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三井住友海上プライマリー生命「ラップギフト」の悪い評判やデメリットを知りたい!
「自分に万が一のことがあった時のために残された家族のためにお金を残したい!」と先のことを考えて保険の加入を検討する人が多いですよね。
今様々な商品が販売されている中で一番よく耳にするのが「終身保険」です。
00しかし、ただの終身保険だけではなく資産形成も一緒にできる商品も沢山あります。
保障もしてくれて資産形成もできる保険と聞くと誰もが魅力的に感じるはず。
そこで、今回ご紹介したい商品は三井住友海上プライマリー生命から販売されている「ラップギフト」です。
この記事でわかることは
- ラップギフトは本当におすすめなのか?
- ラップギフトってどんな内容の保険なのか?
- ラップギフトのメリット・デメリット
- ラップギフトの評判や口コミ
となっています。
この記事を読んでいただくとラップギフトの全てがわかる内容となっていますので、是非最後までお付き合いください。
ラップギフトはおすすめできる保険ではない
ラップギフトは一時払いした金額を株や債券、外貨などで運用していく外貨建変額終身保険で、簡単にいうと投資信託を買っているような感覚と言えます。
終身保険となっていますが、保険で運用するには手数料が高かったり、為替リスク・変動リスク、また中途解約すると元本割れするリスクも生じてきますので、特に初心者にはおすすめできない保険となっています。
投資信託に似ている商品ということで、投資する際、自分の資産を全て投資に回してしまう人がいるのですが、それをしてしまうのは大変危険です。
一般的には投資は前財産の3分の1程度に抑えるのが良いとされており、理由としてはもし投資で大きな損害を被ったとしても、残りの資産で十分にカバーができるということ。
ですので、ラップギフト加入を考えている人はその点を十分に理解し加入するようにしてください。
ラップギフトの基礎知識
まずはラップギフトとはどんな内容なのか基礎知識の部分を解説していきます。
ラップギフトの基本情報
では、ラップギフトの基本情報から解説していきます。
米ドル | 豪ドル | ||
基本保障の種類 | ・死亡保障 ・災害死亡保障 |
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運用通貨 | ・米ドル ・豪ドル |
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契約可能年齢 | 15歳~80歳 | ||
死亡保険金 | ・移行日前日まで:積立金額およに最低死亡保険金額のうち大きい額
・目標達成の翌日から移行日前日まで:死亡された日における積立金額 ・移行日以降:移行日前日における積立金額と最低移行原資金額のいずれか大きい額を基準に、移行日における基礎率等により算出します |
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災害死亡保険金 | 目標達成した場合に目標達成の翌日から移行日前日まで適用し、積立金額の10%を死亡保険金に加えて受け取ることができる | ||
保険料 | 最低 | 1万米ドル (1米ドル単位) |
1万豪ドル (1豪ドル単位) |
最高 | 5億円 (保険料受領日の換算レートによる円換算額) ※同一被保険者で、三井住友海上プライマリー生命の変額商品の契約がある場合、基本保険料金額は合算して5憶円を超えることはできない。なお、既契約の換算レートはその保険料受領日時点のレートを適用 |
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円入金特約を付加した場合 | 100万円以上5億円以下(1万円単位) | ||
外貨入金特約を付加した場合 | 払込通貨により上記最低額、最高額を適用 | ||
払込期間 | 終身 | ||
各種手数料 | 契約時 | 保険料入金時に発生する費用 ・円で保険料を入金する際に必要な費用:TTMに対し+0.5円(50銭)・契約通貨と異なる外貨で保険料を入金する際に必要な費用:契約通貨TTM+0.25円(25銭)÷払込通貨TTM-0.25円(25銭) |
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特別勘定での運用期間中 | ・保険関係費 契約の締結及び維持等に必要な費用ならびに死亡保険金等を支払うための費用:積立金額に対し年率2.85%~3.23%・資産運用関係費 特別勘定の運用に関わる費用:特定勘定の資産残高に対し年率0.22%程度 |
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目標達成解約時 | ・解約控除 目標達成・解約時に必要な費用:経過年数に応じ解約控除対象額に対して10%~1% |
