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がん保険で告知義務違反をするとどうなる?
日本人の2人に1人ががんに患うとされている現代においてがん保険に興味を持っている、検討している方が多いかと思います。
医療保険は様々な病気に対応しますが、がん保険はがんに特化した保険となっていますので、
- がん保険の健康告知はどの様な内容なの?
- 持病があってもがん保険に加入出来るの?
- がん保険は健康告知がゆるそうだし、嘘をついてもばれないんじゃないの?
など、様々な事を思うのではないでしょうか?
嘘の健康告知をした場合、給付金の請求時の支払い審査や同じ保険会社の保険を追加で加入する際に告知義務違反がばれてしまうケースが多く、契約を解除されてしまいます。その為事実に基いた健康告知を行う事は当然なのです。
そこでこの記事では、
- 告知義務違反が発覚するとどうなるのか?
- 告知義務違反は何故ばれてしまうのか?
- がん保険の告知書の内容はどうなっているのか?
- などについて掘り下げていきたいと思います。
あなたの今後の参考になればと思っておりますので、是非最後までご覧下さい。
内容を簡単にいうと
- 告知義務違反が発覚すると給付金の支払いを拒否されたり保険契約を解除されたりする
- 保険会社は保険金支給時に何重にもわたって告知義務違反がないか調査するためほとんどの場合ばれる
- なんの保険が自分にベストか確かめるには、プロと一緒に複数の保険を比較するのがおすすめ
- 複数の保険を比較するときは、当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス、ほけんROOM相談室を絶対に使うべき(何回相談しても無料で損をするリスクがないため)
- 告知書では傷病歴や健康診断の結果などを告知する
がん保険の告知義務違反が発覚すると、基本的に契約は無効になる
保険は相互扶助(お互いを助け合う)の精神で成り立っており、健康状態をチェックする事で契約者間の公平性を保っています。
しかし、どんな事でもルールを守らなければペナルティが課されてしまうのは当然ですね。では、がん保険の告知義務違反が発覚すると、どの様なペナルティが課されてしまうのでしょうか?
告知義務違反とは告知書に事実を申告せずに保険に加入する事です。給付金の請求時に保険会社の支払審査時、同じ保険会社に追加で新規加入した際に発覚する事が多いです。
どの様な事をすれば告知義務違反に当たるのでしょうか?
告知義務違反の代表的な例
- 故意に過去の病歴を隠した
- 疾病歴を忘れていて告知をしていなかった
- 告知をする必要がないと自己判断をして告知をしなかった
保険会社が支払い審査時に告知義務違反であると判断した場合、給付金が受け取る事が出来ない、保険の契約を解徐される、などのペナルティが課されてしまうのです。
がん保険の告知義務違反によるペナルティ
では、告知義務違反が発覚した場合、どの様なペナルティが課されてしまうのでしょうか?
ここでは告知義務違反によるペナルティについて解説します。
ペナルティ1.保険の契約・特約が解徐されてしまう
保険会社側は告知義務違反を理由に保険の契約・特約を強制的に解徐する権利を持っています。
契約・特約を解徐されれば当然ですが給付金などの支払い事由に該当していても給付金は支払われません。
ペナルティ2.給付金が支払われない
「告知義務違反を犯し、ばれる事無く2年間経過すれば大丈夫」と言う話がありますが、その様な話には注意して下さい。
告知義務違反の内容が「特に重大な場合」は、「詐欺による取り消し」を理由に給付金を受け取る事は出来ない場合があります。
がん保険の告知義務違反をしてもペナルティを科せられない場合
健康告知に瑕疵があれば契約を解除されますが、中には告知義務違反でもペナルティが科せられないケースがあります。
それはどの様な場合ペナルティが課されないのか解説したいと思います。
告知義務違反でもペナルティが科せられない例
- 責任開始日(保険の契約が有効になる日)から2年以上経過している事
- 保険会社が告知義務違反を知ってから1ヶ月以上経過している事
- 告知義務違反と病気の因果関係が認められない場合
- 契約上重要でない部分が告知義務違反をしている場合
- 保険外交員から告知義務違反を勧められた場合
告知義務違反による契約の解除は、解除する事が出来る期間が法律で定められています。
責任開始日から2年以内にがんと診断された場合は契約を解除する事が出来ますが、責任開始日から2年を経過している場合はがんと診断された場合、契約を解除する事が出来ません。
がん保険の告知義務違反の時効は2年間?
