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生涯プレミアワールド5の評判やデメリットを知りたい!
多種多様な外貨建て保険が販売されている中、どれを選べばよいのか分からない、そもそも外貨建て保険はお得なのか知りたいという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」について詳しく説明していきます。
「資産運用中でもお金を受け取れる外貨建て保険」は他にもありますが、受け取り方をより自由に選択できることで注目されています。
以下のポイントについて見ていきましょう。
- 生涯プレミアワールド5はおすすめできない!
- 生涯プレミアワールド5の基礎知識
- 生涯プレミアワールド5のデメリット
- 生涯プレミアワールド5のメリット
- 生涯プレミアワールド5の評判・口コミ
- 生涯プレミアワールド5を大樹生命のドリームロードと比較
ぜひ、この記事を読んで、T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」が自身にふさわしいか判断する参考にしてください。
生涯プレミアワールドはおすすめできない!
結論から述べると、T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」はおすすめできません。
生涯ワールドプレミア5のような外貨建て保険は、払い込んだ保険料は外貨で運用されるため、為替レートの影響を強く受けます。この保険は死亡保険金額の最低保証が設けられていないため、最悪の場合元本割れするリスクがあります。結局は、投資の知識がないといつか損をしてしまう可能性があるという事です。
また、このような貯蓄型の保険は異常に手数料が高くなっているため、保険と投資は分け、通常の投資信託などを購入する方が良いでしょう。
家族にお金を残したいと考えている場合は、毎月の保険料が安い掛け捨ての生命保険で十分です。
強いておすすめするのであれば、資産分散を検討されている方です。資産分散とは、保有している資産を
①現金/現金以外
②日本円/外貨
③預貯金/不動産/株
のように複数のグループに管理する方法です。こうすることで、一つの資産価値が急落した場合でも、一部の資産は守られます。生涯プレミアワールド5は上記に挙げた内②③を同時に実行する事ができます。
それでは、以下でT&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」について詳しく見ていきましょう。
生涯プレミアワールド5の基礎知識
https://xn--t8j4aa3c7hykva86b2cb0618fpexae6qu14ms14a.com/archives/2781
https://www.tdf-life.co.jp/pre_world5/tumitateriritu.html
ここでは、T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」の基礎知識を見ていきます。口コミやデメリットを見る前に、まずは生涯プレミアワールド5の基本情報を確認しておきましょう。
生涯プレミアワールド5の基礎情報
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」の基本情報は以下の表のようになっています。
保険の種類 | 無配当外国為替連動型終身保険 |
保証内容 | 死亡 |
契約指定通貨 | 米ドル・豪ドル |
積立利率更改期間 | 米ドル:10年 豪ドル:20年 |
契約年齢範囲 | 40歳~90歳 |
一時払い保険料 | 100万円~7億円 |
保険料払込方法 | 一時払のみ |
口座振替 | |
保険料を円貨で払込む場合の為替手数料 | 不要 |
契約者貸付 | なし |
告知 | 不要 |
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」は、払い込んだ保険料を外貨で運用しますが、保険料の払込・保険金等の受け取りは全て日本円で行われるため、区分としては「円建て保険」となります。
生涯プレミアワールド5は
1.積立コース
2.定期支払コース
の2つのコースが用意されています。
積立コースは、運用により得られた利益分を積み立てておき、好きなタイミングで受け取ることができます。
定期支払コースは、毎年一回の定期支払金を一生涯受け取ることができます。
生涯プレミアワールド5は米ドル・もしくは豪ドルで運用するため、為替レートの影響を受けます。
為替レートとは、外国為替市場において異なる通貨が交換される際の交換比率です。例えば、2023年9月25日の為替レートは1豪ドル74.42円、1米ドル105.56円となっており、豪ドルに対しては円高、米ドルに対しては円安となっています。
満期時・解約時に契約した時よりも円高になっていた場合、受け取り額が減少してしまうというリスクがあります。
外貨建て保険は為替レートの影響を受けるハイリスク・ハイリターンな保険と言えます。
また、T&Dフィナンシャル生命は、生命保険契約者保護機構に加入していますので、保険会社に万が一の事があっても、保険契約者が保険料を全額損することはありません。
生涯プレミアワールド5の特約
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」に付加できる特約は、以下のようになっています。
特約名 | 内容 |
