
参考:外貨預金や投資信託についても知っておこう
また、プライムチャンスのデメリットや悪い評判そして口コミなども合わせて解説していきますので、最後までご覧ください。
プライムチャンスへの加入はあまりおすすめできない
三井住友海上プライマリー生命の「プライムチャンス」は、資産を外貨で運用して効率的に増やすことを目的とした、外貨建一時払変額終身保険です。
プライムチャンスは多くの金融機関で販売されていますが、この保険の中身は、自分が払った保険料で保険会社に投資信託を購入してもらって、自分の代わりに運用してもらう商品なのです。
ですから資産運用を目的としている方には、プライムチャンスはあまりおすすめできません。
保障と運用は分けて考えるべきであり、合わせて販売していること自体が間違いなのです。
この保険に関しては金融機関で取扱うといったことには意味があり、退職金を一時金で払うことができるため、営業もしやすいといった狙いがあるのでしょう。
けれども、投資用の資産はご自分の資産の1/3までに抑えておかなければ、後から取り返しのつかない状況になるかもしれませんので、注意をする必要があります。
プライムチャンスの基礎知識
ここでは、プライムチャンスの基礎知識を見ていくことにしましょう。
将来の「インフレリスクに備えて、増やしながら残す」ということをキャッチフレーズに掲げていますが、どのような内容になっているのでしょうか。
プライムチャンスの基本情報
プライムチャンスの基本情報について見ていきましょう。
変額保険は資産を増やせる可能性が大きいですが、その逆もあり資産が減ってしまう可能性もあります。
保障内容 | 死亡・災害死亡保障(終身) |
運用通貨 | 米ドル・豪ドル |
契約可能年齢 | 15歳~85歳 |
払込方法 | 一時払 |
保険料 | 米ドル豪ドル共に2万ドル~5億円 |
保険期間 | 終身 |
保険料を円で支払っても手数料は発生しませんが、保険金等を円で受取る場合には、為替手数料が0.5円必要となります。
その他プライムチャンスは、契約時に目的に合わせて2種類のコースから選択することとなります。
運用重視コース
その名の通り運用重視で、ハイリターンを狙い大きな成果を出すことを目標にしていますが、暴落のようなハイリスクも伴いますので注意が必要です。
仕組み | 大きな資産増加を狙う |
変額運用期間 | 20年 |
死亡保険金額 | 金額の保障はなし、支払時の運用益により変動 |
年率 | 米ドル:7%、豪ドル:8% |
それでも積極的に資産運用を行いたいのであれば、運用重視コースを選ぶと良いでしょう。
保障充実コース
保障充実コースは運用もしながら、毎年死亡保険金額を増やしていくことを目標にしています。
仕組み | 資産増加を狙いながら死亡保障も増やす |
変額運用期間 | 15年 |
死亡保険金額 | 契約して1年経過後から毎年、米ドルなら保険料の0.5%が、豪ドルなら保険料の1%が一時払保険料に加算されていく |
年率 | 米ドル・豪ドルともに6% |
資産をより安全に運用したいと思うのであれば、保障充実コースがおすすめです。
このように長年に渡って運用していく保険ですが、長年の間にもしも保険会社が破綻してしまったら、一時払で払込んだ保険料はどうなるのでしょうか。
そんな時のために、三井住友海上プライマリー生命は生命保険契約者保護機構に加入していますので、契約者の財産はすべて保護されます。
そして契約も消滅することなく、生命保険契約者保護機構が責任を持って承継される保険会社に引継をしてくれます。
プライムチャンスの特約
プライムチャンスには特約を付けることもできますので、付加できる主な特約を見てみましょう。
遺族年金支払特約 | 保険金の受取を年金形式で受取ることができる |
年金移行特約 | 目標達成した後に契約の全部を将来の死亡保障に変えて年金支払に移行できる |
円支払特約 | 死亡保険金や解約返戻金を円で受取ることができる |
指定代理請求特約 | 年金移行特約を付けた場合、指定代理人が年金の請求をすることができる |
ただし、年金移行特約を付けて年金支払にすることで年金管理費という手数料がかかってきたり、毎年の年金を受取ることで税金が発生してしまいます。
更に、保険期間中に死亡した場合の受取人が契約者と異なる場合には贈与税がかかってしまいます。
プライムチャンスのデメリット
ここからは、プライムチャンスのデメリットを見ていきましょう。
基本情報を見たところ、資産を長期間運用することで大きなリターンを狙っていこうという仕組みであることがわかりました。
ただ外貨建のため、多くのデメリットが考えられます。
デメリット①実質利回りは積立利率と違う
デメリットの1つ目は、実質利回りは積立利率と違うということです。
一般的には積立利率のパーセントを掲げているのですが、実際に運用されている利回りと積立利率は違うことをご存知でしょうか。
例えば日本の銀行で受取る利子は何%の利率といったをよく聞かれるでしょう。
そして、利回りというのは投資金額に対する年間の割合を言います。
外貨建の保険には実際の利回りで運用されていなくて、保険会社が資産を運用するための費用や手数料をこの利回りの中から差し引き、残った利率を積立利率で表しています。