ここまでがん保険の告知義務違反の事について解説していきました。
「がん保険の告知義務違反をしてもペナルティが科せられない場合」で、責任開始日から2年以上経過している場合にがんと診断された場合は契約を解除する事が出来ないと触れました。
では、告知義務違反には時効と言うものが存在するのだろうと疑問に思う方もいらっしゃいます。果たして告知義務違反の時効はこの2年を経過すれば時効となるのでしょうか?
告知義務違反の時効は2年と言う情報は正しくもあり間違いでもあります。大抵の保険会社は告知義務違反に関して以下の様な対応をしています。
「責任開始日から2年以内、かつその事実を知ってから1ヶ月、ただし2年経過後も責任開始日から2年以内に保険金の請求・支払や保険料支払い免除事由があった場合は契約を解除する」
上記の「2年経過後も責任開始日から2年以内に保険金の請求・支払や保険料支払い免除事由があった場合は契約を解除する」と言う箇所は契約者の健康告知に故意があった場合を指していると考えてもいいでしょう。
契約者が故意があった場合、保険金詐欺などが考えられる為、この2年間と言う縛りは無くなり、無期限で契約を解除する事が出来ると言う事です。
どうしてがん保険の告知義務違反はばれるのか?
ここまでがん保険の告知違反をしたらどうなってしまうのかなど解説していきました。何故がん保険の告知義務違反はばれてしまうの?と疑問に感じる方も多いかと思います。
では、告知義務違反がばれてしまう理由について解説したいと思います。がん保険を契約する際に健康告知に関する申告書に記入しますが、それを元にして保険会社は保険の加入の可否を審査します。
しかし、この段階では保険会社は詳しくは調査しません。その理由は調査費用がかかる、保険外交員が1件でも多く契約を取り付けたいと考えているからです。
では、いつ本格的な調査を行うかと言うと、それは給付金の請求があった時です。
特に保険の契約が有効になる2年以内の請求に関しては少しでも疑問が生じれば全力で調査をします。
その調査方法とは具体的にどの様な調査を行うのでしょか?
- 診断した医療機関・医師への問い合わせ
- 契約者へのヒアリング
- 健康保険の利用履歴の照会
- 健康診断の実施記録の確認
などを調査します。
これらの調査の内、大抵は診断書を書いた医師・医療機関への問い合わせで告知義務違反が発覚します。
それは医師は事実を話している事が多く、またカルテは診断した症状・病歴など正確に記入してあるからです。
また、受診した医療機関が複数あり、カルテもバラバラで探す事が困難な場合、保険会社が怪しいと思った請求に対して健康保険の利用履歴を調べます。
この段階で健康診断の実施記録の結果を得る事が可能なのです。
これらの調査で告知義務違反だった場合、以下のいずれかの処分が決定します。
- 給付金は支払われるが、契約は解除する
- 給付金は支払われ、契約は継続となる
- 給付金は支払われないが、契約は継続する
- 給付金は支払われず、契約も解除される
この調査は通常1~2ヶ月程かかり、こじれてしまうと半年以上かかってしまいます。
ですので、スムーズに給付金を受け取るのであれば契約の際に健康状態を正しく申告する必要があると言えるでしょう。
がん保険の告知書の内容について紹介
がん保険と医療保険の健康状態の申告に関して、
- どの様な事を申告したらいいの?
- がん保険と医療保険と比較してがん保険の健康状態に関する申告は厳しいの?