保険金最低保証特約 | 一定期間中(契約時の年齢が40~79歳:10年、80~90歳:10年)、死亡保険金が基本保険金額と同額、円で最低保証されます。 |
目標値到達時終身保険移行特約 | 契約時に目標値を設定でき(基本保険金額の100%、105%、110%)、達成した場合、円建て終身保険に移行することができます。 |
介護認知症年金支払移行特約 | 被保険者が「要介護1」以上、または「認知症」と診断確定された場合、解約払戻金を原資として、介護認知症年金を生涯受け取ることができます。 |
指定代理請求特約 | あらかじめ指定した指定代理人が、被保険者の代わりに介護認知症年金を請求することができます。 |
外貨支払特約 | 死亡保険金・解約返戻金を外貨で受け取ることができます。 |
年金支払移行特約(Ⅰ型) | 解約返戻金を原資として、将来の保険金等に代えて、年金受け取りに移行することができます。 |
新遺族年金支払特約 | 死亡保険金の全部または一部を、確定年金で受け取ることができます。 |
定期支払特約 | 毎年の追加額と同額の定期支払金を、毎年受け取ることができます。 |
目標達成値到達時終身保険移行特約は、契約時に100%、105%、110%の中から目標値を設定し、目標値を達成した時点で運用成果は日本円で確保されます。契約自体も円建て終身保険に移行されるため、それ以降は為替変動による影響を受けません。
また、こちらの保険には死亡保険金に対する最低保証が付いてないので、「保険金最低保証特約」を付加しておくと安心ですが、その場合は積立利率が下がってしまうことを覚えておきましょう。
生涯プレミアワールド5のデメリット
ここからは、保険会社では中々教えてくれないT&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」のデメリットについて見ていくことにしましょう。
大きなデメリットとして、下記の5点が上げられます。
- 積立利率と実質利回りが違う
- 為替リスクがある
- 早期解約・中途解約には元本割れのリスクがある
- 市場価格調整がされる
- 金融機関などの代理店からしか加入できない
生涯プレミアワールド5のそれぞれのデメリットを詳しく説明していきます。
デメリット①積立利率と実質利回りが違う
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」は、外貨ならではの高い積立利率で運用する事ができる保険ですが、この積立利率は払い込んだ保険料の全額に適用される訳ではありません。
積立利率は、保険料から保険会社の維持運営コストや手数料、死亡保険金や保険金最低保証特約を付加した場合の費用などを差し引いた部分に適用されます。
その結果得られた利益が実質利回り(実際の収益)なので、積立利率=実質利回りではありません。
このことを知らずに契約するとトラブルになる可能性もあるので、ぜひ覚えておいてください。
デメリット②為替リスクがある
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」では外貨を扱うため、為替リスクにも注意が必要です。
支払った保険料は外貨で運用されるため、為替レートの影響を受けます。
そのためタイミングによっては運用益が上がる場合も、下がる場合もあり、円建て保険や預貯金よりもハイリスク・ハイリターンといえます。
さらにこの保険には死亡保険金額の最低保証が設けられていないので、最悪の場合元本割れしてしまいます。
少しでもリスクを減らすために、「保険金最低保証特約」を付加するのがおすすめですが、その場合積立利率は下がってしまう事を覚えておきましょう。
デメリット③早期解約・中途解約には元本割れのリスクがある
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」は長期的な運用を前提としているので、中途解約してしまうと解約控除率と呼ばれる手数料がかかります。
契約から10年未満の解約をした場合、解約返戻金から、経過年数に応じて定められた解約控除率が引かれる仕組みです。
解約控除率は以下の表のようになっています。
経過年数 | 1年未満 | 1年以上 2年未満 |
2年以上 3年未満 |
3年以上 4年未満 |
4年以上 5年未満 |
|
解約控除率 | 6.0% | 5.4% | 4.8% | 4.2% | 3.6% | |
経過年数 | 5年以上 6年未満 |
6年以上 7年未満 |
7年以上 8年未満 |
8年以上 9年未満 |
9年以上 10年未満 |
10年以上 |
解約控除率 | 3.0% | 2.4% | 1.8% | 1.2% | 0.6% | 0.0% |
デメリット④市場価格調整がされる
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」で中途解約した場合のもう一つの手数料として、市場価格調整率があります。
市場価格調整率は、解約の際に支払われる解約返戻金が、その時の市場金利の影響を受けて増減する仕組みです。
契約時よりも市場金利が高いタイミングで解約した場合、解約返戻金が減額してしまいます。逆に契約時よりも市場金利が低い場合は、解約返戻金が増額します。
ただし、生涯プレミアワールド5では、解約時の金利に+0.3%したものを使います。よって、増額分は小さくなり、減額分は大きくなってしまうということになります。
(例)
- 契約時の金利2%、解約時の金利1%の場合
+0.3%されるので、2%:1%→2%:1.3%となる。金利差が少なくなってしまった分、払戻金への上乗せが減る。
- 契約時の金利2%、解約時の金利3%の場合