ですから保険会社が示す積立利率を実質利回りと勘違いをしないように気を付けましょう。
デメリット②為替リスクがある
デメリットの2つ目は、為替リスクがあることです。
外貨建の商品は日本にいる限り、受取る際には為替リスクを受け入れなければなりません。
すなわち、円で受取る場合には、円安時に受取らなければ損をしてしまいますが、こればかりはその時の情勢によって大きく変化しますので、上手くリスク回避ができるようにタイミングを見計らうことを覚えておきましょう。
デメリット③解約控除による元本割れのリスクがある
デメリットの3つ目は、解約控除による元本割れのリスクがあることです。
プライムチャンスだけでなく、外貨建の保険は長期で運用していくという仕組みから作られていますので、契約途中で解約すると、元本割れは覚悟しなくてはなりません。
元本割れをしてしまう原因として、契約控除というペナルティが課せられ、解約に対しての手数料を契約控除という形で引かれてしまいます。
ただしプライムチャンスの場合は、契約から10年間の間の早期解約に限って、契約控除を引かれますので、資産が減ってしまうこととなります。
プライムチャンスのメリット
ここからは、プライムチャンスのメリットについて見ていきましょう。
外貨建の商品はデメリットもありますが、メリットは効果的だと言われています。
メリットばかりで選ぶのは良くありませんが、メリットが自分の望んでいることと一致するのであれば、検討しても良いでしょう。
メリット①高い金利で運用できる
メリットの1つ目は、高い金利で運用できることです。
外貨建の商品は日本の円建の金融商品とは比べ物にならないぐらいの高い金利が維持されているため、この金利の高さが人気が出ている原因の一つとなっています。
特にプライムチャンスでは、契約からしばらくの期間は、特別勘定という計算方法で大きな運用益を狙っていますが、ハイリスク・ハイリターンで損益が大きくなりますので、注意が必要です。
メリット②2種類のコースがある
メリットの2つ目は、2種類のコースがあるということです。
プライムチャンスには、運用重視コースと保障充実コースとが用意されていて、どちらにもメリットとデメリットがあります。
運用重視コース
死亡保障を設けない代わりに、より大きな運用益で資産を増やしていくコースです。
- メリット・・・やはり運用重視ですから大きな利益が見込めることです。
- デメリット・・・例えば運用益が落ち込んでいる時に死亡してしまったら、元本割れで受取ることとなってしまいます。
保障充実コース
死亡保障額を確実に積み立てていくことで、安全な資産運用をして資産も死亡保障金も増やしていくコースです。
- メリット・・・運用中に亡くなったとしても、払込んだ保険料以上の保険金を受取ることができます。
メリット③自動に運用利益を確保!目標設定が可能
メリットの3つ目は、自動に運用利益を確保し、目標設定が可能ということです。
プライムチャンスでは運用重視コースと保障重視コースのどちらも契約時に細かく目標を設定することが可能です。
105%~200%の間で1%単位で目標値を設定し、契約日から1年経過以後に解約返戻金の円換算額が目標額に到達すれば、自動で運用の成果額を確保してもらえます。
メリット④資産分散ができる
メリットの4つ目は、資産分散ができることです。
資産分散とは、自分が所有している資産を貯預金や株式や不動産、そして金などにそれぞれで保有しておけば、管理もしやすいでしょう。
また、通貨でも円通貨と外貨などに分散しておくことで、世界の情勢にも柔軟に対応ができリスクの分散にも繋がります。
さらにプライムチャンスは保険ですから、保障も確保することができます。
プライムチャンスの評判・口コミを紹介
ここからはプライムチャンスの評判や口コミを紹介していきます。
実際に加入されている方や加入しなかった方の口コミが気になるところではありますが、プライムチャンスに加入されている方からは、どのような評価を受けているのでしょうか。
また、どのようなことが原因でプライムチャンスに加入しなかったのでしょうか。
プライムチャンスの良い評判・口コミ
ここでは、プライムチャンスの良い評判や良い口コミについて見ていきましょう。
リスクを受け入れてプライムチャンスにメリットを感じて加入された方は、どのようなところが良かったのでしょうか。
プライムチャンスの良い評判・口コミ①
「将来の資産形成を行うにあたり商品を探していたところ、この商品は普通に貯金して置いておくより良いですし、コースも2つ用意されています。私は保障の良い方のコースを選びましたがとても満足しています。まだ何年かしか経っていませんが、今のところ全くリスクがあるように思えませんし、加入して良かったと思っています。」
この方は貯金して置いておくよりもプライムチャンスを利用して資産を運用していくことを選ばれたようで、更に保障の良いコースは安心ですね。
プライムチャンスの良い評判・口コミ②
「資産運用について興味はあったものの、積極的にお金を増やしたかったため、この保険を選びました。リスクが怖くても長期的な運用ならそこまで大きな損失になるとも思えないし、結局はお金を貯めながら将来に備えられますからね。その上一度払込んでしまったら後はお金も勝手に増えていくような感じがしてとても嬉しいですね。」