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年金支払期間中 | ・年金管理費 解約の維持に必要な費用ならびに年金等を支払うための費用:年金額に対し1% |
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支払・移行時 | ・円換算時に発生する費用 円で保険金等を受け取る際または円建終身保障へ移行する際に必要な費用:TTMに対し-0.5円(50銭) |
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告知 | なし |
手数料部分を見て頂ければわかりますが、比較的手数料に関しては高くなっています。そこをデメリットもよく理解した上で加入をおすすめします。
ラップギフトの特約
ここでは、ラップギフトの特約について表にまとめましたのでご覧になってください。
遺族年金支払特約 | 被保険者が死亡した際、保険金の全部または一部を年金形式で受け取ることができる |
年金移行特約 | 円建終身保障への移行時(目標達成時)かつ移行日前に、契約の全部を将来の死亡保障にかえ、年金支払に移行することができる |
円入金特約 | ・保険料を円で払込することができる
・円で受領した保険料を三井住友海上プライマリー生命が受領する日における所定の為替レートで外貨に換算し、外貨建一時払保険料として受領することができる |
外貨入金特約 | ・保険料を契約通貨と異なる外貨で払込することができる
・契約通貨と異なる通貨で受領した保険料は、三井住友海上プライマリー生命が受領する日における所定の為替レートで契約通貨に換算し、一時払保険料として受領することができる |
円支払特約 | ・死亡保険金、解約払戻金等を円で受け取ることができる
・円に換算する為替レートは、三井住友海上プライマリー生命が請求を受け付けた日におけるレートになる |
指定代理請求特約 | 予め指定された指定代理請求人が、受取人に変わって年金等を請求することができる |
なお、三井住友海上プライマリー生命は生命保険契約者保護機構に加入しています。
生命保険保護機構とは万が一保険会社が破綻した際に、保険会社に代わって契約を契約できるようにしてくれる機関で、受け取れるはずだった満期金や解約返戻金を補償してくれます。
しかし、100%補償してくれるわけではなく将来の保険金や満期金の支払いに備えて保険会社が積み立てている責任準備金の90%が限度となっていますが、保険金や年金の90%ではないので注意してください。
支払能力を判断するにはソルベンジーマージン比率というものがあり、200%あれば支払い能力は十分とされているのですが、三井住友海上プライマリー生命は現時点で746%となっていますので、健全性が高いで支払い能力は十分ある保険会社と言えます。
ラップギフトのデメリット
ここでは、ラップギフトのデメリットについて解説していきます。
デメリット①積立利率と表面利回りは違う
最初のデメリットは積立利率と表面利回りは違うということです。
積立利率が適用されるのは、保険会社が保険金として積み立てる部分に限られていますので、簡単にいうと支払った保険料から各種手数料を差し引いた金額に対し適用されるということになります。
ですので、積立利率の利息分が毎年の手数料を超えない限りは資産は増えないということになってしまうのです。
そして、利回りには実質利回りという考え方があり、実質利回りとは、単純な利息分から為替手数料や税金など費用を差し引いた上での利回りのことを言い、実際に手に入る利息分を割り出すことができます。
ラップギフトは、出金時の手数料や為替手数料、受取時に発生する税金を費用費用として勘定することができるので、単純な利益からそれらの費用を差し引いて計算することが実質利回りを出すことができるのです。
当然、実質利回りは表面利回りよりも少なくなってしまうため、目先の積立利率に囚われず、冷静に計算することが大切です。
デメリット②為替リスクに注意
2つ目は為替リスクについてです。
為替リスクは外貨建て保険につきものなのですが、ラップギフトの場合は保険料が一括支払いなので、入金時と出金時の為替レートを注意して見ておくことが重要です。
円安や円高に影響されやすいということになるので、積立式の保険のように長期運用によるリスクが軽減できないため、注意する必要があります。
デメリット③解約控除で元本割れの可能性あり
3つ目は解除控除で元本割れの可能性があるということです。
ラップギフトに限ったわけではなく、終身保険というのは保険料支払期間の満了時に解約すると元本割れをしてしまう可能性があります。
理由としては、満了前の解約では解約控除が適用されてしまい、あらかじめ設定されている控除額分から解約返戻金が差し引かれてしまうためです。