+0.3%されるので2%:3%→2%:3.3%となり、一層金利差が大きくなったので、返戻金から引かれる金額が大きくなる。
このようにT&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」の解約ルールは厳しいといえるでしょう。
デメリット⑤金融機関などの代理店からしか加入できない
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」は、銀行の窓口といった、金融機関などの代理店からしか加入することができません。
銀行の窓口にいる担当者は、知識が豊富な人は多いですが、2.3年で必ず異動するので、顧客への責任感が薄いです。
生涯プレミアワールド5は10年や20年といった長期運用を前提としているので、最後まで面倒を見てもらう事ができないというのはデメリットの一つです。
生涯プレミアワールド5のメリット
ここからは、T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」のメリットについて見ていきましょう。
- 積立利率約1.5%!高い金利での運用
- 積立金の受け取りがほぼ自由
- 目標値を達成すると自動で利益が確保される
- 要介護状態に対しての保証がある
- 相続税対策に活用できる
- 健康告知が不要
このようなメリットが考えられますが、具体的にはどのような事か詳しく説明していきます。
メリット①積立利率約1.5%!高い金利での運用
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」は、払い込んだ資産を高金利の外貨で運用できることが大きな魅力です。
運用通貨は米ドル・豪ドルから指定でき、2019年11月の時点では、特に米ドルは1.5%前後の高い利率での運用が可能でした。
しかし、この記事を書いている2023年9月現在、コロナの影響により、保険商品の利率が大きく減少しています。
本商品の運用対象は米ドルであれば米国株、豪ドルであればオーストラリア国債です。どこの国もコロナの経済の落ち込みに対応するために金利を下げており、金利低下=国債の利回り低下となるので国債で運用している保険会社は大きく影響を受けることになります。
現在(2023年9月)の積立利率は以下の表のようになっています。
豪ドル
被保険者の契約年齢 | 積立利率(男性) | 保険金最低保証特約を付加した場合の積立利率(男性) | 積立利率(女性) | 保険金最低保証特約を付加した場合の積立利率(女性) |
40~69歳 | 1.07% | 0.9% | 1.13% | 1.01% |
70~79歳 | 0.86% | 0.3% | 1.03% | 0.7% |
80~84歳 | 0.77% | 0.28% | 0.98% | 0.73% |
85~90歳 | 0.52% | 0.01% | 0.74% | 0.25% |
米ドル
被保険者の契約年齢 | 積立利率(男性) | 保険金最低保証特約を付加した場合の積立利率(男性) | 積立利率(女性) | 保険金最低保証特約を付加した場合の積立利率(女性) |
40~69歳 | 0.79% | 0.49% | 0.82% | 0.60% |
70~79歳 | 0.66% | 0.01% | 0.76% | 0.28% |
80~84歳 | 0.35% | 0.01% | 0.43% | 0.18% |
85~90歳 | 0.09% | 0.01% | 0.30% | 0.01% |
このように、最も高い豪ドル40~69歳で1.07%となっています。
日本国内の金利に比べると高くはなっていますが、コロナの影響を受けてしまっています。
また、生涯プレミアワールド5は加入時の利率が固定されるので注意が必要です。
メリット②積立金の受け取りがほぼ自由
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」には、1年に1度定期支払金を受け取る事ができる「定期支払コース」、自分の好きなときにまとめて受け取る事が出来る「積立コース」の2種類の受け取り方法があります。
積立コースでは運用で得た利益を積み立てておくので、一度に大きな金額を受け取る事が出来ます。また、為替レートの状況が良い時に受け取れば、リスクを最小限に抑えより多くの資産を手元に残すことができます。
このように生涯プレミアワールド5は、積立金の受け取りがほぼ自由となっており、使い勝手が良いと言えます。
メリット③目標値を達成すると自動で利益が確保される
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」は「目標値到達時終身保険移行特約」を付加することにより、運用中に目標値を達成した場合、運用成果が日本円で確保されます。
さらに契約も円建ての終身保険へと自動以降されます。
つまり、それ以降は為替リスクの心配がなくなり、円建てで一生涯の保証を確保できます。
目標値は、100%、105%、110%の中から設定することができます。
利益を確保して円建てに移行できるこの特約を付けると、目標を持って資産を増やすことができます。
メリット④要介護状態に対しての保障がある
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」の特約の一つに、「介護年金支払移行特約」があります。
この特約を付加すれば、契約期間中に被保険者が「要介護1」以上、または「認知症」と診断確定された場合、解約払戻金を原資として、介護認知症年金を生涯受け取ることができます。
