がん保険にそろそろ加入した方が良いのかな?
がん保険には何歳から加入すべきか知りたい!
という方向けの記事です。
何歳からがん保険に入るべきか理解しないと、いらないのに高い保険料を支払っていたということになりかねません。
なんのがん保険が自分にいちばん合っているのかは、正直、豊富な専門知識がないと記事を読んでも判断できません。
3つの質問で簡単に見極めましょう。
そこで今回は、がん保険に何歳から加入すべきかなどについて以下のことを解説します。
・がん保険は何歳から加入すべきか
・がん保険に早期に加入するメリット
・晩年で加入した場合のデメリット
ご自身はがん保険に何歳から加入すべきか理解するためにも、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
がん保険は何歳から加入すべきか
万が一がんになってしまった場合、治療期間は長くなることが想定されるので、自分と家族が受ける精神的、経済的なダメージをカバーしていく必要が生じてきます。
がんの治療には「大きな医療費」と「長期間の治療」のどちらも要することになるので、もし家族の誰かが若いうちに、がんに罹ってしまったとすると、家族全員の人生にも影響してくる可能性があります。
若くしてがんになる確率は低いとはいうものの最悪の事態が起こった時に、早期にがん保険に加入していることで、家族の人生を守ってくれるものになるでしょう。
また、がんは若くしてかかる可能性もあり、年齢があがるにつれて保険料もあがっていくので、やはり、性別に関係なく年齢が若いうちから加入しておくことが最も良いでしょう。
がん保険に早期加入するメリット
がん保険のメリットとして、入院給付金の支払い限度日数が無制限である点があります。
通常の医療保険では、1回の入院における支払い限度日数や通算で何日といった限度もあります。
がん保険の場合はそうした制約がないため、万が一の場合には安心して治療に専念することができます。
がんになった場合、これだけ充実した保証が受けられるのは非常にありがたいです。
早期に加入しておくと、この充実した保証を本当に必要な時にうけることができます。
以下で3つの視点から早期に加入すべき理由について解説していきたいと思います。
保険料の安さ
【加入年齢別保険料(月額)】
年齢 | 男性 | 女性 |
20歳 | 2396円 | 2238円 |
25歳 | 2657円 | 2459円 |
30歳 | 3019円 | 2701円 |
35歳 | 3452円 | 2983円 |
40歳 | 4085円 | 3275円 |
45歳 | 4978円 | 3606円 |
50歳 | 6092円 | 3927円 |
55歳 | 7497円 | 4277円 |
60歳 | 9161円 | 4658円 |
65歳 | 11015円 | 4957円 |
70歳 | 12738円 | 5256円 |
〈保険期間〉一生涯(終身タイプ)
〈保険料の払込期間〉終身払い
例えば、月々の保険料は30歳男性は3019円、70歳男性は12738円と約4倍もの違いがあります。
さらに、80歳までの保険料の累計を比較すると30歳は1,247,400円、70歳は1,528,560円になります。
上記の表からわかるように、男女問わず、保険料はがんの罹患率が低い世代のうちは安く、罹患率が高くなっていくにつれ保険料が高くなってしまいます。
加入する年齢が若ければ若いほど、月々の保険料は安くなります。
特に男性は、加入年齢が上がるほど保険料が格段に上がってしまいます。
がん保険に加入するなら、若いうちに加入しておくことが良いでしょう。
また、若いうちには必要ないから早く入って損をすると考え、遅くに加入した場合も、保険料が高い段階で加入することになるので結局は払い込みの総額は若いうちから入っておいたほうが安くおさえられることにもなります。
働き盛りの経済的打撃の回避
小さいお子さんがいる家庭のお父さんはまさに働き盛りですが、そんな年齢の方の場合、がんになる確率自体は、高くはありません。
しかし、家族を養っていかなければ時に万が一がんになってしまうと、経済的・精神的ダメージは計り知れないものになります。
そんな時にがん保険に加入していれば、経済的な部分での大きな支えになってくれます。。
がんになって家計へのダメージ大きくなる場合は、治療がの期間が長引いた場合です。
その際、家計は【治療費の負担がかさむ】【収入が大きく減る】というダメージを受けることになります。
治療費は高額療養費制度によって1か月あたりの自己負担の上限が決まってはいますが、治療が長期化すれば、自己負担額も重なり大きな額になります。
がん治療が長引くと、普段と同じような収入を得ることは難しいでしょう。
また休職ではなく、治療に専念するためやむを得ず退職をするという場合もあります。
働きながら治療することは、体力的に大きな負担になるのです。
がん保険には年齢制限がある
保険の基本的な考え方としては、「みんなで少しずつお金を出し合っておき、万が一のことが起こった人に使う」という相互扶助の性格があります。
みんなで平等にお金を出し合いますが、その人の持っている体質や体調、生活環境の違いから、病気や怪我になりやすい人もいます。
そのため、「病気や怪我になる可能性の高い人は、お金を多めに出しましょう」という決まりがあります。
一度病気になった人や危険な仕事をしている人の保険料が高い訳は、こういった仕組みと決まりがあるためです。
若いときには元気で病気になりにくいので、保険料は安くなります。
逆に年齢が高くなり体力的に怪我や病気のリスクがあがれば、保険料は高くなります。
保険加入に年齢制限があるのはそのためです。
保険に加入する上限年齢は、50代であれば健康状態などに問題がなければ加入することはできますが、それ以降の年齢になると保険会社によって69歳・74歳・75歳・80歳など様々になります。
2017年4月の時点では、一般的な医療保険やがん保険は「満85歳まで」と年齢制限が引き上げられています。