そして、契約時に解約控除対象額の10%が解約控除額として定められていますので、1年ごとに1%づつ減少していき、10年後には解除控除率が0%となり、解約返戻金を全額受け取ることができます。
ということで、加入する際は10年以上の運用を行うようにしてください。
ラップギフトのメリット
次にラップギフトのメリットを解説していきます。
メリット①高い金利で運用できる
最初のメリットは高い金利で運用できるということです。
日本では金利がマイナスになってしまっているため、円建てでの保険運用は高い利回りを期待することはできないのですが、ラップギフトは、一時払保険料を外貨建てで運用できるので、高金利で運用することができます。
同時に、変額保険でもありますので、特別勘定の運用実績によってはかなり高い確率で資産を増やすことができるという特徴もあります。
メリット②自動で運用利益が確保される
2つ目は自動で運用利益が確保されるということです。
ラップギフトは、100%~200%まで10%刻みで目標値を設定することができるので、目標値を設定後、解約返戻金が目標金額に達した段階で、自動的に円建て定額保険に切り替えてくれます。
資産の目標金額がしっかり定まっているのであれば、かなり効果的な制度と言えます。
メリット③資産分散ができる
3つ目は、資産分散ができるということです。
ラップギフトは、投資信託に近いところがあり、基本的には様々な金融商品に少しずつ投資をすることで、バランスよく資産運用を行うことができます。
この保険は特定勘定の運用方法を保険会社に一任するので、自分で投資する金融商品を選ぶことができないため、幅広い金融商品に対して投資を行うためには、資産分散をしたいが、自分ではどのように組んだらいいのか分からないという人に向いていると言えます。
ラップギフトの評判・口コミを紹介
ここでは、ラップギフトの評価・口コミをご紹介していきます。
ラップギフトの良い評判・口コミ
まずは、ラップギフトの良い評判・口コミをご紹介していきます。
ラップギフトの良い評判・口コミ①
「高金利で外貨を運用してくれているので、順調に積立金が増えていますし、運用成果を自動で確保してくれるので、リスクヘッジがちゃんとできていてとても魅力的です!」
ラップギフトは高リターンを狙いたいというニーズにしっかり対応してくれるので、外貨建てのリスクはあっても十分満足できる商品だと言えます。
ラップギフトの良い評判・口コミ②
「三井住友信託銀行の助言通りに資産を運用していれば、今のところ大きな損失はありません。私のように初心者でもプロに任せて運用することができるので安心感は大きいです!」
ラップギフトの大きなメリットは、特別勘定と死亡保険金などの最低保証が両立できるという部分なのですが、プロの判断で資産の見直しや安定した運用を行ってくれるので初心者の方でも安心できる保険と言えますね。
ラップギフトの悪い評判・口コミ
ここでは、ラップギフトの悪い評判・口コミをご紹介します。
ラップギフトの悪い評判・口コミ①
「初心者でも安心して資産運用できると言われたので加入したのですが、結局のところ知識がないとあまり近いができないし、不安だらけ。このまま、プロのいう通りに運用していいのかわからなくなってきました。」
確かに自分で運用をしている訳ではないので、プロと言えども信用していいのか不安になりますよね。しかし、中々自分ではわからないタイミングを見計らってくれ自動で円建てに切り替えてくれるのでバランスよく運用利益を得ることができます。不安になっている人は再度担当者の人に相談してみるのもいいかもしれませんね。
ラップギフトの悪い評判・口コミ②
「保障と資産運用が同時という点を魅力に感じ、加入したのですが、運用を保険でやるのは手数料がすごく高いのですごくムダに感じてしまいます。保障と資産運用は別に考えないと2つを同時にやるということはどっちも中途半端になってしまいます。」
ラップギフトは保障もしてくれますが、保険で運用を行う商品になりますので、その分、手数料は高くなっています。トータルで考えると口コミのように保障も運用も中途半端な状態になっていると感じるかもしれません。結果、保障と運用は同時ではなく別のものと考えるのがいいかもしれませんね。
ラップギフトの解約返戻金のシミュレーション
ここでは、ラップギフトの解約返戻金シュミレーションを表にまとめてみましたので、ご覧になってください。
条件
- 契約通貨:米ドル
- 円入金額:1,000万円
- 円入金特約レート:100円
- 一時払保険料:10万米ドル
- 目標設定値:なし
◆積立金の運用実績が年率+5%の場合