死亡だけでなく、介護状態や認知症にも備えることができます。
メリット⑤相続税対策に活用できる
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」などの生命保険契約で受け取る死亡保険金には、相続税の非課税枠が設けられています。
相続税は、基礎控除額が3000万円+(600万円×法定相続人の数)と定められています。特に首都圏に持ち家のある方は、一般的な家庭でも総資産が基礎控除を超える可能性が十分にあるので注意が必要です。
生命保険金はみなし相続財産として相続税の課税対象となりますが、死亡保険金の受取人が法定相続人の場合、500万×法定相続人の数までは非課税となります。
例えば父・母・子2人の4人家族で父親が亡くなった場合、1500万円までは、そのまま受け取る事ができます。
このように、生命保険に加入している場合、相続税の控除を利用することができます。
メリット⑥健康告知が不要
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」は、健康状態・病歴などを報告する健康告知が不要です。
そのため、非常に加入しやすい保険と言えます。
生涯プレミアワールド5の評判・口コミ
それでは、T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」の評判や口コミを紹介していきます。
ただし、保険商品に関しては、その方の見解や生活環境などによっても違ってきますので注意が必要です。
生涯プレミアワールド5の評判・口コミ
生涯プレミアワールド5の評判・口コミ①
「担当者の方の説明がとても丁寧で分かりやすく、外貨建てや為替の知識がほとんどない私でも安心して加入することができました。私は定期支払コースにしましたが、年に一度定期的に支払金を受け取れるので助かっています。資産運用だけでなく保障面も充実させたかったので保険金最低保証特約を付けました。」
担当者の方が丁寧である事は安心できる要因の一つですね。また、生涯プレミアワールド5の積立コースと定期支払コースが選べる特徴を上手く活用されています。定期支払コースは毎年一回の定期支払金を受け取ることができるので、生活費と死亡保障どちらも確保したい方におすすめです。
生涯プレミアワールド5の評判・口コミ②
「介護への保証も充実させたかったので介護年金支払移行特約を付けました。普通、介護の保証だと要介護2以上などの基準があるのですが、この保険は要介護1から保障されるので、もし要介護状態になっても安心だと思います。外貨建ての保険は保証の面で心配だったのですが、この保険は良かったです。」
この方の口コミのように、要介護1から介護年金を受け取れるというのは珍しいので、介護に不安を抱えている方におすすめな外貨建て保険です。
生涯プレミアワールド5の評判・口コミ③
「積み立てた資産が減らないように、目標到達時終身保険移行特約を付けました積立利率が高い分、為替変動リスクが怖かったので、保証金最低保証特約を付けました。また、万が一の時でも家族に残す死亡保証金が減らないので安心です。万が一のことがあっても家族に金銭的な不安を残さずにすみそうで満足です。」
保証金最低保証特約を付ければ、最低限の死亡保障金があるので安心ですね。また、せっかく積み立てた資産を為替変動から守りたいですよね。
目標値到達時終身保険移行特約を付ければ、目標値に到達した際、円建ての終身保険に移行することができます。残された家族の将来に金銭的な不安を残さないことが保険において重要な要素の一つです。
生涯プレミアワールド5を大樹生命のドリームロードと比較してみた!
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」と内容が似ているためよく比較されるのが、大樹生命「ドリームロード」です。
ここからは、2つの外貨建て保険を比較していきます。
どちらの保険商品も
- 指定通貨が米ドル・豪ドルから指定できる
- 目標値の達成→達成後は円建て保険への移行可
以上の点は共通していますが異なる点も多々あります。
保険の基本情報として、以下の表のような違いがあります。
生涯プレミアワールド5 | ドリームロード | |
保険区分 | 円建て保険 | 外貨建て保険 |
選べるコース | 定期支払コース
積立コース |
なし |
保障内容 | 死亡・介護(特約) | 死亡・高度障害 |
契約可能年齢 | 40~90歳 | 0~80歳 |
保険期間 | 終身 | 満期あり(5年/10年/15年) |
それぞれの保険の特徴を説明していきます。
大樹生命「ドリームロード」は満期までの期間中、年に一回ずつ生存給付金を受け取る事ができる外貨建て保険です。
この生存給付金は10年間の据え置き処置が付いており、為替レートの状況を見てまとめて引き出すことができます。
また、保険期間が短期から長期まで用意されているため、契約者のライフプランに合わせて選択することができます。
生存給付金に特化した保険なので、資産分散しながら給付金を受け取りたい方、また、保険期間を決めておきたい方におすすめです。
一方、T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」は、介護年金についての特約を付与することができます。
またこの保険は取引自体は円貨で行うので、理解しやすいといえるでしょう。
資産運用しながら介護にも備えたい、また、理解しやすい保険に加入したいのであればおすすめです。
参考:外貨預金や投資信託についても知っておこう!