この方のように、リスクがあっても長期的な運用なら大きな損失にはならないと見込んで選ばれるのであれば、納得がいきますよね。
プライムチャンスの悪い評判・口コミ
ここからは、プライムチャンスの悪い評判や悪い口コミについて見ていきましょう。
どこが悪くて加入しなかったのか、またはどういうところに納得がいかなくて加入できなかったのでしょうか。
プライムチャンスの悪い評判・口コミ①
「なんだか勧められるまま加入しましたが、とても不安で仕方ありません。お金が増えているのは良いけれど、運用とか投資とか何も知識がないので、保険の仕組みも分からず毎日不安でしかないです。そのため、この保険に入ってからずっと怖くてすごく後悔しています。」
この方は、知識不足ということで加入してしまい不安ということですが、やはり投資商品に関してはきちんと説明を聞きご自分で納得することが大切ですね。
プライムチャンスの悪い評判・口コミ②
「前から思っていたけれど、そもそも運用と保障は同時にやるべきではありません。なのに、こういう商品がたくさんあり、なんだこれもかと思ってしまった。この保険には2つのコースがあるが、運用と保障を同時にしようとすると2つとも中途半端になってしまう。その上、投資に対する手数料が高いため、自分で個々に運用した方がかなりお得にできる。」
この型の場合は、運用と保障を同時に行っている保険には反対のようで、まさにこのプライムチャンスも運用と保障を同時に行う保険です。リスクを受け入れてご自分で運用できる方は保険を活用しなくてもいいですよね。
プライムチャンスを豪ドルで目標達成シミュレーション
ここで、プライムチャンスに豪ドル建で加入すれば、目標はどれくらいで達成できるのでしょうか。
下記の表は80個のデータの目標値達成まで何年かかったかの平均値を表したものです。
運用重視コース | 保障充実コース | |
110% | 2.3年 | 2.6年 |
150% | 3.6年 | 4年 |
200% | 4.7年 | 5.7年 |
ただし、上記は過去のデータであり、この後リーマンショックになりますので、暴落が起きなければこのように目標までそこまで時間はかかりません。
参考:投資信託や外貨預金についても知っておこう
それでは参考までに、投資信託と外貨預金についても知っておきましょう。
資産運用に興味のある方ならご存知だと思われますが、外貨建保険とともにとても人気のある商品です。
投資信託
資産運用のプロ(ファンドマネージャー)が投資家からお金を集めて、個人投資家の代わりに資産運用を行ってくれるというものです。
初期投資が安く抑えられますし、最近では手数料も安くなってきていますので、簡単に安く始められるでしょう。
けれども投資商品は元本保証はありませんので、最初はたとえ投資についての知識がなくても、投資信託を行うのであればファンドについての仕組みやファンドの中身も把握してお口ことをおすすめします。
外貨預金
皆さんは日本の銀行をなぜ利用しているのでしょうか。
安全だからという方もいらっしゃるでしょう。
けれども、預金をしていても微々たる利率しかつきませんから増えていくとは言い難いはずです。
外貨預金は同じように外国の銀行に変更するだけです。
外国の預金利率は日本と比べると何倍も高いため、資産を置いておけば知らないうちに増えていくといった具合です。
ところが日本の銀行は1人1000万円の預金と利息は保護されていますが、海外の銀行はそのペイオフ制度の対象になっていないため、もしも銀行が破綻してしまった場合には補償はありません。
このように、外貨を利用する場合は、どれも一長一短ありますし、メリット・デメリットもあります。
どの商品を選んでも自分が納得いけば良いことですから、きちんと理解しておきましょう。
まとめ:資産運用目的の人は絶対に投資信託をするべき!
ここまで、プライムチャンスの悪い評判やデメリットそして口コミなどを紹介してきましたが、プライムチャンスを活用して資産運用を考えている方は、今一度他の外貨商品や投資商品なども視野に入れて検討してみましょう。
プライムチャンスはメリットはあるもののデメリットが多く資産運用だけを考えているのであれば、プライムチャンスはおすすめできません。
- プライムチャンスへの加入はあまりおすすめできない
- プライムチャンスは運用重視コースと保障充実コースの2つのコースがあり選択ができる
- プライムチャンスのデメリットは、積立利率が実際に運用されている実質の利回りとは違うことや元本割れの可能性もある
- プライムチャンスのメリットは、高い金利で運用ができる
- プライムチャンスの良い評判・口コミ、悪い評判・口コミを紹介
- プライムチャンスを豪ドルで目標達成シュミレーションしてみたら、なんと200%に達成するのは5.6年で達成できる
以上のことから結論としては、資産運用目的ならば絶対に投資信託をする方が確実に資産も増えますし、資産運用を行う場合にはリスクを受け入れるのは当然ですが、中身を理解できないまま購入することはやめておくこと、そして、家族と相談しながら計画的な資産運用を行いましょう。
保険に加入する際も投資商品を選ぶ際にも、保障内容やリスクをきちんと把握し、ご自分が納得されてからの加入をおすすめします。