加入年数 解約控除額 解約払戻金額 解約払戻金の円換算額 90円 100円 110円 1年 9,000米ドル 96,000米ドル 8,640,000円 9,600,000円 10,560,000円 5年 5,000米ドル 122,678米ドル 11,036,520円 12,262,800円 13,489,080円 10年 0米ドル 162,889米ドル 14,660,010円 16,288,900円 17,917,790円 15年 0米ドル 207,893米ドル 18,710,370円 20,789,300円 22,868,230円 20年 0米ドル 265,330米ドル 23,879,700円 26,533,000円 29,186,300円 ◆積立金の運用実績が年率±0%の場合
加入年数 解約控除額 解約払戻金額 解約払戻金の円換算額 90円 100円 110円 1年 9,000米ドル 96,000米ドル 8,190,000円 9,100,000円 10,010,000円 5年 5,000米ドル 122,678米ドル 8,550,000円 9,500,000円 10,450,000円 10年 0米ドル 100,000米ドル 9,000,000円 10,000,000円 11,000,000円 15年 0米ドル 100,000米ドル 9,000,000円 10,000,000円 11,000,000円 20年 0米ドル 100,000米ドル 9,000,000円 10,000,000円 11,000,000円 ◆積立金の運用実績が-5%の場合
加入年数 解約控除額 解約払戻金額 解約払戻金の円換算額 90円 100円 110円 1年 9,000米ドル 86,000米ドル 7,740,000円 8,600,000円 9,460,000円 5年 5,000米ドル 72,378米ドル 6,514,020円 7,237,800円 7,961,580円 10年 0米ドル 59,874米ドル 5,388,650円 5,987,400円 6,586,140円 15年 0米ドル 46,329米ドル 4,169,610円 4,232,900円 5,096,190円 20年 0米ドル 100,000米ドル 9,000,000円 10,000,000円 11,000,000円
表を見て頂ければわかるように年率が高い場合200%を超える運用が可能なことがわかりますね。
もし、運用が上手く行かず、年率が低くなっても、20年後の移行日まで運用すれば外資換算で基本保険金額分が保証されますので、長期的に加入できる方がよいということになります。
保険金や解約返戻金の受け取りは基本的に一括ですが、保険金は遺族年金支払特約、解約返戻金は年金移行特約を付加することで、毎月受け取ることができる年金払いに変更することができます。
参考:投資信託や外貨預金についても知っておこう
ラップギフトのように保障と運用を同時にできるのですが、手数料が高いことがネックとなっています。
資産運用を別として考えている人は投資信託や外貨預金がおすすめとなりますので、ここではそれぞれ詳しく解説していきます。
投資信託とは、投資家から集めた資産が運用会社に所属するプロの運用担当者によって株式や債券・金・原油・不動産などの運用資産に投資され、リターン獲得を目指す金融商品のことを言い、少額から売買できるようになっています。
プロが勝手に運用してくれるので初心者の人でも始めやすいと言われています。
一方の外貨預金とは、外国の通貨で預金することを言います。
日本と外国では金利が違い、外国の金利の方が圧倒的に高いので、リターンできる利息は多くなりますよね。
また、投資信託と同じで初心者でも比較的簡単にかつ少額から始められるのですが、投資信託とは違い外貨預金は自分で進めていくものなので為替リスクを考えて円換算する際にはタイミングを注意しておかなければいけません。
タイミングを間違ってしまうと元本割れの可能性も出てきますので為替レートを注視しておくことを忘れないようにしてくださいね。
参考:ラップギフト加入者への新型コロナウイルスに関する対応
今、日本は新型コロナウイルス感染が問題となっており、万が一自分が新型コロナウイルスになってしまったら保険適用になるのかという問い合わせが殺到しているのが現状です。
そこで、ラップギフト加入者への新型コロナウイルスに関する対応はどのようになっているのかをご紹介します。
もし新型コロナウイルスが原因で死亡した際、死亡保険金請求時の書類などで判断し、災害死亡保険金を受け取ることができる場合もあり、適用期間は2020年2月1日以降としています。
対象となる商品は、災害死亡保障がある全商品となっていますので、万が一該当する可能性がある場合は問い合わせてみてください。
まとめ:運用目的での加入ならその前に投資信託をやってみよう!
今回は、三井住友海上プライマリー生命の「ラップギフト」について解説してきました。
この記事でわかることは
- ラップギフトは手数料が高い・為替リスクなどがあるのでおすすめできない
- 途中解約時に解約控除で元本割れの可能性もある
など魅力的な部分が少ない保険と言えます。
運用目的での加入を検討している人は初心者でも簡単に始めることができる投資信託から始めてみることをおすすめします。