がん保険に早期加入するデメリット
将来のがん保険の動向
ここまでがん保険に早期加入すべき理由を述べてきましたが、早期加入をする上でデメリットがあるなら知っておきたいですよね。がん保険に早期加入することによるデメリットとして考えられるのは将来のがん保険の動向がわからないということです。
医療は常に進化し続けているので、将来より先進的ながん治療に対応したがん保険が販売されることも十分考えられます。
それに伴い以前まで加入していた保険の内容に不満を感じて新たながん保険に変更することによって、支払う保険料総額が加入当初の予定よりも高額になってしまうことがデメリットとして想定されます。
若いうちにがんにかかる可能性が低い
がんにかかる可能性は高齢になればなるほど上昇します。『最新がん統計』によると、
がんにかかる確率は全世代で男性62%、女性47%となっています。
一方で60歳までにがんにかかる確率は男性7%、女性11%となっています。このことから、がん保険に早い時期から加入しても若いうちからお世話になることはほとんどないと言えます。
しかし男性の場合は約14人に1人、女性の場合は約9人に1人ががんにかかると考えると決して可能性は低いとは言えないのではないのでしょうか。若いうちにがん保険が役に立たない可能性があっても、がんになってしまった時のデメリットがあまりに大きいことを考えると、やはりがん保険には早いうちから加入しておくべきだという結論になります。
がん保険の年代別の加入率
がん保険にはみなさん何歳から加入しているのかを表でまとめました。
年代 | 加入率 |
20代 | 21.1% |
30代 | 40.6% |
40代 | 41.9% |
50代 | 41.8% |
参考:(公財)生命保険文化センター「平成25年度生活保障に関する調査」
この表から、結婚・出産などで家族が増える30代から加入する方が多いことがわかります。
30代からがん保険に入るのはまだ早いんじゃないかと考えていた方も、こちらの表を見てがんに罹った際に家族にかかる経済的負担を考慮して早くからがん保険に加入している方も多いことを知ると、やはり早期のがん保険加入を検討すべきだと感じていただけるのではないでしょうか。
がん保険に晩期で加入すべきでない理由
がん保険は早いうちに入っておくと良いということが、解説から少しずつ分かってもらえてきたかと思います。
しかし、「まだ入らなくて良いかな?」「もう少しかかる可能性の高くなる年齢になったら加入しよう」と思っている人が、いざ入ろうとしたときにはデメリットが発生してきます。
がん保険に入る時期が遅くなればなるほど、どんなデメリットが生じてくるのか、がん保険が不必要になってくる理由について解説していきましょう。
高齢者医療制度の充実
後期高齢者医療制度により、
- 75歳以上の医療費負担率が1割になる
- 障害がある場合は65歳以上も医療費控除の対象となる
上記のような公的な制度があるので、高齢者(特に75歳以上の方)が、がん保険に加入することはあまりおすすめできません。
がん保険は羅患後の加入が困難だから
がんという病気は、男女ともに50代までは、比較的発症率は低いです。
しかし、60代になると少しずつ増えていきます。
80代男性の発症率は50%を超えており、まさに2人に1人の割合です。
また、全世代でのがん罹患率としては、男性よりも女性の方が発生率は低いです。
「まだ若いからがん保険には加入しなくても良いかな」「もう少し年をとってからでも加入するでも構わないかな」と思っていると、そのうちにがんに罹ってしまう可能性ももちろんあるのです。
万が一、加入前にがんになってしまうと、治療費や通院費など莫大な額を必要とするときに保証してもらえず、保険の恩恵を受けられなくなってしまいます。
そして、がんに罹ってしまった後は、がん保険に加入することが難しくなってしまいます。
がん保険だけでなく、保険であれば何でも申込みの際には、健康状態などを保険会社へ申告する必要、「告知義務」があります。
がん保険の告知内容は、過去にがんに関連する病歴があるかどうかです。
理由としては、医療保険や生命保険の対象が「ほとんど全ての病気やケガ」なのに対し、がん保険は「がんだけ」を保障する保険だからです。
がんに罹ったあとに加入しようと思ったら、ここでがんに罹ったという告知をしなければならないことから、がん保険は罹ったあとに加入することは困難なのです。
がん保険には何歳まで入っておくべきか?
細胞の病気であるがんは基本的に歳を重ねるにつれて発祥の確率も上昇していく病気です。そうした理由から、生きている限り保障が続く終身型のがん保険に加入しておくことをおすすめします。ただし、何らかの理由で一時的に手厚い保障を受けたいという方は定期タイプのものを検討するのも一つの手です。
がん保険には何歳から加入すべきなのか?まとめ
がん保険に何歳から加入すべきなのかを解説しましたが、いかがだったでしょうか。
がん保険は、できるだけ早期に加入することを強くおすすめします。
誰でもがんになる可能性はゼロではありませんし、万が一がんになり、治療が長引くと、本人・家族が受ける経済的ダメージが大きくなります。
それをカバーできるのが、がん保険です。
若いうちは、可能性が低いこと、自分の周りにがん患者がいなければ身近に感じないのは当たり前です。
しかし、がんになってからではがん保険に加入できません。
これから教育費がかかるという世代では、保険料も安く、がん保険の重要性は高いですが、子どもも独立した年齢制限ギリギリの世代では、保険料も高い上、公的制度もありますので、がん保険の重要性はそれほどでないかと考えられます。
75歳を過ぎれば後期高齢者医療制度がありますので、公的医療保険で十分カバーできます。
今回は、がん保険がいつから必要になるのかについて解説していきました。
がん保険を検討されている方は、自分と家族の万が一のことを考えてしっかりと検討してみてください。