など、疑問が沢山浮かんでくるかと思います。
ここでは、がん保険の告知書の内容について医療保険の告知書と比較をしながら解説したいと思います。
がん保険の告知内容について
がん保険以外にも医療保険など保険商品に加入する際に健康状態の告知を保険会社に申告する必要があり、これを「告知義務」と言います。
がん保険は基本的に過去にがんに関する病歴があるかないかを告知します。
その理由として、医療保険の保証の対象範囲は「殆ど全ての病気やケガ」なのに対して、がん保険は「がんだけ」を保証する保険だからです。
医療保険とがん保険の健康告知にはどの様な項目があるのか簡単ではありますが比較してみたいと思います。
保険の種類 | 告知内容 |
医療保険 |
など |
がん保険 |
など |
例えば、医療保険の告知内容に「現在、妊娠していますか?」と言う項目がありますが、がん保険の告知内容にはありません。
それは出産の際に帝王切開が考えられる為であり、医療保険であれば「殆ど全ての病気やケガ」を保証する為に保証してくれますが、がん保険はがんだけしか保証してくれない為、告知をする必要がないからです。
また、「ご職業」に関してもがん保険では告知をする必要はありません。
職業を告知する理由として、「危険な職種=ケガをする確率が高い職業」の確認をする為です。
但し、保険会社によっては職業の告知を求められる場合があります。
ですので、がん以外に持病がある、過去に病歴があったからがん保険に加入する事が出来るか心配である、と言う方でも基本的に安心して頂いて大丈夫であると言えるでしょう。
経過観察はがん保険の告知義務に含まれるのか?
保険に加入する際に健康状態を告知しますね。
しかし、健康診断の結果に「経過観察」と言う項目があった場合告知をしないといけないのでしょうか?
結果から言いますと健康診断の結果に経過観察とあった場合でも告知をしないと告知義務違反となります。
ですが、保険会社によって告知事項が異なる為に「どこまでが告知義務になるのか分からない」と思いの方が多いかと思います。
2010年の法改正によって「保険会社から質問されたことは正確に申告して下さい」と変更され、告知基準が明確になっていますので、経過観察は告知義務であると言えるでしょう。
がん経験者のために告知のゆるいがん保険を紹介!
がんを経験してしまったが、がん保険に加入したいと思っていませんか?
がん経験者でも加入する事が出来るがん保険があり、それは「緩和告知型がん保険」です。
関連:持病でも加入しやすいがん保険おすすめランキング!一番安いのはどれ?
参考:癌になっても入れるがん保険は?がん経験者にはアフラック《FP監修》
緩和告知型がん保険の特徴は、
- 加入時の告知項目も少ない
- 引き受け基準が緩い
- がん診断給付金がついていない
のが一般的です。
また、以下の条件に該当しなければがん保険に加入する事が出来ます。
- 現在入院中である、または過去3ヶ月以内に入院や手術をすすめられたことがある
- 過去1年以内に入院や手術をした
- 過去5年以内にがんによる入院や手術をした
保険会社によってはがんを経験をした方を対象にしたがん保険、抗がん剤保障、がん先進医療保障などもありますが、この様な保険商品は保険料が通常のがん保険よりは割増しとなっています。
告知のゆるいがん保険に入りたいと思ったら、複数の保険を比較して自分にあった保険を見つけましょう。保険を比較する際には、当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス「ほけんROOM相談室」で保険のプロと一緒に気になる保険を比較するのがおすすめです。
何回相談しても無料なので、損をするリスクがなく安心できます。
がん保険で告知義務違反をするとどうなる?のまとめ
告知義務違反が発覚したらどの様な処分が下されるのかなどを解説しましたが、いかがでしたか?
がん保険は相互扶助の精神で成り立っており、健康状態の告知は正しく行う事で契約者間の公平性を保っています。
健康状態を正しく告知する義務を負っており、これに反すると告知義務違反となってしまいます。
告知義務違反は給付金の請求時に支払審査を行う際などに告知義務違反が発覚する事が多く、告知義務違反が判明したら保険を解除されるなどの処分が下されます。
がん保険はがんに特化した保険となっており、健康状態の告知も医療保険とは異なりがんに関する事などしか告知内容がありません。
また、がん経験者でも保険によってはがん保険に加入する事が出来ますが、保険料は比較的割高となっています。
ルールを守る事が貴方ががんの治療に専念する事が出来ますので、安心を得るためにルールは守るべきと言えますね。
自分にベストながん保険を確実に知りたいという方は保険のプロに相談しましょう。当サイトが唯一おすすめしている保険相談サービス「ほけんROOM相談室」で、プロと一緒に気になる保険を比較するのがおすすめです。何回相談しても無料なので、損をするリスクがなく安心できます。