外貨建て保険のような資産運用方法は他にも「外貨預金」「投資信託」などがあります。
ここではそれらの特徴を見ていきましょう。
外貨預金
外貨預金とは、日本円以外の外国の通貨で預金をする事です。アメリカのドルやヨーロッパのユーロなどの他、イギリスポンド、オーストラリアドルなどの外貨で預金できる場合があります。
通貨によって異なりますが、円預金よりも外貨預金の方が金利が高めなので、大きな利子をもらう事ができます。
また、資産分散できるので、リスクに備える事ができます。
外貨建て保険との大きな違いは
- 比較的リスクが少ない
- 少額の初期投資から始められる
- いつでも預け入れや引き出しができる
などが挙げられます。
ただし、自分で資産を動かすため、必要となる最低限の知識を身に付ける必要があります。
具体的には、為替レートの影響を受ける、為替手数料がかかるなどが挙げられます。
外貨預金を始めるのであれば、まずは為替や外貨の仕組みについて理解することが必須です。
投資信託
投資信託とは、投資家から集めたお金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配されます。
投資などについて知識がない初心者でも簡単に資産運用する事ができるので、人気を集めています。
外貨建て保険との大きな違いは
- 少額の初期投資から始める事ができる
- 株式や債券などに分散投資できる
- 短期での運用が可能
などが挙げられます。
ただし、投資信託も様々な種類があるので、運用商品を自分で選ぶ必要がある、元本が保証されていないといったデメリットがあります。また、お金が必要なタイミングで相場が急落した場合、大きな売却損が出る可能性もあります。
それぞれの違いをよく理解した上で、あなたに適切な資産運用を検討してください。
参考:T&Dフィナンシャル生命は信頼できる生命保険会社?
ここでは、T&Dフィナンシャル生命が信頼できる生命保険会社なのか見ていきましょう。
T&Dフィナンシャル生命は、T&D保険グループにおける中核生命保険会社の一社です。T&D保険グループはT&Dフィナンシャル生命の他に、太陽生命・大同生命で構成される上場生命保険グループです。
T&Dフィナンシャル生命は、顧客に保険金支払い能力を客観的に判断してもらうため、信用格付け業者に依頼し、以下のような格付けを取得しています。
格付け投資情報センターの格付け→AA-(信用力は極めて高く、優れた要素がある)
日本格付け研究所の格付け→AA-(債務履行の確実性は非常に高い)
どちらも上位2番目の格付けを取得しています。
また、生命保険会社の経営状態を判断する指標の一つであるソルベンシー・マージン比率は989.8%となっています。
ソルベンシー・マージン比率は通常の予測以上に発生したリスクに対する「支払余力」を表しており、200%以上であれば、健全性について一つの基準を満たしていることになります。
これらから、T&Dフィナンシャル生命は、信頼できる生命保険会社といえます。
まとめ:他の終身保険を検討するべき!資産分散をするなら他の方法で!
ここまでT&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」について詳しく解説してきました。この記事のポイントは以下のようになります。
- T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」は手数料の高さや元本割れのリスクなどからおすすめできない
- T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」は為替リスクがあるなどのデメリットがある
- T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」は要介護状態に対しての保証が付いているなどのメリットがある
- T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」や大樹生命「ドリームロード」、他の投資商品の特徴をよく理解することが大切である
T&Dフィナンシャル生命「生涯プレミアワールド5」は、契約者の幅広いニーズに応えらるように考えられた優秀な保険です。
しかし、生涯プレミアワールド5を含めた外貨建て保険はおすすめできません。やはり手数料が高い、為替リスクが大きいなどのデメリットが大きいため、他の保険を検討した方が良いでしょう。
また、資産分散においても、投資信託など他の投資方法を選択した方が手数料も低く、高い利回りで運用する事ができるでしょう。
保険商品には、今回の外貨建て保険のように、仕組みが複雑な商品もあります。自分にとって適切な保険が分からない方は、無料の保健相談を利用してみてください。
保険のプロの意見を聞くことで、自分の求めている保険を見つける事ができるはずです。